冷蔵庫の食品ロスを減らすコツは?今すぐできる方法を紹介

気をつけてきたつもりだったけれど、冷蔵庫で賞味期限切れのものを見つけて捨ててしまった。そんな経験はありませんか? これは食品ロスを減らすために、そして食費を浮かせるために避けたい事態。そこで今回は、冷蔵庫の食品ロスを減らす方法をお伝えします!

冷蔵庫の整理のコツあれこれ

冷蔵庫

賞味期限が近いものを手前に置く

スーパーやコンビニでよく見かける「てまえどり」。これを自宅の冷蔵庫でも実践しようというアイデアです。賞味期限が近いものを手前に置いておけば、自然とそれに手が伸びて賞味期限切れになる前に使い切ることができます。

賞味期限のラベルをつける

ひと手間にはなりますが、賞味期限のラベルを付けておくのも良い方法です。最近は、食器用洗剤で洗うまではがれない「キッチンラベルマーカー」というものも出ているので、こういったものを活用する手もあります。また、冷蔵庫のドアにホワイトボードとマーカーを貼っておいて、早めに食べきりたい食材をメモしておくのも良いでしょう。

【参照サイト】キッチンラベルマーカー

冷蔵庫・冷凍庫の中身を全部出して大掃除をする

冷蔵庫や冷凍庫の中身を全部出すのはちょっと億劫ですが、中身が減ってきたタイミングで出して掃除すると、そこまで大変ではないはずです。全部出した後に、「賞味期限切れが近いものを手前に置く」ルールに従って食材を見やすく配置しましょう。全部出してみると「あ、これがまだ残っていたのか!」という意外な発見があります。筆者は、もったいなさから食べるタイミングを失っていたお菓子を見つけ、得した気分になったことがあります。

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定期的に調味料の期限をチェックする

「賞味期限を忘れやすい食材」として挙げられることが多い、調味料。特に、エスニック料理に使う調味料は思ったほど使わず、気づいたら賞味期限切れになっていた……ということになりがちです。それを防ぐため、できるだけ調味料をまとめて保管し、定期的に賞味期限をチェックしましょう。さらに、買い物の際にはほかの調味料で代替できないかを考えたり、しっかり使い切れるように小さめの瓶を選んだりすることも大切です。

料理でひと工夫して、おいしくいただこう!

「冷蔵庫一掃デー」を作り、食材を食べきる

スーパーへ買い物に行く日や宅配の食材が来る前日に、未使用食材を使った料理を作る「冷蔵庫一掃(いっそう)デー」を作りましょう。おすすめのレシピは、何を入れてもだいたいおいしくまとまる「具だくさん味噌汁」です。また、コンソメとタマネギにいろんな野菜を加えて煮込んだ後にブレンダーで混ぜ、牛乳を加えて味をととのえる「なんでも野菜のポタージュスープ」もおいしいです。変わり種としては、お鍋の具材にいろんなものを入れてみる「冷蔵庫一掃ヤミ鍋」もイベント的な要素があって楽しいですよ!

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野菜は、冷凍保存かピクルスにする

多くの野菜は冷凍保存が可能なので、悪くなってしまう前に冷凍保存しましょう。そのまま冷凍してOKのものもあれば、少し加工してから冷凍保存したほうがおいしいものもあるので、事前にインターネットなどで調べてみてください。野菜の名前に「冷凍」と入れて検索するといろいろな情報が出てきます。なお、以下の関連ページで紹介している「ピクルス」にするのもおすすめです。

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スパイスやエスニック調味料を効果的に使う

スパイスやエスニック系調味料は、使い方が分からず余りがちですが、実は冷蔵庫一掃のための料理を作る時には救世主的な存在になります! 実はこれはプロの技。サルベージパーティーでシェフが「ここぞ」という時に、インド系のスパイスやトムヤンクンのペーストなどのエスニック調味料をスープや炒め物に入れていました。できあがったものは不思議とうまくまとまっていて、驚きのおいしさでした! ただしエスニック系の調味料は辛いことがあるので、お子さんがいるご家庭は使い方にご注意ください。

【関連ページ】食品ロス食材がおいしい料理に!サルベージ・パーティーをレポート

できることから実践を!

冷蔵庫の食品ロスを減らすことは、とても効果的な食品ロス対策です。冷蔵庫の中がすっきりすると、料理もしやすく、無駄買いを防げるので家計にも良い効果があります。ぜひ、できることから実践してみてください。

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/