ヴィーガンの人にも!手軽に購入できる植物性のプラントベースミート(代替肉)商品ブランド10選

健康や環境への意識が高まりもあり、近年では植物性のプラントベースミートが注目を集めています。そこで本記事では、生活者(消費者)が手軽に手に入れられるプラントベースミート商品ブランドを10個紹介します。おすすめポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プラントベースミート(代替肉)とは?

プラントベースミートとは、植物性原料を使って作られた、肉のような味わい・食感のある食材です。フェイクミート、オルタナティブミート、べジミートなどと呼ばれる場合もあります。

日本では、大豆を原料とした大豆ミートが一般的ですが、欧米諸国では、えんどう豆を原料としたプラントベースミートが主流です。

プラントベースミートの種類は?

一言にプラントベースミートと言っても、原料ごとに種類が分かれています。今回は、代表的な3種類のプラントベースミートの違いや特徴を紹介します。

大豆ミート

大豆は「畑の肉」とも呼ばれており、植物性でありながら高タンパクで、肉のような食べ応えがあります。食物繊維や大豆イソフラボンといった栄養素も含まれており、栄養価の高い食材です。

ミンチタイプの商品から、スライスされたフィレタイプ、唐揚げや酢豚などにも使えるブロックタイプと料理ごとに使い分けられる点も魅力です。最近では、日本のスーパーの店頭やコンビニでも大豆ミートを使った商品を多く見かけるようになりました。

グルテンミート

グルテンミートとは、小麦粉たんぱくを使用して作られたプラントベースミートで、「セイタン(seitan)」とも呼ばれています。グルテンミートは、小麦粉、水、少量の塩を混ぜ合わせて作られている、お麩のような食材です。

低脂肪、低カロリーで噛み応えのある食感のため、ダイエット食品としても重宝されています。シンプルな原料で味や臭いにクセがなく、大豆ミートの臭みが気になるという方にもおすすめです。また、醤油などで下味がつけられていることも食べやすさに繋がっています。

えんどう豆ミート

えんどう豆ミートは、えんどう豆たんぱくを使用して作られるプラントベースミートです。欧米諸国でよく見られる種類で、大豆ミートと比べると、臭いや味にクセがないとされています。えんどう豆は遺伝子組換品の商業栽培がおこなわれていない作物であり、遺伝子組換品の混入リスクがありません。

また、大豆や小麦と比べて異なる点として、えんどう豆はアレルギー特定原材料の28品目に含まれておらず、両者に比べてアレルギーを起こすリスクが低いという点です。

【参照サイト】アレルギーにも安心。えんどう豆のプラントベースミート「エンドウミート」 東京ガスコミュニケーションズ

プラントベースミートが注目されている理由

プラントベースミートは、環境・動物愛護・健康などへの意識の高まりや、食糧不足の解消策、食の多様性の選択肢として注目されています。

プラントベースミートは、従来の家畜と比べて環境負荷の低い食材と言われています。近年、家畜から排出される温室効果ガスの排出量や水質汚染が問題視されていますが、プラントベースミートは植物性で、原料や生産における環境負荷の低さから評価されています。また、植物性のため動物の命を頂く必要がありません。そのためヴィーガンの方でも食べることができます。

プラントベースミートは、肉と比べ、含まれるコレステロールが少ないため、生活習慣病のリスクを下げるとされています。他にも、プラントベースミートの脂質は、不飽和脂肪酸で、血圧を下げるといった効果が期待できる点でも注目を集めています。

食糧不足の解決策の一つとしても注目されています。今後人口増加や発展途上国で生活水準が向上するにつれ、肉類の消費は伸びる一方で、畜産業の拡大は環境面などの制約から難しく、需要に供給が追いつかなくなると言われています。その際の代替の一つとして期待されています。それ以外にも宗教による食事制限や食物アレルギーへの対応など、食の多様性に対する選択肢の一つとして注目をされています。

【参照サイト】一般社団法人日本肥満症予防協会
【参照サイト】知っておきたい。大豆ミートが環境にやさしい選択肢だと言われる理由(前編) 大塚食品株式会社

生活者が手軽に購入できるプラントベースミート商品ブランド10選

ここでは、プラントベースミートが購入できるおすすめサイト7つを紹介します。

ZEROMEAT(ゼロミート)

ゼロミート

画像は、ゼロミートから引用。

ゼロミートは、大豆ミートを使用した加工食品が購入できます。「大豆の力で世の中のあらゆる問題を解決していこう」という想いをもって大塚食品株式会社によって開発されたゼロミート。200種類以上の試作を重ねたこだわりの大豆ミート商品です。

商品ラインナップは、大豆ミートを使用して作られたハムやソーセージ、ハンバーグなどがメインです。手軽さを重視し、ハンバーグはレンジで温めてすぐに食べられる商品となっています。さまざまな種類の商品を楽しめるゼロミートのセット商品は、送料無料で利用できるので、気軽に大豆ミートの加工食品を試してみたいという方にもおすすめです。

ゼロミートのおすすめポイント!

  • 栄養素の高さにこだわった大豆ミートの加工食品
  • レンジで温めてすぐに食べられる手軽さを重視
  • 送料無料のセット商品もある

Soycle(ソイクル)

soycle

画像は、ソイクルから引用。

ソイクルは栄養価とうま味にこだわった大豆ミートです。栄養価が最大限に引き出された発芽大豆を使用することで、うま味成分であるアミノ酸が豊富に含まれ、栄養満点の大豆ミートに仕上がっています。

ソイクルは、乾燥タイプの商品で、フレークとブロックの2種類の形態があります。どちらも常温保存可能な点が魅力。また、フレークタイプは、水戻し不要のため、サラダやスープにサクッとふりかけるといった使い方も可能です。

ソイクルのおすすめポイント!

  • 栄養価が高くうま味成分をたっぷり含んだ発芽大豆を使用
  • 常温保存可能なフレークとブロックの2タイプ
  • フレークタイプは料理にかけるだけで楽しめる手軽さが魅力

SoMeat(ソミート)

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画像は、ソミートから引用。

染野屋半次郎は、江戸時代から続く老舗豆腐店です。そんな老舗豆腐店が素材にこだわって開発した大豆ミート商品がソミートです。料理に使いやすいミンチタイプの商品から、大豆ミートを使用した総菜商品までさまざまなタイプが購入できます。

特に、総菜商品の種類が豊富で、唐揚げ、プルコギ、生姜焼き、餃子、カレーなどが揃っています。さまざな商品を箱詰めしたバラエティセットや、同一商品の5〜10パックセット商品も購入できるため、お気に入り商品をまとめ買いしたいときに便利です。

ソミートのおすすめポイント!

  • 江戸時代から続く老舗豆腐屋が8年の歳月をかけて開発した大豆ミート
  • 料理に使いやすいミンチタイプの大豆ミート商品が購入可能
  • 唐揚げ、プルコギ、生姜焼き、餃子、カレーなどの商品ラインナップあり

Green Meat™(グリーンミート)

greenmeat

画像は、グリーンミートから引用。

グリーンミートの代替肉は、大豆たんぱくの他に、ビーツやえんどう豆も使用し、より肉らしい見た目や食感にこだわって作っています。従来の大豆ミートと比べると、パサパサ感や大豆の臭みが少なく調理しやすい点が特徴です。

グリーンミートは、ミンチタイプ購入です。公式サイトには、代替肉のミンチを使用したレシピが数多く掲載されているため、はじめて購入する人でも安心です。定期便も利用できるので、代替肉を生活に取り入れたい方は検討してみましょう。

グリーンミートのおすすめポイント!

  • 大豆、ビーツ、えんどう豆を原料により、肉らしい見た目や美味しさを実現
  • さまざまな料理に使いやすいミンチタイプ商品
  • 定期購入ができるので、継続的に利用したい人におすすめ

Next Meats(ネクストミーツ)

Next Meats

画像は、ネクストミーツから引用。

ネクストミーツは、おいしさや見た目にこだわった大豆が主原料のプラントベースミート商品です。「地球を終わらせない」という理念のもと、すべて植物性で作られており、できる限り添加物を使用しない方針で作られています。

代表的な商品は、「NEXTカルビ」や「NEXTハラミ」です。他にも、カレーや牛丼商品といった他にはない商品ラインナップが魅力です。また、レンジで温めるだけですぐに食べられる冷凍総菜もあります。三ツ星レストランシェフが監修しており、おいしさにこだわった豊富なメニューが魅力です。

ネクストミーツのおすすめポイント!

  • 植物性で、できる限り添加物を使用しない方針
  • 焼肉タイプや牛丼タイプなどユニークな商品が買える
  • 大豆が主原料のプラントベースミートを使った冷凍総菜商品もある

肉肉しいがんも -The INNOCENT MEAT(イノセント・ミート)

画像は、相模屋から引用。

相模屋は、1951年創業の老舗豆腐店で、豆腐を使ったさまざまなプラントベース商品を開発しています。大豆たんぱくを使用したイノセント・ミートは、先人職人達より受け継がれてきた伝統技術「手ごね製法」を活かし、肉粒感とジューシー感を実現した、がんものような形のプラントベースミートです。賞味期限が通常のがんもより4倍長い30日間ほどという点も魅力です。

このほかにも相模屋では、カルビのような味わいの油あげや、チーズのような味わいが楽しめる「BEYOND TOFU(ビヨンドとうふ)」などさまざまなプラントベース商品を購入できます。

イノセント・ミートのおすすめポイント!

  • 1951年創業の老舗豆腐店が開発したプラントベースミート
  • 先人職人達より受け継がれてきた伝統技術「手ごね製法」を使い、肉粒感とジューシー感を実現
  • 賞味期限が約30日間と通常のがんもより4倍長い

大豆のお肉

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画像は、マルコメ株式会社から引用。

大豆のお肉は、乾燥タイプの大豆ミートで、味噌で有名なマルコメ株式会社が販売しています。下味がついていないプレーンタイプで、料理にも使いやすい商品が揃っています。ミンチ、スライス、ブロックなどさまざまなタイプがあるため、幅広いメニューに応用可能です。公式サイトには、タイプごとのレシピが掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。

乾燥タイプの大豆ミートは常温保存が可能なうえ、ジッパー付きのパッケージで使い勝手も良いでしょう。

大豆のお肉のおすすめポイント!

  • 下味がついておらず、調理に便利
  • ミンチ、スライス、ブロックなど幅広く選べる
  • 乾燥タイプで常温保存可能

小麦で作ったブロックタイプ グルテンミート

画像は、三育フーズ株式会社から引用。

小麦で作ったブロックタイプ グルテンミートは、小麦たんぱくを主に、本醸造醤油、酵母エキス等で味付けし、ブロック状に加工したプラントベースミートです。ノンコレステロールなので、コレステロール値を気にされている方にもおすすめです。和・洋・中のいずれの料理にも合うので、幅広く活用できます。

ほかにも小麦たんぱくと大豆たんぱくを主原料にしたひき肉タイプや、さまざまなプラントベース食品があります。開発元の三育フーズ株式会社のサイトにはグルテンミートを使用した料理のレシピが複数掲載されているので、どのように利用したらいいかわからない方でも安心です。

小麦で作ったブロックタイプ グルテンミートのおすすめポイント!

  • 小麦たんぱくを主原料にしたプラントベースミート
  • ノンコレステロール
  • 和・洋・中のいずれの料理にも合うので、幅広く活用できる

エンドウミート

エンドウミートはえんどう豆を原料としており、一般的な大豆ミートと比べて独特の豆臭さやえぐみが少なく食べやすいと言われています。また、えんどう豆は遺伝子組換品の商業栽培がおこなわれていない作物であり、遺伝子組換品の混入リスクがありません。

特定原材料28品目不使用のため、大豆や小麦などのアレルギーの方でも食べることができるプラントベースミートです。賞味期限が製造から2年と長く、普通の肉のように腐させてしまう心配が少ないのも嬉しいポイントです。

エンドウミートのおすすめポイント!

  • 独特の豆臭さやえぐみが少ない
  • 大豆や小麦などのアレルギーの方でも食べることができる
  • 賞味期限が製造から2年と長い

Vegetive(ベジティブ)

vegetive

画像は、イオン株式会社から引用。

「ベジティブ」はイオングループが運営するトップバリュブランドのプラントベースシリーズです。健康や環境に配慮し、毎日の食事の中で植物由来の食品を積極的に取り入れたいという声から生まれました。

主に肉や乳製品、白米、小麦などを大豆や豆乳などの植物性の食材に置きかえた商品シリーズで、大豆からつくったハンバーグやから揚げ、ナゲット、豆乳からつくったプリンやヨーグルト、野菜でできたお米などがあります。イオングループは全国展開しており、店舗数も多く、手に入りやすいのが特徴です。

ベジティブのおすすめポイント!

  • イオングループが運営するトップバリュブランドのプラントベースシリーズ
  • 大豆を使ったハンバーグやから揚げなどの総菜やから野菜でできたお米までさまざまな商品がある
  • 全国に店舗があるので、手に入りやすい

さいごに

今回は、生活者が気軽に購入できるプラントベースミート商品ブランドを10個紹介しました。まだプラントベースミートを利用したことのない方も、この機会にぜひチェックしてみてください。


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※この記事は、2023年11月時点の情報をもとに作成しています。

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飯田千聖

千葉県の海沿いの町で暮らすライター。ヨガ、アーユルヴェーダ、マインドフルネス、サステナブルなどに興味があり、それらを取り入れ、ゆったりとした暮らしをしています。 近々スリランカにアーユルヴェーダ修行に行く予定です!