生ごみの水切りネット・袋をやめるには?代わりの道具と臭いを抑える習慣

木のまな板の上に積まれたじゃがいもの皮

水切りネットやポリ袋は、新聞紙とステンレスのゴミ受け、小さなザルがあれば、今日からでも手放せます。大事なのは道具よりも順番です。「生ごみを濡らさない」「水を切る」「乾かしてから出す」の3つをおさえると、臭いやぬめりのもとになる水分を、台所から先に減らせます。

この記事では、手元にあるもので代えていく5つのステップを、使う道具・手間・注意点と一緒に紹介します。ネットを手放すときにつまずきやすい点や、続けた先にあるコンポストという選択肢にも触れています。

1. 水切りネットなしで回る台所は「水」を減らすところから

ゴム手袋の手で、ステンレスのシンクを布で拭き上げる様子

水切りネットやポリ袋を使う理由は、たいてい「臭うから」「ぬめるから」「捨てるときに汁が垂れるから」の3つです。どれも原因は同じで、生ごみが水を含んだまま置かれていることにあります。食べかすと水がそろうと菌が増えやすくなり、臭いやぬめりにつながります。

そのため、ネットを別の使い捨て用品に置き換えても、あまり変わりません。生ごみを濡らさない流れをつくれば、ネットの役目はほとんど残らなくなります。ここで紹介する方法は、どれも特別な道具を買わずに始められるものです。台所まわりのゼロウェイスト全体を見直したい方は、ゼロウェイストの始め方ガイドもあわせてどうぞ。

2. 手元にあるもので代えていく5つのステップ

木のまな板で赤パプリカを切る手元とレタス

上から順に、手間の少ないものから並べています。全部を一度にやらなくても大丈夫です。できそうなステップをひとつ選んで、1週間ほど続けてみてください。

ステップ1:野菜くずをシンクに落とさず、調理台で受ける

使う道具:新聞紙、チラシ、使い終わった紙袋など
手間:調理を始める前に紙を1枚広げるだけ

野菜の皮やへた、卵の殻は、そもそも水に触れなければ濡れません。調理台のまな板の横に紙を1枚広げ、切ったそばからそこへ置いていきます。シンクの三角コーナーに入れると、洗い物のたびに水がかかり続けますが、調理台で受ければ乾いたまま集まります。三角コーナーをなくしたい方は、ここから始めるのが近道です。

注意点:紙は薄すぎると破れやすいので、2枚重ねにするか、チラシのような厚めの紙を使うと扱いやすくなります。

ステップ2:集めた生ごみは新聞紙で包む

使う道具:ステップ1で使った紙をそのまま
手間:調理の終わりに包むだけ

調理台で受けた生ごみは、下に敷いた紙ごと包んでしまいます。紙が残った水分を吸ってくれるので、ポリ袋に入れるより蒸れにくく、ごみ箱の中で汁が出にくくなります。包んだものは、そのまま可燃ごみの袋に入れて出せます。

注意点:びしょびしょに濡れたものを包むと、紙がふやけて逆に臭いやすくなります。濡れているものは、次のステップ3〜4で水を切ってから包みます。

ステップ3:排水口はネットなしのステンレスのゴミ受けにする

使う道具:ステンレスのゴミ受け(細かい穴が開いたパンチングタイプなど)、古い歯ブラシやたわし
手間:1日1回、洗い物の最後に中身を捨てて軽くこする

ネットをかぶせなくても、目の細かいゴミ受けなら食べかすはきちんと止まります。ネットがないぶん水はけがよく、ゴミ受けそのものが乾きやすいのも利点です。たまったかすは、洗い物の最後に新聞紙の上へあけ、ゴミ受けはブラシで網目をさっとこすって洗います。

注意点:ネットなしで続けるときの分かれ目は、毎日空にするかどうかです。夜のうちに空にしておくと、翌朝のぬめりがぐっと少なくなります。

ステップ4:ザルやステンレスのかごで水を切り、乾かす

使う道具:小さめのザル、またはステンレスの水切りかご
手間:入れておくだけ。乾かすなら数時間〜一晩

お茶がらやコーヒーかす、ゆでた野菜の切れ端など、どうしても濡れてしまう生ごみは、ザルに入れてシンクの外で水を切ります。ボウルに重ねて置けば、落ちた水も捨てやすくなります。時間があるときは、新聞紙に広げて一晩置いたり、晴れた日にベランダで干したりすると、かさも重さも小さくなって捨てやすくなります。

注意点:ザルに入れっぱなしで何日も置くと、ザルそのものがぬめります。水を切ったら、その日のうちに新聞紙に包んで移すまでを1セットにします。

ステップ5:収集日までは冷凍庫かふた付きの容器で待たせる

使う道具:新聞紙で包んだ生ごみ、冷凍庫のすき間、またはふた付きのごみ箱
手間:包んだものを入れるだけ

臭いが気になる季節や、収集日まで日があるときは、包んだ生ごみを冷凍庫に入れておく方法があります。温度が低いと菌が増えにくいため、収集日の朝に出すまで臭いがほとんど出ません。冷凍庫に余裕がなければ、ふた付きのごみ箱に入れ、生ごみを入れる場所を1か所にまとめるだけでも、台所に臭いが広がりにくくなります。

注意点:冷凍庫に入れるのは、水を切って紙で包んだものだけにします。濡れたまま凍らせると、出すときに溶けて汁が出ます。

代わりの道具の早見表

道具 置き換えるもの 毎日の手間 向いている場面
新聞紙・チラシ・紙袋 三角コーナー、ポリ袋 広げて、包むだけ 野菜くずや卵の殻など、乾いた生ごみ
ステンレスのゴミ受け 排水口の水切りネット 1日1回、空にして軽くこする 洗い物で流れる細かい食べかす
ザル・ステンレスのかご 水切りネット付きの三角コーナー 入れて水を切るだけ お茶がら、コーヒーかす、ゆでた野菜くず
冷凍庫・ふた付きのごみ箱 ポリ袋で口をしばる保管 包んだものを入れるだけ 夏場や、収集日まで日があるとき

この表は、一般的な使い分けをまとめたものです。台所の広さや収集日の回数に合わせて、取り入れやすいものから選んでください。

3. ネットを手放すときにつまずきやすい4つのこと

3-1. 全部を一度にやめようとする

ネットも袋も三角コーナーも同時になくすと、慣れないうちは手順が増えたように感じて続きません。ステップ1の「調理台で受ける」だけでも、ネットに入る生ごみの量ははっきり減ります。ネットの買い足しが減ったところで、排水口のネットを外すくらいの順番で進めると無理がありません。

3-2. 濡れたまま紙で包んで置いておく

新聞紙が吸える水には限りがあります。汁気の多いものをそのまま包むと、紙が湿って、ポリ袋のときより臭うこともあります。濡れたものは先にザルで水を切る、を守るだけで防げます。

3-3. ゴミ受けを数日まとめて洗う

ネットがないと、ゴミ受けに直接かすがたまります。2〜3日放っておくと網目にぬめりが入り込み、洗うのが手間になります。「洗い物の最後にゴミ受けまで」を流れに組み込むと、毎回の手間はわずかで済みます。

3-4. 汁物の残りや油をそのまま流す・捨てる

スープの残りや揚げ物の油は、生ごみの水分を一気に増やします。汁物は具をザルで受けて汁だけを流し、フライパンの油は紙で拭き取ってから洗うと、ゴミ受けも紙で包んだ生ごみも濡れにくくなります。

ネットを少し残すのも、続けるための選択です

真夏で収集日までの間隔が長い、冷凍庫に空きがない、小さな子どもの世話で洗い物の時間がとれない、といった時期もあります。そんなときは、排水口のネットだけ残して、調理台で受ける習慣だけを続けても十分です。使い捨てをゼロにすることより、使う量を少しずつ減らしていくほうが長く続きます。

4. 続けた先の選択肢、コンポストで生ごみを循環させる

水を切って乾かす習慣が身につくと、生ごみは「臭うごみ」から、扱いやすい素材に変わります。その先にあるのが、生ごみを微生物の力で分解して堆肥にするコンポストです。乾いた生ごみほど扱いやすいので、ここまでのステップはそのままコンポストの下準備にもなります。

庭や広いベランダがなくても始めやすいのが、バッグ型のコンポストです。たとえばLFCコンポストは、専用バッグとコンポスト基材がセットになっていて、届いたその日から生ごみを入れられます。生ごみを入れる期間が終わったら、3週間ほど寝かせて熟成させます。熟成中も生ごみを入れ続けたい場合は、2セットで回す方法がすすめられています。

プラン 価格(税込) 特徴 おすすめな人
1度だけお試し購入 LFCコンポストセット 5,401円 バッグと基材などがセットになったものを1回だけ買う まずは自分の台所で続けられるか試したい人
【定期便】LFCコンポストセット 初回4,400円、2回目以降1,936円 初回は専用バッグ・基材・取扱説明書など、2回目以降は基材が届く。届く間隔は1〜4ヶ月から選べる 生ごみの堆肥づくりを暮らしの習慣にしたい人

料金は公式サイトの2026年10月時点の情報です。公式オンラインショップでは、商品代金とは別に全国一律660円(税込)の送料がかかります。

一方で、できた堆肥を使う場所や渡す先がない、毎日かき混ぜる時間がとれない、という方にはまだ早いかもしれません。その場合は、ここまでの5つのステップを続けるだけでも、使い捨てのネットや袋は減らせます。コンポストは、ネットなしの台所に慣れたあとに考えれば十分です。

エコな暮らしを無理なく続けるために(次のステップ)

生ごみの水切りに慣れてきたら、次は「捨てる」から「土に還す」へ一歩進めてみるのもおすすめです。始め方や道具の選び方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

水切りネットやポリ袋をやめるコツは、生ごみを濡らさない、水を切る、乾かしてから出す、の順番を台所の流れに組み込むことです。新聞紙やステンレスのゴミ受け、ザルなど、どれも家にあるものや一度買えば長く使える道具で始められます。

今夜の夕食づくりでは、まな板の横に新聞紙を1枚広げてみてください。ネットを買い足さずに済んだ分の小さな余白を、あなたなら何に使いますか?

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Life Hugger 編集部

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