海外在住の方に、その土地で見つけたゼロウェイストな試みをレポートしていただく【世界のゼロウェイスト】シリーズ。紹介される取り組みの中には、私たちの暮らしにも取り入れられるような実践例やアイデアが数多くあります。今回は、世界各地のコンポストのアイデアをまとめました。
コンポストとは、生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を微生物に分解させて堆肥にすること。今回は自宅に設置するコンポストだけでなく、自治体による取り組み、犬のうんち専用のコンポストなど、世界各地の多種多様な方法を集めました。
【ニュージーランド】多くの人がコンポストを実践中!
ニュージーランド/アオテアロアでは多くの人がコンポストを実践中で、2011年から住んでいる森野みどりさんは現在、丸くて底の開いたプラスチック容器を土の中に埋め込んで使うタイプを使っているそうです。自治体の支援も盛んで、それが後押しになっているようです。
【オーストラリア】公園には、犬のうんち専用コンポストが!
オーストラリア・ベイサイド市の公園にあるドッグランの近くには「dog poo recycling bin(仮訳:犬のうんち用リサイクル箱)」 が置いてあります。ここには、いつでも犬のうんちを入れられるようになっている、とのこと。集まったうんちはごみ処理場でコンポスト(堆肥化)され、最終的には肥料として使われます。良いアイデアですよね。
【米国】市がコンポストを実践!
Sunnyvale市は、持続可能な資源の活用を重点分野の一つに掲げています。そのため、商業施設や集合住宅での生ごみ回収の仕組みづくりを、積極的に展開しており、戸建て住宅、集合住宅から出る生ごみを回収し、コンポストをしています。できたコンポストは肥料や動物飼料として使われています。
【台湾】生ごみは、専用の冷蔵庫に出してもらってコンポスト化
台湾では、生魚、食べ残し、麺類、肉類、魚やえびの殻などの生ごみは、乾かした状態で捨てる、というルールになっています。その上で、指定された曜日に、ごみの回収場所に置いてある、生ごみ専用の冷蔵庫に出しに行きます。業者に回収された生ごみは、処理施設で肥料と家畜(主に豚)の餌にリサイクルされています!
【モザンビーク】インターナショナルスクールでコンポストを実践!
アフリカ・モザンビークのインターナショナルスクールでは、生徒たちが、イタリア料理のラザニアのようにコンポストの材料となるもの(生ごみ、落ち葉、草など)を重ねていく「ラザニアコンポスト」に挑戦。授業参観でその成果を発表しました。
【エクアドル】ドライ・コンポストトイレを使用
エクアドル在住の和田 彩子さんの自宅では、水を使わないドライ・コンポストトイレを作って設置しています。使い方は簡単。土やおがくずを排泄物の上にまくだけです。それを1年以上発酵させ、最終的には木の肥料として使っています。
コンポスト実践のヒントに!
コンポストには、いろいろな方法があります。世界各地のアイデアを読んで「これならできるかも」と感じたやり方から、ぜひ少しずつ実践してみてください!
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曽我 美穂
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