直せばまだ使える。国際リペアデーに広がる、ものを長く使う暮らし

穴のあいたニットを針と糸で繕う手元

ボタンが取れたコート、裾がほつれたパンツ、ファスナーが動かなくなったバッグ。「直せるかも」と思いながら、クローゼットや物置の奥にしまったままのものはありませんか。

10月第3土曜日(2026年は10月17日)は、世界共通の記念日「国際リペアデー(International Repair Day)」です。壊れたものを捨てるのではなく、直して使い続ける文化を広げようと、世界各地でイベントや呼びかけが行われます。2026年は、この記念日を含む期間に、日本でも新しい動きが始まります。

国際リペアデーとは

国際リペアデーは、2017年にOpen Repair Alliance(オープン・リペア・アライアンス)によって始められた記念日です。毎年10月第3土曜日に、修理する人やその場をたたえ、「直して使い続ける」ことの価値を世界中で共有します。2026年は10回目の節目を迎えます。

背景にあるのは、壊れたらすぐに買い替える大量消費への問い直しです。本来なら直して使えたはずのものが、ごみとして捨てられていく。その流れを変えようと、リペアカフェ(地域の人が集まって一緒に直す場)などの取り組みが世界に広がってきました。

2026年、日本で「Repair Week Japan」が初開催

2026年は、国際リペアデーを含む10月2日〜18日に、日本で初めて「Repair Week Japan 2026(リペアウィーク・ジャパン)」が開催されます。主催は一般社団法人 日本サステナブルリペア協会です。

衣類や靴、バッグ、家具、家電、自転車、宝飾品など、暮らしに身近なものの修理・お直しを「見て・学び・体験する」ことをテーマにした取り組みで、全国約900店舗規模の修理・お直し店が参加予定です。会期中の10月2日〜4日には、イオンモール浦和美園(埼玉県さいたま市)で集中イベントが開かれ、無料のアップサイクル体験やお直しの豆知識の紹介などが予定されています。

この取り組みの特徴は、日々修理やお直しを仕事にしている専門事業者が主役になっている点です。「なおして使い続ける」ことを特別な行動ではなく、生活者の日常の選択肢にしていくことを目指しています。

関連企画として、オランダ発祥の「リペアカフェ」を題材にしたドキュメンタリー映画『The Repair Cafe』の無料上映会も予定されています。モノの修理を通じて、思い出や地域のつながり、消費社会のあり方を見つめ直す内容です。

「直して使う」は、特別なことではない

リペアというと、手先の器用な人がすることと感じるかもしれません。けれど実際には、専門店に相談する、地域のリペアカフェをのぞいてみる、簡単なほつれを自分で縫ってみるなど、入り口はさまざまです。

衣類のお直しやリペア、靴やバッグの修理、家電の修理、羽毛布団の打ち直し、割れた器を直す金継ぎなど、「直して使う」の形は一つではありません。身の回りを見渡すと、直せるものは意外と多く、相談できる場所も増えています。

リペアカフェや全国に広がる修理の場、ブランドの修理サービスなど、暮らしの中で「直して使う」を支える取り組みについては、壊れても直せる。リペアが身近になる暮らしでも詳しく紹介しています。

まずは、しまい込んだ「あれ」を思い出すことから

国際リペアデーやRepair Week Japanは、「直して使う」を思い出すいい機会です。

まずは、直せるかもと思ってしまい込んだものを、一つ取り出してみる。近くに相談できる修理店やイベントがないか調べてみる。それだけでも、ものとの付き合い方は少し変わります。

捨てる前に、直せないか考えてみる。その小さな習慣が、ものを長く大切に使う暮らしと、ごみを減らすことの両方につながっていきます。

【参考】

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Life Hugger 編集部

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