家事は時給にするといくら?無償労働の価値を「見える化」した先に見えるもの

食育

一日の長い時間を占める家事に対し、多くの人が「時給にするといくらになるんだろう」と一度は考えた経験があるのではないでしょうか。

家事には賃金が発生しませんが、毎日頑張っているのだからどのくらいの価値になるのか知りたいですよね。今回は家事を経済的な価値に置き換え、時給や月給を算出してみました。高いと感じるか、安いと感じるか、さてあなたはどちらでしょうか?

毎日の家事、時給や月給にするといくらになる?

平成30年に公表された内閣府の経済社会総合研究所国民経済計算部が調査した「男女別の家事活動の貨幣評価」によると、一人当たりの家事活動の男女別貨幣評価額で女性の1年間の家事活動の貨幣評価額は193万5,000円。

さらに同調査によると、女性の1年間の家事に費やす時間は1,313時間で、時給に換算すると約1,470円となります。月給にすると16万1,250円。あくまで世の中の平均を元にした算出ですが、家事労働がどのくらいの価値を持つかが見えたのではないでしょうか。

無償の家事労働、「価値の見える化」で見えてくるのは?

家事を金銭的な価値に置きかえたとしても実際に報酬がもらえるわけではなく、意味はないと感じた方も多いかもしれません。本来家事労働は、わざわざ時給や月給に換算するまでもなく価値があり、担っている主婦や主夫は労われてしかるべき存在。

しかし、家事は周囲からの評価が得にくい労働であり、軽んじられているケースが少なくありません。何よりも家事を担う主婦や主夫自らが、その価値を見失っていることも多いもの。家事労働を目に見えやすい報酬という形にして価値を示すことで、家族だけでなく自分自身も改めて毎日の家事の重要さを認識できるきっかけになるはずです。

対価を得にくい家事は効率化で乗り切ろう!

家事には高い価値があるとわかっても、残念ながら毎日の労働がラクになるわけではないですよね。実際に対価を得られるわけでもなく、モチベーションがわきにくい家事は、とことん効率化してしまうのがおすすめです。

家事分担を推進

家族との家事分担を見直してみましょう。これまで何度も家事分担にチャレンジしたけどできなかった、という方も多いかもしれませんね。

分担成功のポイントは、一度任せたらあれこれ口を出さず、その家事の担当者にすること。もしどうしてもやり方を変えてほしい場合には、「こうするともっと時短になるよ」など提案という方法で伝えるようにすると角が立たず、ケンカやトラブルを避けられます。

スマート家電の導入

便利なスマート家電の導入を検討してみましょう。食器洗浄機や洗濯乾燥機、ロボット掃除機は現代の三種の神器と呼ばれており、家事の負担を大きく減らしてくれます。最近は手頃な価格でハイスペックなタイプも増えてきました。暮らしや自分に合った便利な家電を取り入れるのがうまく活用できる秘訣です。

家事代行サービスの活用

とことん効率化したいなら、家事代行サービスの利用がおすすめです。とくに家事が苦手、負担が大きいと感じていたり、共働きで夫婦ともに忙しかったりする場合は、プロの手に任せることで気力や体力にゆとりが生まれます。苦手な家事だけ依頼したり、定期的ではなくスポット的に利用したり、ライフスタイルに合わせて活用すれば、家事代行サービスは忙しい毎日の強い味方になってくれるはずです。

家事の持つ価値を改めて認識しよう

家事労働の価値はなかなか目には見えません。食事が用意され、衛生的に過ごせるよう掃除が行き届き、きちんと洗濯された衣類をいつでも着用できるのは当たり前に思われがちですが、それを担う人のおかげです。経済的な報酬や周りから評価を受けにくいため、その価値はつい見落とされがち。時給や月給に置き換えてみることで家事労働の価値を見えやすくし、家族だけでなく自分自身もその重要さを改めて確認したいものです。また、できるだけ効率化を図り、少しでも家事の負担を減らしたいですね!

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。