ゼロウェイスト生活でできること!アイデアまとめ【食材編】

京都市の調査(2023年度)によると、一般家庭から出るごみの約40%が「生ごみ」とされています。その生ごみのなかには、手つかずの食材も含まれているそうです。このような生ごみを減らせると、ぐんとゼロウェイスト生活に近づきます。以下で紹介する方法を参考にして、できるだけ食材を使い切れるようにしてみましょう。

生ごみ削減のためには食材を買いすぎない!

京都市の調査では、廃棄された生ごみに手付かずの食品も含まれていることがわかりました。内訳としては野菜が大部分を占め、米類や加工食品なども多く含まれていたそうです。必要以上に購入したものの、食べきれずに処分せざるをえなくなってしまった背景がうかがえます。

家庭からの生ごみを減らすためには、まず「買い物時に無駄な食材を買わない」ことを心がけたいものです。

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野菜は丸ごと食べればごみゼロに

野菜

「野菜を丸ごと食べる」という考え方は、ホールフードと呼ばれています。普段は捨ててしまう葉や皮、根っこの部分までを食べることで、食材を完全に使い切ることができます。たとえば大根であれば葉っぱを漬物やふりかけに、皮は千切りにしてきんぴらにといった具合で調理すれば、無駄なくすべてを食べ切ることができます。

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野菜くずは捨てずにベジブロスに活用

ベジブロスとは野菜の皮や切れ端、種、ヘタなどの「野菜くず」から取る出汁のこと。両手いっぱいの野菜くずを水で煮るだけで、おいしくて栄養満点の出汁が取れます。使い方は一般的な出汁と同じで大丈夫。味噌汁やスープ、煮物のほか、カレーに使うのもおすすめです。

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生ごみが劇的に減るコンポストもおすすめ

コンポスト

自治体によっては生ごみだけを分別して収集し、堆肥化して利活用しているところがあります。そういった自治体にお住まいの場合は生ごみの分別を徹底し、ごみの量を減らしましょう。燃えるごみとして生ごみを捨てる場合は、生ごみの水気をしっかり切って乾燥させることでごみの量を減らせます。また、自宅にコンポストを設置して堆肥づくりにチャレンジすると、生ごみゼロを実現できます。

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買いすぎた野菜は干し野菜で長持ち

干し野菜

うっかり買いすぎてしまった野菜は干すことで水分が抜け、長持ちさせられます。作り方は野菜を適当な大きさにカットし、表面の水分を拭った後にざるなどの上で天日干しするだけ。初めての方には、失敗しにくくて作りやすい根菜類やキノコ類などがおすすめです。

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野菜はできるだけバラ売りのものを選択

エコバック

バラ売りの野菜を選べば、必要な量だけを購入することができます。パック売りされたもののほうが安く感じますが、使いきれないのであれば結局割高になってしまいます。必要な量だけを購入することで廃棄物の発生を防げます。

食べきれないものはフードバンクやフードドライブへ寄付

フードバンク

贈答品などでもらった食べ物を食べ切れない場合、未開封であればフードバンクやフードドライブへ寄付することができます。これらの取り組みでは、まだ食べられるのに捨てられる食品を集めて、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供しています。「食べ切れないかも」と思ったものは開封せずに、近くのフードバンクやフードドライブに寄付してみましょう。

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食材の包装もチェック!

野菜

食品がどのように包装されているかをチェックし、過剰に包装されているもの、プラスチックごみが多く排出されるものはできるだけ避けるようにしましょう。また、環境負荷の低い包装材が使われたものの選択もおすすめです。たとえばお米は紙袋に入ったものを、調味料はプラスチック容器などではなく瓶に入ったものを選ぶといった具合です。

食材の容器もリサイクルを徹底

リサイクル

ごみとして捨てる前に、リサイクルできないかをチェックしましょう。たとえばお肉や魚がのっていた食品トレーを収集しているスーパーなどに持っていけば、また新たにトレーを作る際の原料としてリサイクル可能です。また、お菓子の空き箱も古紙としてリサイクルできます。

【参照サイト】京都市の生ごみデータ | 京都市食品ロスゼロプロジェクト
【参照ページ】京都市「家庭ごみの細組成調査」

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