いろんな方法がある!世界のリユース&リユースショップ事情【世界のゼロウェイスト】

セカンドハンドショップ_外観

海外在住の方に、その土地で見つけたゼロウェイストな試みをレポートしていただく【世界のゼロウェイスト】シリーズ。紹介される取り組みの中には、私たちの暮らしにも取り入れられるような実践例やアイデアが数多くあります。今回は、世界各地のリユース&リユースショップ事情をまとめました。

リユース・リユースショップとは

リユース(reuse)とは、使われなくなったモノを廃棄するのではなく、そのままの形でもう一度使うことです。具体的には衣類をお下がりとして譲ったり、寄付したり、まだ使えるけれど不要になった家具・電化製品などをリサイクルショップに売ったりして、必要な人に使ってもらうことを指します。そのままの形で使ってもらうので、処分に使うエネルギーを最小限に抑えられます。リユースショップは、リユース品を扱っているお店のことです。

【アイルランド】チャリティ団体のセカンドハンドショップが定着

ダブリンには社会的活動を行う非営利団体が運営するチャリティセカンドハンドショップが、たくさんあります。こういったお店を利用することは生活の一部となっているようで、店内はいつ見ても老若男女問わずたくさんの人でにぎわっています。その他に、電子機器のシェアリング、リペアショップ、セカンドハンドショップも街中で頻繁に見かける、とのことです。

実用性×ゼロ・ウェイストを実現している、アイルランドでの暮らし【後編】【世界のゼロ・ウェイスト】

【ノルウェー】SNSやウェブサイトを通じた不用品のやりとりが盛ん!

ノルウェーでは、地元のフェイスブックのグループやfinn.noというウェブサイトを通じた不用品のやりとりが盛んです。信用社会なので、その人の電話番号、住所も載っている、とのこと! 売っているものはかなり幅広く、車、仕事、家、近くの森で集めたベリーやキノコなどいろんなものが見つかります。

ノルウェーの食品ロス対策とは?ゼロウェイストな暮らしのアイデアをレポート

【ニュージーランド】非営利団体が運営するリサイクルショップ

ニュージーランド/アオテアロアでは不要になった衣類、日用品、家具、家電、本、雑誌、おもちゃなどの寄付を常時受け付けており、かなり手ごろな価格で売られています。多くは赤十字やホスピスなどの非営利団体が運営しており、日本のようなリサイクルショップのチェーン店は少ない、とのこと。寄付する側は捨てずに済み、買う側はかなり安い値段でほしいものを手に入れられ、さらにそれが支援につながるので、いろんな人のハッピーにつながる仕組みとなっています。

非営利団体が運営するリサイクルショップ!ニュージーランドのOp Shopをレポート

【台湾】町のあちこちに服の回収ポストが!

台湾では、町のあちこちに政府が管理する衣類回収ボックスがあります。この回収ボックスは、誰でも無料で利用できます。回収ボックスには入れてもOKな「可回収」のものと、NGの「不可回収」のものが、イラストと文字で分かりやすく説明されています。

町のあちこちに服の回収ボックスがある!台湾のゼロウェイスト事情をレポート

【香港】町のいたるところにある、衣類の回収ボックス

香港にも、地元のNGOと政府が提携して設置している衣類の回収ボックスがあります。きれいに洗濯をした洋服はもちろん、靴やかばん、ぬいぐるみなども入れられるそうです。定期的に回収され、必要としている人へ回してもらえます。

月餅の回収ボックスがある?香港ならではの取り組みをレポート【世界のゼロウェイスト】

【タイ】ものは直して長く使う!チェンマイで知った、捨てない暮らし

チェンマイで暮らすように旅をしているライターのmiaさんは、現地では「ものは壊れたらその都度直して使うもの」という考えが当たり前になっていると実感したそうです。以下の記事で、実際に経験したゼロ・ウェイストにつながる修理の話やセカンドハンドの日本製ガラス食器をアップサイクルしたランプ作りの様子を伝えています。

ものは直して長く使う!タイのチェンマイで知った、捨てない暮らし

世界の事例を見習ってみては?

いかがでしたか? 様々なリユースショップやリユースのアイデアを読んで「できるかも」と感じたことから、見習ってみてください!

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/