2024年11月3日(日)、京都から新しい循環の仕組みを広げるイベント「循環フェス」が開催されました。毎年訪れるたびに、ユニークな取り組みと触れ合えるのも同イベントの魅力です。今年の循環フェスで出会った団体や企業をレポートします。
3年目を迎えた循環フェスとは
2022年7月にはじまった循環フェスは、梅小路公園で年に2回開催されています。
¥0マーケットや回収ボックス、ワークショップ、展示にフードマルシェなど、循環を軸としたさまざまな企画が催されます。名物の¥0マーケットは、京都市内を中心に設置されている回収ボックス「RELEASE⇔CATCH」で集められた衣類から、好きな3点を持ち帰ることができる人気企画です。
2022年11月の様子はこちらから。
服の交換会「¥0 Market」で古着を捨てずに次の誰かへ!京都の循環フェスをレポート
今回の循環フェスで出会った、気になるブースを紹介します。
Potential
「ウラカタの晴れ舞台」をコンセプトに、生活を支える電子機器が製作・廃棄される過程で生まれる廃材を輝かせるブランドとして誕生した「Potential」。大学生の代表・速水瑠奈さんが、2022年8月に学生団体兼ブランドとして立ち上げました。
高校時代、廃棄される電子部品と出会った瑠奈さん。「可愛い!と思ったんです。これを捨てるの?もったいない、と持ち帰りました」。それが、今の活動のきっかけになったと言います。「まだ世の中にない物を作りたい」という探究心、そして一人ひとりの人生がより豊かになるきっかけを提供したいという思いから、物づくりを続けています。
循環フェスのブースでは、廃材を使ってオリジナルのキーホルダー/ボールペンを作るワークショップを開催。またアップサイクルアクセサリーの販売も行われていました。使用する廃材はタングステン、導線、コンデンサなど日常ではなかなか目にすることのない電子部品が中心で、Potentialのオリジナリティを感じます。
RINATO
身の回りの廃棄物を生まれ変わらせる、アップサイクル雑貨ブランド「RINATO」。現在のメインプロジェクトは傘やプチプチの気泡緩衝材、消防ホースなど。「もう一度、形を変えて暮らしに馴染む雑貨を」という思いでアイテムを企画開発されています。
ブースに並ぶ、プチプチやホースだったという雑貨の数々。プチプチ素材の圧縮は、なんと家でもできるのだそう!「家でできることが大切だと思っているので、できる方法を探しました。あて布で両面を挟みアイロンを充てるとこうなります」。製作者さんのクリエイティブ精神を感じますね。
また見たことのない頑丈な素材は元ホース。季節柄、クリスマスツリーも販売されていました。「元は〇〇だったんだよ」と誰かに話したくなるアイテムが目白押しです。
【公式サイト】RINATO
sampai
「産廃を減らす、想いを紡ぐ」をコンセプトに、京都・西陣の伝統産業や手工業の製作過程で出る産廃素材と、職人のストーリーをハンドメイドの西陣アクセサリーや雑貨としてカタチにするsampai。「たわいも無い毎日に、少しの幸せを届けられるように」と思いを込めて、一つずつ手作りしています。
【公式サイト】sampai
WACOAL(ワコール)
京都に本社を置く、女性用下着のブランドワコールも循環フェスに登場!
ワコールの下着を象徴する、繊細で美しいレースの端材を使ったアップサイクルアイテムが販売されていました。また京都発、香りの老舗「松栄堂」のお香とワコールのレース&生地がコラボした匂い袋作りワークショップも。
【公式サイト】WACOAL
Bleuet-select-
自然のもの、古いもの、やさしいものを使ったエシカルアクセサリーのブランド。
作家のChisatoさんが息子さんとビーチクリーンで見つけてきたシーグラス、マイクロプラスチック、サージカルステンレスといった“素材”を閉じ込めたイヤーアクセサリーは、繊細にゆらぎながら耳元で輝きます。
学生服リユースショップ さくらや
「学生服のリユースショップ さくらや」が、リユースランドセルを子ども向けに無料で提供しています。セカンドランドセルとして選ばれることも多いそうです。処分の仕方に困るランドセルの新しい循環の形。手放す方ももらえる方も嬉しくなる取り組みですね。
【公式サイト】学生服リユースショップ さくらや
地球Labo(ラボ)
「美しい地球を守る」を最大のミッションとして、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや実践を行っている「地球ラボ」。
憧れがあってもハードルが高いと感じる人が多い都市型農業。家庭で出るごみを堆肥化しマンションのベランダで小さく農業をはじめる、そんな循環型の生活がAgriPorucher®のコンポストを使うことで身近に感じられるはず!
キッチンやベランダに置いても、馴染むビジュアル。しかも一つひとつ職人の手仕事で縫製された日本製です。さらに燃やしても有害物質が出ない、環境に配慮したPETリサイクル素材を使用しているのも特長です。【公式サイト】地球Labo(ラボ)
循環フェスに出展されていた、団体や企業をご紹介しました。
エシカルだから、環境に優しいからといった理由からだけではなく、純粋に「素敵!」と思って手に取りたくなるアイテムが多いと感じました。
ショッピングを楽しんだ後も活用することで、サステナブルな考え方や選択をするきっかけになること間違いありません。
【参照サイト】
循環フェス
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mia
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