冷蔵庫の食品ロスを週末15分で減らす習慣、先に食べる棚と見える容器

冷蔵庫の野菜室から玉ねぎを取り出す手元

日曜の夕方、買い物に出る前に冷蔵庫を開けたら、奥からしんなりした青菜と、いつ開けたか思い出せない瓶が出てきた。そんな場面に心当たりはないでしょうか。「気づいたら野菜を傷ませていて、捨てるたびに少し胸が痛む」「大掃除は気が重いけれど、何か小さくできることはないかな」。

そんな方に向けて、この記事では、週末の買い物前に15分だけ冷蔵庫を見る習慣を紹介します。奥の物を手前に出す、「先に食べる棚」をつくる、中身が見える容器に移す、残った物から献立を1つ決める。今週末からすぐ手を動かせる4つの手順と、肩の力を抜いて続けるコツをお伝えします。

1. 食べ忘れは「見えない場所」から生まれる

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。家庭の冷蔵庫でいえば、使いかけの野菜、半分残った豆腐、開けたまま奥へ押しやられた調味料などが、その入り口になりがちです。

食べ忘れのきっかけは、買いすぎだけではありません。「見えないこと」も大きなきっかけになります。新しく買った物を手前に入れると、前からある物は少しずつ奥へ下がっていきます。扉を開けても目に入らない物は、献立を考えるときにも思い出しにくく、気づいたときには傷んでいた、という流れになりやすいのです。

そこで編集部は、年に数回の大がかりな片づけより、「見える状態」を週に一度つくり直すほうが続けやすいと考えています。タイミングは、週末の買い物に出る前の15分です。冷蔵庫の中身を知ってから店に行けば、同じ物を重ねて買うことも避けやすくなります。冷蔵庫まわりの食品ロスをもう少し広く知りたい方は、冷蔵庫の食品ロスを減らす工夫をまとめたコラムもあわせて読んでみてください。

2. 週末の15分でできる、4つの見直し

タイマーを15分にセットして、上から順に手を動かしてみてください。時間が足りなければ、ひとつ目だけでもかまいません。

アイデア1:奥の物をいったん手前に出す

段ごとに、奥にある物を手前へ引き出します。全部を外に出す必要はありません。奥の列を前に、前の列を後ろに入れ替えるくらいの感覚で十分です。このとき、開封済みの物と、期限が近い物にだけ目を留めておきます。

所要時間の目安は5分ほどで、費用はかかりません。「冷蔵庫に何があるか、ぱっと答えられない」という人に向いています。

アイデア2:「先に食べる棚」をひとつ決める

引き出した物のうち、使いかけの物、開封済みの物、期限が近い物を、目の高さの棚か手前のトレーにまとめます。ここが「先に食べる棚」です。家族にも「ここにある物から使ってね」とひとこと伝えておくと、自分以外の人も手を伸ばしやすくなります。

トレーは、家にある浅い箱やお菓子の缶のふたでも代わりになります。新しく買い足さなくても始められるので、費用はほとんどかかりません。所要時間は3分ほど。家族で冷蔵庫を共有している人に、とくに向いています。

アイデア3:中身が見える容器に移す

使いかけの野菜や残ったおかずを、中の見えない容器や袋に入れていると、確かめるには開けるしかありません。透明な保存容器や、中身が透ける袋に移すだけで、扉を開けたときに「これ、まだあった」と気づけます。

容器が足りなければ、ジャムなどの空き瓶を洗って使う手もあります。マスキングテープに入れた日付を書いて貼っておくと、どれから食べるかの目安になります。所要時間は5分ほどで、手持ちの容器を使えば費用はかかりません。「見えないと忘れてしまう」と自覚している人に向いています。

アイデア4:残った物から献立をひとつ決める

最後に「先に食べる棚」を眺めて、そこにある物を使う献立を1つだけ決めます。半端な野菜はスープや炒め物に、少しずつ残ったおかずは丼やお弁当のおかずに。凝った料理でなくてかまいません。

決めた献立をスマートフォンのメモに書き、足りない材料だけを買い物リストに加えます。「すでにある物」から買い物を考えると、冷蔵庫に入りきらないほど買ってしまうことを避けやすくなります。所要時間は2分ほど。毎日の献立を考えるのが負担に感じている人にも向いています。

3. 続けやすくするための小さな仕掛け

見直しが終わったら、冷蔵庫の中をスマートフォンで一枚撮っておくのがおすすめです。買い物の途中で「卵はあったかな」と迷ったときに、その場で確かめられます。

もうひとつは、捨てた物を一行だけメモしておくことです。「にんじん半分」「ヨーグルト1個」くらいの書き方で十分です。数週間分を見返して、同じ食材が何度も出てくるようなら、次の買い物ではその食材を少なめにするか、小さいサイズを選んでみてください。

それでも同じ物が余り続けるなら、買い方そのものを変えるのもひとつの手です。必要な分を届けてもらう食材宅配は、買う量を減らす選択肢のひとつになります。気になる方は、食材宅配サービスを比べた記事で、自分の暮らしに合う形があるかをのぞいてみてください。

4. 冷蔵庫を毎週ぴかぴかにしなくていい

見直しのたびに棚を拭き、全部を並べ直そうとすると、15分では終わりません。そうなると、次の週に手が止まりやすくなります。拭き掃除は月に一度など別の日に回し、週末は「見る・寄せる・決める」の3つだけにしぼると続けやすくなります。

捨てる物がゼロにならなくても、それで十分です。傷んでしまった物を無理に食べる必要はなく、処分すると決めることも大切な判断です。「先週より一つ少なかった」を目安に、メモを見返してみてください。

この習慣があまり向いていない人もいます。毎日その日の分だけ買い物をする人や、冷蔵庫に入っている物がいつも数品だけという人は、週に一度の見直しはなくても困らないかもしれません。また、週末に家を空けることが多い人は、曜日にこだわる必要はありません。買い物に行く前日の夜など、自分の暮らしで回しやすい時間に置き換えてください。

週末の15分は、冷蔵庫の中身と次の一週間の食事を、落ち着いて確かめる時間です。奥の物を手前に出し、先に食べる棚をつくり、見える容器に移して、残った物から献立をひとつ決める。全部そろわなくても、ひとつ試すだけで冷蔵庫の見え方は変わります。

今週末は、買い物に出る前に冷蔵庫を開けて、奥の物をひとつ手前に出すところから始めてみてください。食べ忘れが減って生まれた時間とゆとりを、あなたなら何に使いますか?

「ゼロウェイスト」の関連コラム

The following two tabs change content below.

Life Hugger 編集部

Life Hugger(ライフハガー)は暮らしを楽しむヒントを紹介するウェブマガジンです。消費や暮らしをサステナブルな方向へと変えていきたいと考えている人に向け、サステナブルなライフスタイル、丁寧な暮らし、子育て、農と緑、健康、家事、レジャーなどに関する情報を紹介しています。
Instagram/Twitter