冷蔵庫の奥で期限が近づいた食品を見つけたり、外食先で料理を残してしまったり。日々の暮らしのなかで「食品ロス」について意識する場面は少しずつ増えています。
あまった食材を使い切る、食べられる量を考えて盛り付ける、買い物前に冷蔵庫を確認する。大人ができる工夫は身近にある一方で、子どもや家庭のなかでどう共有していくか、伝え方に迷うこともあるのではないでしょうか。
そんな食品ロスについて、学校で学び、家庭で話すきっかけになりそうな教材が生まれました。
キユーピー株式会社は6月11日、食品ロスの現状や削減に向けた取り組みを学べる小学生向け教材「食品ロス・ゼロチャレンジ大作戦!」を制作したと発表しました。教材は、教育現場向けのサービスを手がける株式会社ARROWSと共同で制作されたものです。教員向けプラットフォーム「SENSEI よのなか学」を通じて、希望する全国の小学校へ無料で提供されます。2026年度は、社会の授業などを通じて、全国の児童約5,000人への提供を予定しています。
教材は、おもに小学校5年生を対象とした、1コマ45分で学べる内容です。授業スライドや動画、ワークシートに加え、授業進行台本や家庭向けのおたよりも用意されています。台本に沿って授業を進められるため、忙しい教育現場でも食品ロスの学びを取り入れやすくなります。
学習の中では、「日本人1人あたりの1年間の食品ロスはどれくらい?」というクイズを通して、食品ロスの量をわかりやすく伝えます。日本全体で年間約464万トンという大きな数字だけでは想像しにくい課題を、小学生の体重に例えて解説することで、日々の暮らしに近い感覚で受け止められるよう工夫しています。


「食品ロス・ゼロチャレンジ大作戦!」教材イメージ(画像出典:PR TIMES)
授業では、キユーピーグループが商品づくりの中で実践している工夫も紹介されます。卵の殻や膜を捨てずに有効活用することや、野菜の未利用部を無駄なく使い切る技術など、食品メーカーならではの視点から、食材を大切に使う方法を学べます。家庭や給食での食べ残しだけでなく、製造の現場でも食品ロスを減らす取り組みが重ねられていることを知る機会になります。
キユーピーグループの食育活動は、1961年の工場見学から始まり、60年以上続いています。これまでも「マヨネーズ教室」や「SDGs教室」などを通じて、食の大切さを伝えてきました。今回の教材提供により、地域を問わず食品ロスについて学べる機会がさらに広がります。
食品ロスを減らす行動は、特別なことばかりではありません。買い物前に冷蔵庫を確認する、食べられる量を盛り付ける、余った食材を使い切る。学校で学んだことが家庭での会話につながれば、大人にとっても、食べものとの向き合い方を見直すきっかけになりそうです。
食べものを大切にする意識は、学ぶことからだけでなく、日々の買い物からも育っていきます。行き場を失いかけた食品を食卓へつなぐフードレスキューサービスを知っておくことも、食品ロス削減に参加する身近な方法のひとつです。(関連記事:食品ロス削減に貢献!訳あり品を購入できるフードレスキューサイトおすすめ10選)
食べものが食卓に届くまでには、生産、加工、流通、調理に関わる多くの人や資源があります。食品ロスを学ぶことは、食べものを「残さない」だけでなく、どう大切に選び、使い切るかを考えることにもつながります。学校での学びが家庭の会話へ広がることで、日々の食卓に小さな変化が生まれていきそうです。
【プレスリリース】食品ロスを「自分ごと」と捉えるきっかけに。食品ロス削減に向けた取り組みを学び、実践へとつなげる小学生向け教材「食品ロス・ゼロチャレンジ大作戦!」を制作(PR TIMES)
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