身体にも環境にも優しい、フッ素樹脂未使用のフライパン「グリーンパン」

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毎日の暮らしを支える健康的な食事。自分のため、そして家族のために日々キッチンに立って食事の準備を行う方も多いのではないでしょうか。そのような方でも、調理器具にはさほどこだわっていないということも。

今回ご紹介するグリーンパンは、2007年にベルギーで誕生した、フッ素樹脂未使用なのに、こびりつきにくいフライパンです。PFAS(有機フッ素化合物)不使用で、健康面、環境面、機能面において、こだわり抜いて作られています。欧州や米国では、すでに利用者も多いというグリーンパン。ウイリアム・ソノマなどのセレクトショップや、ウォールマートなどのスーパーにも並び、一般の消費者にも広く認知されているそうです。

今回は、グリーンパンの日本PR担当を務める渡辺さんと、日本の販売代理店である株式会社ワイ・ヨットの上林さんのお二人に、グリーンパンの魅力についてお話を伺いました。

「フッ素樹脂未使用でこびりつかない」を可能にした製品開発

グリーンパン

渡辺さん:グリーンパンは、砂由来の独自のサーモロンというセラミックでこびり付き防止コーティングを施しています。そのため、フッ素樹脂未使用でもこびりつきにくくなっています。セラミックコーティングの耐熱温度は450℃と非常に高いので、熱によって膨れたり剥がれたりしないのも特徴です。

上林さん:グリーンパンのセラミックコーティングには、細分化したダイヤモンド粒子が含まれています。鉱物の中でも熱伝導性が高いことで知られているダイヤモンドを使用しているため、熱の立ち上がりとまわりが早く短時間でおいしく仕上げられます。さらには、熱の保持といった特性もあります。

また、グリーンパンのマグニートIH底面加工も特徴です。現在市場に出回っているIH対応の鍋やフライパンの多くは、底面に磁場を持つステンレスが貼られています。しかし、本体そのものはアルミであるため、異種金属のステンレスを貼ると収縮率の違いから剥がれたり、歪んだりすることも。ひどいものになると、丸々剥がれてしまうことがあるのです。

グリーンパンは特許を取得した独自の技術を用いて、鍋底のアルミ本体の中に磁性のある鉄と銅の粉体を練り込んでおり一体化しているため、剥がれも、また歪みの心配もありません。この製法によって、熱伝導もさらに高められ、何より軽量化を実現しました。

地球環境にも配慮したサステナブルなフライパン

上林さん:グリーンパンは安全性に配慮して作られているだけでなく、環境にも配慮して作られています。グリーンパンのセラミックコーティングは、わずか一回の焼き付けで完了します。すなわち、大量の熱源を必要としません。他にも、グリーンパンの工場に空気圧縮機を導入したり、製造ラインの一部を天然ガスに置き換えたりするなどして、CO2の削減に努めています。製造過程で使用した水も、工場に設置されている排水処理プラントを利用することで、約85%の水は再利用されています。残りの15%の水については、きれいにして近隣の川に戻しています。工場の屋根にはソーラーパネルを設置して、必要な電力のうちの約25%を自然電力から得ています。

渡辺さん:グリーンパンは自然界や人体の中で分解できない残留性化学物質PFOA(ペルフルオロオクタン酸)をはじめ、その他の同類物質PFAS(有機フッ素化合物)を一切使用していません。これにより、製造工程中は持続性汚染物質を排出せず、またご家庭では過熱による有毒ガスの発生の心配はありません。さらに、鉛やカドミウムも使わず環境や健康に配慮しながら製造しています。

一つを長く愛用できる、環境にやさしい調理器具

グリーンパン 使用画像

渡辺さん:一般的なフライパンは、わずか数年でコーティングが剥がれてしまう事が多々あります。こうなってしまうと、買い替えなければなりません。そのためフライパンを消耗品と捉えている人も少なくないようです。しかし、グリーンパンであれば、日々のお手入れ次第で長く愛用できます。

上林さん:グリーンパンを長く使うためには、予熱の際の油や素材を入れるタイミングが重要です。最初、グリーンパンには何も入れずに中火で1分程度温め、そこから油を入れて調理をしていただくのが基本的な使い方ですね。食材がこびりついてしまったり、焦がしたりした場合には、調理時間を少しだけ短くしてください。グリーンパンにはダイヤモンドとセラミックのシナジー効果抜群のコーティングがされています。熱の伝わりが均一で早いため、短い調理時間でもきちんと火が通ります。

あとは調理後にきちんと洗うことも重要ですね。表面に汚れや油が少しでも残っていると、次の調理で火にかけた際に残ったものが炭化してしまいます。そこに油を入れて調理をしようとするとまたこびりついてしまうので、表面を必ずしっかりと洗うようにしてください。

もしもこびりつきが発生したら、水かお湯につけて、メラミンスポンジと水で表面を丁寧に擦り落とし、その後中性洗剤を含んだスポンジで油膜を洗い、よくすすぎ水気を充分に拭き取ってください。基本的にグリーンパンのセラミックコーティングが剥がれることはなく、長くお使いいただけます。

グリーンパンのノンスティックのしくみは、蓮の葉に水を落とすと丸い形になりコロコロと葉の上を転がる現象(ロータス効果)と同様のメカニズムでこびり付きを防いでいます。長く使う間に、このロータス効果が落ちると使用感は多少落ちてきます。その場合は少し多めに油をひく、汁気のあるレシピで使用するなど、使い方を工夫することで半永久的にお使いいただけます。

めざすのは、一家に一台グリーンパンがある未来

グリーンパン 

上林さん:欧米に比べると日本はまだまだ調理器具の安全性にこだわる方が少なく、グリーンパンの知名度は低いのが現状です。それを各家庭に一台、グリーンパンのある世界を目指したいです。

渡辺さん:大切な人の幸せを願って、日々キッチンに立つ人がいる。そのような人たちを調理器具の面からサポートしていきたいですね。そして次世代の子どもたちに、最低限今の地球環境をつないでいけるアクションを選択してもらえるよう、今後も事実を伝えていきたいと思います。

編集後記

調理器具の安全性を重視して作られたグリーンパン。食品の安全性はいつも頭にありましたが、調理器具にまで考えが及んでいなかったと感じました。鉄のフライパン、フッ素加工のフライパンなどいろいろなフライパンがあるので、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、自分に合うものを見つける必要があります。

調理器具を選ぶ時には、食材を選ぶ時と同じように、調理器具のマテリアル表示にもきちんと目を通してみようと思いました。

【関連ページ】グリーンパンのフライパンは焦げ付く?実際に使ってみた!
【参照サイト】グリーンパン

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Life Hugger 編集部

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