おいしく食品ロス対策!残り野菜は漬物やピクルスにして食べきろう

野菜

近年話題になることの多い食品ロス問題。その多くが飲食店などで発生する食品廃棄が原因だと思われていますが、実は、日本の食品ロスの半分近くは家庭から出ています。たとえば、半分だけ残った野菜を使い切れなかった経験は多くの方にもあるのではないでしょうか。

そこで残り野菜を食べきるための保存食の作り方をご紹介します。「保存食」と聞くと、面倒そう…と思われるかもしれませんが、漬物やピクルスなら意外と簡単にチャレンジできますよ!

残り野菜は保存食にしておいしく食べきろう

漬物

半分だけ残ったきゅうりや、大根の端っこ……。うまく使い切れずに冷蔵庫の奥でいつの間にかしなびていませんか。ひとつひとつは少ない量でも、積み重なると大量の食品ロスにつながります。そこでおすすめなのが漬物やピクルスなどの保存食にする方法です。少しの量の野菜でも簡単に作ることができ、残り野菜の消費方法に最適。食卓の箸休めとしてはもちろん、お弁当の一品としても活躍してくれます。

すぐできる!残り野菜を使った保存食レシピ

今回は家庭にある調味料を使い、簡単にできるレシピを中心に以下の3つの作り方をピックアップしました。

  • 塩を使う
  • 酢漬けにする
  • 発酵させる

それではさっそく残り野菜を使った保存食の作り方を解説しましょう!

塩を使う

漬物

塩を使う方法は大根やきゅうり、かぶ、ナス、白菜などにおすすめです。即席漬けや一夜漬けなど、漬け時間を変えれば味わいも変わります。粗塩、塩昆布を使った簡単な方法をご紹介しましょう。

粗塩で、シンプル一夜漬け

シンプルに粗塩だけで漬ける方法です。野菜の重量の2%の粗塩を揉み込み、重石を乗せて3〜4時間から一晩おいておくだけ。野菜は食べやすい大きさにカットし、ジッパー袋などに入れてもOKです。重石は中身の入ったペットボトルが便利。食べる前には布巾などで野菜を拭き、水っぽくなったり塩気が強くなりすぎたりするのを防ぎましょう。

すぐ食べられる、塩昆布漬け

塩昆布を使った即席漬けです。カットした野菜と適量の塩昆布を混ぜるだけという簡単さ! 一晩待つ必要もなく、作ってすぐに食べられるのもうれしいですね。キャベツやセロリなどとの相性もばっちり。ごま油をプラスするとコクが生まれ、おつまみにもぴったりです。

酢漬け(ピクルス)にする

酢に含まれる酢酸は細菌の繁殖を妨げる働きを持ち、漬けた食材の長期保存を可能にします。酸味が食欲を増進し、暑い時期にもおすすめの食べ方です。酢漬けの代表、ピクルスの作り方をご紹介しましょう。

■ピクルス液の材料

  • 酢:250ml
  • 水:250ml
  • 砂糖:大さじ5
  • 塩:大さじ1
  • 種をのぞいた赤唐辛子:1本
  • うまみ調味料:8ふり

■作り方

  1. 鍋にピクルス液の材料を入れてひと煮立ちさせる
  2. 火を止めてしっかり冷ます
  3. 密封容器やジッパー袋に好みの野菜とともに入れて冷蔵庫で漬ける

きゅうりと人参、プチトマトのピクルス

ピクルス液は家庭にある調味料で意外と簡単に作れます。ハーブや香辛料を加えたり、調味料の量を調節したり、好みに合わせてアレンジできるのも自家製ならでは。もちろん市販のピクルス液を利用してもOKです。野菜は人参や大根、きゅうりなどの他に、セロリ、パプリカ、カリフラワー、プチトマトなどもおすすめです。まずは基本の作り方を知っておくとよいですね。

参考:AJINOMOTO PARK

ぬか漬けにする

おうちでできる、「発酵」レシピとして人気の「ぬか漬け」は、米ぬかに塩、唐辛子、水などを混ぜて作ったぬか床に野菜を漬ける方法です。ぬか床に漬けた野菜は植物性乳酸菌が豊富で、ビタミンB1などの栄養もたっぷり! 使い切れなかった野菜をぬか床に漬けておくだけで、簡単においしいぬか漬けが作れます。

また、あらかじめ発酵させてある市販のぬか床を使えば、わざわざ自分でぬか床を作る手間もいりません。初めての方はチャック付き袋に入ったものなど、扱いやすいタイプを使うと手軽にチャレンジできます。

こちらは筆者が実家から譲り受け、野菜を漬けているぬか床です。冷蔵庫で保管し、1〜2日に一度、天地をひっくり返すように混ぜています。筆者はきゅうりやなす、みょうがなどをよく漬けていますが、チーズやアボカド、ミニトマトなどもおいしいんだとか。自分だけのおいしい食べ方を探るのも楽しそうですね。

漬物やピクルスの作り方を知って、おいしい食品ロス対策を

食品ロス問題において、私たちがまずできることは食材を無駄なく食べきることではないでしょうか。特に野菜は特売でつい買いすぎてしまったり、使い切れずに残してしまいやすいもの。そこで漬物やピクルスなどの保存食にして、無駄なく食べきることのできる工夫をしてみましょう。食卓に野菜も増えて、栄養バランスもバッチリ。キッチンから、おいしく楽しく食品ロス対策を始めてみませんか。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。