防災の日に見直したい。食品ローリングストックの始め方

ローリングストックに活用できる缶詰や乾物などの保存食品

9月1日は「防災の日」です。防災グッズを見直す機会はあっても、「備蓄した食品の賞味期限が切れていた」という経験がある人もいるのではないでしょうか。

非常食は「使わずに保管するもの」と思われがちです。備え方にはさまざまな方法がありますが、そのひとつが、普段の食事で食べながら買い足していく「ローリングストック」です。

食品を無駄なく使いながら災害への備えにもなるため、食品ロスの削減にもつながる取り組みです。防災の日をきっかけに、家庭でも始めやすいローリングストックについて紹介します。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段から少し多めに食品を買い置きし、日常生活の中で食べながら、食べた分だけ買い足していく備蓄方法です。

災害時だけのために食品を保管するのではなく、日頃から食べ慣れているものを循環させるため、賞味期限切れを防ぎやすいという特徴があります。

災害が起きたときも、普段食べている食品を備蓄していれば、食べ慣れない非常食だけで数日を過ごす負担を減らせます。

忙しい毎日にも、役立つ備え

ローリングストックの魅力は「もしものとき」だけではありません。むしろ、普段の暮らしでこそ役立ちます。

残業で疲れて帰った日や、体調がすぐれずキッチンに立ちたくない日。そんなときに、備えておいたレトルトや缶詰がそのまま一食になります。「防災のために我慢して備える」のではなく、「日常が少し楽になった結果、いつのまにか備えにもなっていた」。これが、無理なく続けられる一番の理由です。

ローリングストックが食品ロス対策になる理由

備蓄食品は「いざという時のため」と保管したまま忘れてしまい、気付いたら賞味期限が切れていたというケースも少なくありません。

ローリングストックでは、定期的に食べて買い足すことを繰り返すため、賞味期限切れによる廃棄を減らしやすくなります。

「防災」と「食品ロス削減」を同時に実践できる点が、大きな特徴です。

まず備えておきたい食品

ローリングストックでは、「普段から食べ慣れていること」が大切です。保存期間だけで選ぶのではなく、日常の食事にも取り入れやすい食品を選ぶと、無理なく使い切りやすくなります。

主食

パックごはん、レトルトのおかゆ、乾麺、シリアルなどは、普段の食事にも取り入れやすい食品です。忙しい日の昼食や体調が優れない日の食事にも活用できるため、消費しながら備えられます。

たんぱく質

ツナ缶やさば缶、焼き鳥缶、豆の水煮、レトルト食品などは保存期間が長く、普段の料理にも使いやすい食品です。サラダやパスタに加えたり、もう一品ほしいときに活用したりと、日常の献立にも取り入れやすいでしょう。

野菜・汁物

野菜ジュースや乾燥野菜、フリーズドライの味噌汁やスープは、不足しがちな栄養を補いやすい食品です。忙しい日の朝食や昼食にも役立つため、備蓄だけでなく日頃から消費しやすいのも魅力です。

おやつ・飲み物

ナッツやビスケット、チョコレート、水、お茶なども備えておきたい食品です。災害時だけでなく、子どものおやつや小腹が空いたときにも活用しやすく、無理なく循環させられます。

家族に合わせた食品

乳幼児がいる家庭では液体ミルクや離乳食、食物アレルギーがある場合は対応した食品など、家族構成に合わせた備えも忘れずに。普段から食べ慣れているものを選んでおくと、いざというときも安心です。

続けるためのポイント

普段食べているものを選ぶ

非常食だけを特別に用意するのではなく、普段から食べている食品を少し多めに買っておくと、無理なく続けられます。

食べたら買い足す習慣をつくる

一つ使ったら一つ補充することを意識すると、備蓄量を保ちやすくなります。

賞味期限を定期的に確認する

月に一度など、確認する日を決めておくと管理しやすくなります。防災の日や季節の変わり目をきっかけに見直すのもよいでしょう。

食品だけでは足りない。あわせて考えたいこと

ローリングストックは手軽で続けやすい方法ですが、これだけで備えが万全になるわけではありません。いくつか、あわせて考えておきたいポイントがあります。

まず水の確保です。農林水産省の「家庭備蓄ポータル」では、飲料・調理用として1人1日あたり3リットル、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が目安とされています。食料も同じく、最低3日〜1週間分が目安です。トイレや洗い物に使う生活用水は、これとは別に必要になる点も覚えておきたいところです。

次に加熱の手段。停電や断水でお湯が使えないことも想定し、温めなくてもそのまま食べられるものを一定量入れておくと安心です。カセットコンロと予備のガスボンベがあると、備えの幅がぐっと広がります。

家庭によって「ちょうどいい備え」は違う

備えの中身や量は、家族構成やライフスタイルによって異なります。収納スペースや食べる頻度に合わせて、無理なく続けられる量から始めてみましょう。

乳幼児のいる家庭では液体ミルクや離乳食、高齢の方がいれば食べやすいやわらかい食品、食物アレルギーや持病で食事制限がある場合は対応した食品など、普段の食事をベースにしつつ調整が必要です。必要な量や内容に迷うときは、かかりつけ医や自治体の防災情報もあわせて確認すると安心です。

また、「少し多めに買う」には、収納スペースと最初の出費がともないます。一度に完璧にそろえようとせず、まずは3日分から。キッチンや押し入れなど数か所に分けて置く「分散収納」や、備蓄リストを作って見える化しておくと、無理なく続けやすくなります。

ローリングストックは日々の暮らしにも役立つ

備蓄している食品は、忙しい日の食事や体調が優れない日の食事にも活用できます。

また、普段から食べ慣れている食品を備蓄することで、「非常食だから食べない」という状況も減らしやすくなります。

日常生活の延長として取り入れることで、防災への備えと日々の食事づくりを両立しやすくなるでしょう。

まとめ

ローリングストックは、普段食べている食品を少し多めに備え、食べた分だけ買い足すことで、防災への備えと食品ロスの削減を両立できる方法です。

備えを続けるためには、普段の買い物の中で無理なく補充できる仕組みをつくることも大切です。買い物へ行く時間を確保しづらい家庭では、レトルト食品や缶詰、冷凍食品などを計画的に注文しやすい食材宅配を取り入れる方法もあります。

パルシステムやコープデリは常温保存できる食品や冷凍食品の品ぞろえが充実しており、オイシックスもミールキットに加えて保存しやすい食品を取り扱っています。暮らしに合った方法を選びながら、無理のないローリングストックを始めてみてはいかがでしょうか。

食材宅配サービスについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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Life Hugger 編集部

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