初心者向け!ゼロウェイスト生活を始めるアイデア5つ

ゼロウェイスト

2020年にプラスチックごみを減らすための取り組みであるレジ袋有料化がスタートし、マイバッグは日々の暮らしの定番アイテムになりつつあります。環境省の報告からも、実際に有料化にともない、実際にスーパーなどでのレジ袋の辞退率は7割ほどに上がったことがわかっています。

しかし、プラスチックごみの排出量はマイバッグ持参だけで減らせるものではありません。プラスチックごみがもたらすさまざまな問題を知り、生活のさまざまな場面でごみを出さないよう心がける必要があります。

ここではまず、プラスチックごみが引き起こすさまざまな問題点について考えていきます。そして、ごみゼロ生活の初心者の方向けに、プラスチックごみをできるだけ出さないようにする「ゼロウェイスト」生活の必需品についてもご紹介します。

プラスチックごみの問題点

プラスチックごみ

軽くて丈夫、安価なプラスチックはもはや私たちの生活に当たり前に存在するものとなっています。しかし、便利さゆえに使い捨てにされることも多く、日本の廃プラスチック排出量は2019年度で850万トン。とくに使い捨てのプラスチック容器排出量は世界2位となっています。プラスチックごみを排出することは単にごみの量が多いことだけが問題ではありません。次のようなさまざまな環境問題の引き金となってしまっているのです。

地球温暖化が加速

プラスチックごみは焼却処分されるものも多く、その際に二酸化炭素が多く発生します。二酸化炭素は温室効果ガスの代表であり、地球温暖化の大きな原因です。また、プラスチックを燃やし、その熱を利用する「サーマルリサイクル」を行う際にもやはり二酸化炭素を多く排出します。

海洋の汚染

日本だけでなく世界全体でプラスチックごみが海に流出しており、その量は年間800万トンとも推計されています。海の生き物がエサと間違ってプラスチックごみを食べ、餓死してしまうという悲しいニュースを目にした方も多いのでは。近い将来、魚よりもプラスチックごみの量の方が増えるという予測もあり、海洋汚染の大きな原因となっています。

マイクロプラスチックの発生

プラスチックごみによる海洋汚染のひとつとして、マイクロプラスチックの発生も挙げられます。大きさ5mm以下のプラスチックのことをマイクロプラスチックと呼び、これらを回収することは現在ではほぼ不可能です。現段階では研究中ですが、マイクロプラスチックが生態系に何らかの影響を及ぼすのではないかといわれています。

マイバッグ利用以外にもこんなにある!無理なく始めるゼロウェイスト生活

プラスチック

プラスチックはリサイクルする方法もありますが、その際にはさまざまなエネルギーを使うなど問題点も少なくありません。そのため、できるだけプラスチックごみを排出しないよう心掛けることが重要です。とはいえ、いきなりストイックに取り組むと挫折してしまうかもしれません。そこで家庭で無理なく始められるゼロウェイスト生活の一例をご紹介します。

マイボトルやマイ箸を持ち運ぶ

マイバッグとともに、マイボトルやマイ箸を携帯することも習慣にしませんか。コンビニやコーヒーショップでドリンクを買う際、マイボトルを使えば値引きしてくれるサービスもあります。ランチでテイクアウトの食事を購入した際は1回切りで捨ててしまうスプーンやフォークより、マイ箸を使うことでプラごみを減らせます。

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ストローやお手ふきをもらわない

コンビニなどでお弁当や飲み物を購入するとストローやお手ふきがもらえますが、思い切って断ってみませんか。ストローがなければ飲めない飲み物は少なく、マイストローという方法もあります。また、使い捨てのお手ふきは不織布で作られており、実はこれもプラスチック。お手ふきはもらわずに、洗面所で手を洗いましょう。

キッチンのプラスチック製品を見直す

実はキッチンはプラスチック製品が多く使われている場所。ふだん何気なく使っているキッチングッズを見直してみましょう。

食器洗い用スポンジ

実は食器洗い用スポンジもプラスチックで作られています。天然繊維のセルロースやヘチマなどで作られたアイテムに切り替えてみましょう。ヘチマたわしは、泡立ちもよく、食器洗いスポンジと同じように使えます。昔ながらのたわしもプラスチックフリーで、環境負荷の少ないアイテムです。

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食品用ラップ

食品用ラップは便利な反面、プラスチックごみを多く排出してしまいます。布にミツロウや植物性オイルを染み込ませてつくった「ミツロウラップ」は熱にこそ弱いものの、ラップのように繰り返し使うことが可能です。

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消費者として声をあげる

プラスチックごみは私たちが取り組むだけでは解決が難しい問題です。そこで消費者として声をあげ、企業へ要望を出すことも効果的です。「プラスチックの使用量を減らした製品を作ってほしい」などの要望が多く寄せられることで、企業や自治体などはその声を無視できなくなります。私たちが声をあげることで社会全体の意識の底上げにもつながり、ゼロウェイスト社会へと大きく舵を切っていける可能性は大きいのではないでしょうか。

ゼロウェイスト生活は今日から始められる!

プラスチックフリーキッチン

プラスチックごみは地球環境に及ぼす影響が大きく、私たちが真剣に向き合うべき課題です。とはいえプラスチックそのものにはメリットも。食材を長持ちさせる包装で食品ロスを防げる、軽くて一度に多くの量を運べることから輸送の際の二酸化炭素を削減できるといったよい面もあります。プラスチックとしての機能が本当に必要なシーンを見極めて使うこともまた必要ではないでしょうか。

また、プラスチック製品の利用を減らすことは、同時にこれまでの快適さや便利さをいくつか手放すことでもあります。私たち消費者は不便さを受け入れることも必要であることも知っておきたいですね。まずはできることからゼロウェイスト生活をスタートし、地球環境のための一歩を踏み出しませんか。

【参照サイト】環境省 令和2年11月レジ袋使用状況に関するWEB調査
【参照サイト】2019年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況
【参照サイト】横浜市 プラスチック問題とは
【参照サイト】プラスチック製品の廃棄とリサイクル

ゼロウェイストなくらしのガイド

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日々の暮らしの中で、ゼロウェイストを実践するのに役立つアイデアやコツを集めました。

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