お歳暮やお中元など、食べ切れそうにない食品が家に残っていると処分に困ってしまいます。そんなときは、フードドライブ活動への参加がおすすめです。
そこで今回は、フードドライブを常設、もしくは定期的に行っている企業やお店、団体を紹介します。身近に参加できる場所があるかどうか、ぜひ参考にしてみてください。
フードドライブとは?フードバンクとの違いも
「フードドライブ」とは、家庭で余った食品を持ち寄って、福祉団体や生活支援を必要とする人に寄付する活動です。
食品ロスの削減や生活困窮者支援の目的で始まったとされ、国内でもさまざまな事業者や支援団体が取り組んでいます。
「フードバンク」と混同されがちですが、フードバンクとは、おもに企業や農家で発生する食品・食材のロスを集め、食べ物を必要としているところへ寄付する団体・組織を指します。賞味期限が近い食品や、農家から出る規格外野菜・食材を集め、管理、配布までが活動内容です。
2019年には、「食品ロスの削減の推進に関する法律」、通称・食品ロス削減推進法が施行され、企業や農家などの生産者、フードバンクを実践する団体に国が支援する仕組みも徐々に整ってきています。
【参照サイト】食品ロスの削減の推進に関する法律|消費者庁
つぎからは、国内でフードドライブ活動を実践している企業や団体を紹介します。身近なお店でもやっているので、ぜひ参考にしてください。
1. ファミリーマート|全国
身近なコンビニのひとつファミリーマートです。過去には「食品ロス削減推進表彰 環境事務次官賞」を受賞し、2023年には「第11回食品産業もったいない大賞において、「審査委員会審査委員長賞」を受賞しています。集まった食品は2021年4月に開始してから2023年8月末までで累計138.5トンを超えています。実施店舗は3,000にも上り(2024年2月20日現在)、今後も拡大予定とのこと。
営業時間を気にせず、24時間いつでも寄付できるのがコンビニだからこその強みといえるでしょう。より多くの人が気軽にフードドライブの存在を知り、参加できるようになるといいですね。
【ウェブサイト】ファミマフードドライブ
- 場所:ファミリーマート(全国3,000店舗以上)
- 時間:常時(24時間)
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
2. SECOND HARVEST JAPAN(セカンド ハーベスト ジャパン)|全国
セカンドハーベストジャパンは、2002年に設立した日本初のフードバンクです。「すべての人に、食べ物を」をテーマに、誰もが食にアクセスできるセーフティーネットを構築することを目指しています。個人から法人まで幅広く受け付けているほか、食品だけでなく金銭的な寄付や、ボランティアの参加も随時受け付けています。
2019年からは、ボランティアなどの社会貢献活動を行うと食べ物の支援を受けられる「marugohan(まるごはん)」をスタートしました。フードパントリー(食品の受け渡し場所)の新しいかたちとして注目を集めています。
【ウェブサイト】SECOND HARVEST JAPAN(セカンド ハーベスト ジャパン)
- 場所:事務所(東京都台東区浅草橋4-5-1)
- 時間:火~土曜日 10:00~12:00
※宅配便でも発送可能
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
2. イトーヨーカドー|全国75店舗
イトーヨーカドーでは、店舗内に食品回収ボックスを設置し、お店の利用者から食品ロスを集める活動を実施しています。集めた食品は、提携のフードバンク団体に無償提供し、子ども食堂や食の支援団体に寄付されるとのこと。
缶詰や調味料、レトルト食品やお菓子など、未開封のものが対象で、生鮮食品やアルコール、冷凍食品、賞味期限が未記載なものは対象外となるので注意してください。
北は北海道、南は兵庫県まで全国75店舗で実施中(※2023年2月時点)です。
【ウェブサイト】イトーヨーカドー
- 場所:全国75店舗
- 回収可能:缶詰や調味料、レトルト食品やお菓子など
- 回収不可:生鮮食品やアルコール、冷凍食品、賞味期限が未記載なもの
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
3. マルエツ|首都圏77店舗
マルエツは、東京都12店舗、埼玉県36店舗、千葉県8店舗、神奈川県19店舗、栃木県1店舗、茨城県1店舗の計77店舗(2024年2月20日現在)でフードバンク団体と協力した、フードドライブ活動を実施しています。
回収対象アイテムは、米・麺類、缶詰類、インスタント・レトルト食品、調味料類、お菓子、ギフト商品、飲料などです。未開封で賞味期限が2ヵ月以上残っているもの、常温保存のものなど、いくつか条件があるので、詳細は公式サイトを参照ください。
集めた食品は、NPO法人フードバンク埼玉をはじめ、各店舗の提携団体に寄付されます。
【ウェブサイト】マルエツ
- 場所:首都圏77店舗
- 回収可能:米・麺類、缶詰類、インスタント・レトルト食品、調味料類、お菓子、ギフト商品、飲料など
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
4. 国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン|全国(東京・大阪)
グッドネーバーズ・ジャパンは、1991年に韓国で設立された国際NGOであるグッドネーバーズ・インターナショナルの日本支部です。「世界中の子ども達に笑顔を」を目標に、国内外の子どもたちの心と体を守りサポートする取り組みを行っています。
グッドネーバーズ・ジャパンのフードドライブは、寄付したいものがあってもなくても参加可能です。食品の場合は、持ち込みのほか、元払いでの発送も受け付けています。食品がない場合は、Amazonの欲しいものリストよりお米やスープなど指定の食品を寄付することができるのはユニークですね。
【ウェブサイト】国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン
- 場所:大崎倉庫(東京都品川区大崎)、板橋倉庫(東京都板橋区板橋)、田辺倉庫(大阪府大阪市東住吉区)
- 時間:持ち込みの場合は事前に要連絡し、日程調整をしておく必要あり。持ち込みの日時は平日の10時~16時
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
5. 生活協同組合 おおさかパルコープ|大阪
おおさかパルコープは、各店舗をはじめ、組合員会館といった関連施設に食品回収場所を設置中です。回収した食品は、おもに子ども食堂に届けられます。
大阪以外でも東北、神奈川を中心に、全国で実施しています。近所のコープにも回収ボックスが設置されているかもしれないので、ぜひ調べてみましょう。
【ウェブサイト】生活協同組合 おおさかパルコープ
- 場所:おおさかパルコープ店舗/おおさかパルコープ組合員会館/おおさかパルコープ京橋事務所/パル守口福祉センターほか、全国各地
- 時間:おおさかパルコープ店舗は、毎月末週の日~土曜9:00~21:00/それ以外は毎週月~金曜 9:00~17:00
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
6. イオン九州|九州
大手スーパーイオンでもフードバンクの取り組みを実施しています。イオン九州で2019年4月より北九州の3店舗からスタートし、2022年9月には「イオン」「イオンスタイル」「マックスバリュ」まで拡大。2023年3月現在では、九州7県と山口県を合わせて289店舗が参加するなど活動地域を広げています。
回収ボックスが食品売り場特設コーナーに設置されているので、買い物ついでに寄付できるのも便利です。
イオンは九州だけでなく、各地域の自治体と連動してフードバンクへ取り組んでいる店舗も多いので、気になる人は確認してみましょう。
【ウェブサイト】フードドライブ実施店舗
- 場所:九州7県と山口県を合わせて289店舗
- 時間:毎月第2月曜日~7日間、開店~21:00
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
7. KYOEI(キョーエイ)|徳島
徳島県に約30軒を展開するスーパーマーケットKYOEIは、2014年3月より特定非営利法人フードバンクとくしまへの提供を開始。2018年にはKYOEI松茂町で独自のフードバンクを設置しています。
KYOEI全店に加え、販売期間を過ぎているけれど鮮度のいい農産物を提供する「すきとく市」で回収した食品を寄付しています。
【ウェブサイト】フードバンク|キョーエイ
- 場所:キョーエイ全店舗
- 時間:営業時間内
※変更の可能性があります。詳細はサイトをご確認ください。
今回はフードドライブやフードバンクについて解説しました。各企業や自治体ごとにそれぞれ取り組みがあるため、今回取り上げた活動以外にも自治体や企業が行っている取り組みは全国にたくさんあります。
自宅に食べきれない食品がある場合は、お住まいの地域でも参加できるフードドライブにぜひ参加してみましょう。
【関連ページ】ボランティアで食品がもらえる?セカンドハーベスト・ジャパンが運営するmarugohanとは
【関連ページ】2023年は食品ロス削減にチャレンジ!今すぐできるアクション13選
mia
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