おせちロスを救え!クラダシとロスゼロの取り組み

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おせち料理は、日本の新年を彩る伝統的な料理であり、家族や友人と祝う場に欠かせない存在です。しかしその一方で、毎年一部が廃棄される「おせちロス」が深刻な問題となっています。この現象は、食品ロスの一環として、環境への負荷や経済的損失に大きな影響を及ぼしています。

今回は、おせちロスが生まれる背景と、それを防ぐための取り組みについて紹介します。

おせちロスが発生する背景

おせちロスが発生する要因は複数ありますが、ここでは代表的な2点を挙げます。

需要予測の難しさ

おせち料理は年末年始の限られた期間に需要が集中します。しかし、家庭の人数構成や嗜好の変化、さらにライフスタイルの多様化によって、購入量や求められる内容が毎年変化しています。このため、製造・販売側が適切な供給量を見極めることが難しく、余剰が発生しやすい状況が続いています。

余分に作られる現状

受注生産ではない場合、販売機会の損失を防ぐために、需要を見越して多めに生産することが一般的です。しかし、その結果、売れ残りが発生しやすくなり、廃棄されるリスクが高まります。

また、受注生産であっても、配送ミスや予期せぬトラブルに備えて余分に生産するケースが多く見られます。このような生産体制が結果として、おせちロスを増加させる要因となっています。

おせちロスを防ぐ取り組み

Kuradashi(クラダシ)

クラダシは、賞味期限が近い商品やパッケージの印字ミスなど、まだ十分に食べられるにもかかわらず廃棄される商品をお得に購入できるショッピングサイトです。

おせちロス問題に対応するため、さまざまな理由で通常の販路では販売が困難なおせちやごちそうをお得な価格で販売しています。

昨年は、約9,000個のおせちをレスキューして販売しました。(※2023年11月~2024年1月末までの販売数字)

  • 販売期間:2024年12月28日まで販売予定(延長の可能性あり)
  • お届け予定:商品によって異なります
  • 注意点:なくなり次第販売終了となります

ロスゼロ

ロスゼロは、おせちロス削減を目指し、余剰おせちを「おそち」として割引販売する取り組みを行っています。今回は第一弾として、お正月前に老舗の日本料理屋の豪華でボリューム満点な高級おせち二種類を販売します。

今後第二・第三弾として、他メーカーのおせちを扱う可能性がありますが、詳細は未定です。なお2021年以降のロスゼロ実績では、お正月前・お正月明けともに複数種類のおせちを扱っています。

  • 販売期間:2024年12月25日まで販売予定
  • お届け予定:12月30日もしくは31日
  • 注意点:なくなり次第販売終了となります

さいごに

おせちロスは、環境や経済に大きな影響を与える問題ですが、今回ご紹介したクラダシやロスゼロの取り組みは、その解決に向けた具体的な一歩となっています。私たち一人ひとりがこうした取り組みに関心を持つことで、伝統文化を守りながら、食品ロスを減らすことができます。今年の年末年始は、お得で環境に優しいおせちを通じて、新しい一年を気持ちよく迎えてみませんか?


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