おいしいヴィーガンスナックの選び方。おすすめ5選の原材料をチェック!

ヴィーガンスイーツ

さまざまなヴィーガンのおやつが手に入るようになった今、何をどう選べばよいのか迷う人も多いかもしれません。本記事では、自身もヴィーガンスイーツのポップアップを開催している筆者が買い物をするときにこだわっているポイントについてご紹介。おすすめの5選がどのようなものでできているのか、原材料もチェックしてみました。

ヴィーガンスナックって何?

ヴィーガンスナックは、卵や乳製品、蜂蜜、ゼラチンなどの動物性原料を一切使用せず、100%植物性の材料のみでつくられたお菓子。主に使われる甘味料(メープルシロップ、甜菜糖、ココナッツシュガーなど)や油(太白ごま油、米油、ココナッツオイルなど)も厳選されていることが多いため、動物や地球にやさしいだけではなく、健康に気をつけたい人にもおすすめです。

甘いもの、醤油や味噌などの和風テイスト、また野菜の自然な味わいを活かしたものなど種類も豊富なので、おつまみや夜食としても重宝します。

何を基準に買う?

ものを買うか買わないか決めるとき、そこには少なからず “自分なりの基準” というものがあるかと思います。

私の場合、食品に関しては「原材料がシンプル」であるものを選ぶようにしています。使用している材料数が少なく、ひとつひとつがどういうものなのか、材料名を見てすぐにわかるものでできている食品は、一般的によい素材でつくられていることが多いのです。そのため、添加物に頼ることなく、素材そのもののおいしさを感じることができます。

買い物をする場所に関していえば、膨大な製品数を取り揃えている大型スーパーのような店よりも、入り口から店内すべてを見渡せるサイズ感の自然食品店やオーガニックスーパーなどのほうが、効率よく厳選された食品に出会うことができます。私がよく行くのは、「FOOD&COMPANY」という東京・代官山、学芸大学、新宿や湘南を拠点に、国内外の幅広い有機食材を販売するグローサリーストア。何度か訪れるうちに店の方とも自然と顔見知りになり、「新しいの入りましたよ」や「これお好きじゃないですか」など、耳寄り情報を教えてもらえることも増え、“ものを買う” 以外の楽しみも増えました。

また、店舗で手軽に入手できないものはオンラインで購入することもあります。

【参考サイト】FOOD&COMPANY

おすすめヴィーガンスナック5選 原材料にも注目!

オールナチュラルの原料にこだわった「WO!POPCORN!」

WO!POPCORN!のポップコーン

WO!POPCORN!(ダブルオー・ポップコーン)全2種 各50g 各¥500 Photo by Chiyuki Arita

動物性原料・合成添加物を一切使用せず、オールナチュラルの原材料にもこだわったクラフト感あふれる「WO!POPCORN!」。自然でやさしい甘さが口の中に広がる「キャラメル味」と、塩本来の旨味や甘味などが凝縮された「塩味」の2種を展開。キャラメル味(画像)のキャラメルグレイズは、ブラウンシュガー、ココナッツシュガー、塩でできています。

密閉できるパッケージに入っているので、持ち歩いたり、何日かに分けて子どものおやつにしたりするのにも便利。あとは「今日は甘いポップコーンを食べながらゆっくり映画を観たい!」というときなどにもおすすめです。

ヴィーガンポップコーンの原材料名

キャラメル味の原材料名 Photo by Chiyuki Arita

【ウェブサイト】WO!POPCORN!

エストニア発のヴィーガンローチョコレート「ROOSIKU」

ROOSIKUのチョコレート

ローシク オーガニック チョコレート 全6種 各37g 各¥540 Photo by Chiyuki Arita

伝統的な石臼を使い原料を手作業で混ぜ合わせ、カカオの栄養を壊さないよう42度以下で低温加工した「ROOSIKU(ローシク) オーガニック チョコレート」。製造者であるアイヴォ氏が考える人や環境へのやさしさは、チョコレートを包む透明フィルムを生分解性にするというところにも表れています。

個人的なおすすめは、深みあるチョコレートの中にもはっきりとしたいちごの甘酸っぱさが感じられる「ストロベリー」と、濃厚チョコレート×5種類のスパイスという魅惑の組み合わせが一度食べたら忘れられない「スパイス」。ブラックコーヒーやウイスキーなどにもよく合います。また、すべてに有機原材料が使われているところも魅力的です。(画像は、上からマイルド、スパイス、ストロベリー、ハイカカオ、コーヒー。これにブルーベリーを合わせて6種)

ローシクチョコレートの原材料名

ストロベリー味の原材料名 Photo by Chiyuki Arita

【ウェブサイト】びんちょうたんコム

玄米と黒胡麻をサクサクと!「有機玄米プラス・黒胡麻」と「有機玄米プラス・キヌア&チアシード」

アリモトの有機玄米プラスせんべい

アリモト(左)有機玄米プラス・黒胡麻(右)有機玄米プラス キヌア&チアシード 各40g 各¥216 Photo by Chiyuki Arita

玄米をもっと手軽に食べたい人におすすめしたいのが、ひと口サイズのアリモトのせんべい。2種類とも有機玄米と有機黒胡麻ベースでできていて、味付けは有機たまり醤油のみ。「有機玄米プラス・キヌア&チアシード」には、便通や肌の美容効果でも注目されるスーパーフード2種類入り。見た目も真っ黒な「有機玄米プラス・黒胡麻」は、袋を開けるとともに黒胡麻の香ばしさが漂います。

こちらも原材料はすべて有機素材。和のシンプルなおいしさというものを感じることができる、子どもにも食べさせたいおやつのひとつです。

アリモトの有機玄米プラスの原材料名

「有機玄米プラス・黒胡麻」と「有機玄米プラス・キヌア&チアシード」の原材料名 Photo by Chiyuki Arita

【ウェブサイト】玄米のアリモト

野菜をまるごと食べる「ZENB リッチテイスト ゼンブスティック」

ZENBのスティック

ZENB リッチテイスト スティック 各27g 4種x2本セット/4種x3本セット/4種x5本セット ¥2,384/¥3,576/¥5,960(定期便もあり)Photo by Chiyuki Arita

野菜を可能な限り丸ごと使い、果汁やナッツと合わせ仕上げた「リッチテイスト ZENB(ゼンブ)スティック」。口どけなめらかなしっとり食感は、もはや高級スイーツを彷彿させます。キャロットとビーツは皮ごと、コーンは芯まで、またパンプキンは皮・種・わたまで使用した、まさに「全部(ZENB)を食べる!」です。

自然な甘味と濃厚な味わいがやさしい「コーン」「パンプキン」「キャロット」は野菜が苦手な子どもにも。カカオニブが香ばしいしっとり「ビーツ」は、ワインなどのお酒との相性も抜群です。

「ZENB」は2019年にミツカングループが10年後の人と社会と地球の健康のために始動した、食のプロジェクト。野菜や豆などの植物を可能な限り丸ごと使い、麺類やソース、ペーストなどのさまざまな商品を他にも展開しています。

ゼンブリッチテイストスティックの原材料名

ZENB CARROTの原材料名 Photo by Chiyuki Arita

【ウェブサイト】ZENB

大豆を発酵・熟成させた伝統食品「浜納豆」

ヤマヤ醤油の浜納豆

ヤマヤ醤油 浜納豆 86g Photo by Chiyuki Arita

浜納豆は江戸時代から伝わる静岡・浜松の名産品。大豆を麹菌で発酵、長期熟成したもので、徳川家康の大好物だったともいわれています。八丁味噌を凝縮したような濃厚かつ深い旨味が感じられ、中華料理でもよく使われる豆豉をもう少しだけまろやかにしたようなやさしい味わい。生姜の千切りも少量入っていて、この相性がすばらしく、麻婆豆腐に入れると超本格的になります。

糸は引かずに扱いやすいので、ご飯にかけたり、おにぎりに混ぜたり、また日本酒やワインのおつまみとしても。さまざまなアレンジの可能性を感じる、調味料としても役立ちそうな一品です。

浜納豆の原材料名

浜納豆の原材料名 Photo by Chiyuki Arita

【ウェブサイト】ヤマヤ醤油

おいしくて魅力的なおやつやおつまみはこの他にもたくさんあります。次回買い物をするとき、普段自分が購入しているのものはどんなものでできているのか、ぜひ一度商品の裏側にも目を通してみてください。

グローサリーストアで買い物

Photo by Chiyuki Arita

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アリタ チユキ

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。週一で台湾朝ごはんとヴィーガンスイーツのポップアップを開催中。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。国際薬膳師。中医薬膳師。家庭薬膳アドバイザー。ワインエキスパート。