調理とともに出る「野菜くず」。そのまま捨てるのはもったいない…そう思う方も多いのではないでしょうか。ベジブロスを作るなど、最後まで食べ切る方法もありますが、すべて使い切るのはなかなか難しいですよね。
じつは野菜くずには汚れを落とすはたらきのある成分が含まれているものが多く、さまざまな場所の掃除に活躍します。洗剤を使わなくてすむうえに、調理の合間にさっと掃除できるとメリットばかり!万が一口に入った際も洗剤よりも安心ですよね。そこで今回は捨ててしまう野菜くずを使った掃除術を筆者が実践するとともにご紹介します。
捨ててしまう野菜くずであちこちお掃除
野菜の皮やヘタなどはキッチンまわりの掃除に役立ちます。カットしたり皮をむいたりした後に出た野菜くずは、三角コーナーに入れる前にもうひと働きしてもらいましょう!実際に紹介する方法を実践してみました。詳しいやり方とともに、感想をお伝えします。
【大根のヘタ】シンクのくもりに
大根の葉があるヘタの部分を使うと、シンクのくもりをピカピカにすることができます。蛇口や鏡のくもりにも効果的です。
我が家のシンクの白くくもった汚れが以前から気になっていたのですが、つい面倒で後回しにしてしまっていました。
そこでさっそく大根のヘタを使って磨いてみたところ……
見事にきれいになりました! この方法ならわざわざクレンザーやスポンジを取り出す手間も必要なく、調理のついでにさっと洗えてきれいな状態をキープできそうです。
【みかんの皮】油汚れに
みかんの皮は油汚れに強く、換気扇やグリルなどのベタベタ汚れに効果を発揮します。ただし皮のままではなく、ひと工夫加えて使います。みかんの皮を煮出してつくった「みかん洗剤」なら、さまざまな油汚れをすっきりと落とせます。作り方は皮を煮出すだけという簡単さで、すぐトライできます。
- みかん3〜4個ほどの皮を小鍋に入れる
- 皮にちょうどかぶるほどの水を入れて10分ほど煮出す
- 皮を取り出し、冷めたらスプレー容器などに入れて使う
今回筆者も実際に作ってみました。まずはみかんの皮を煮出します。
粗熱がとれたところでスプレー容器に入れて、以前から気になっていたコンロ横の壁の油汚れにシュッと吹きかけてみました。
壁にスプレーし、マイクロファイバークロスで拭くとベタベタ汚れがすっきり! ホコリなどと一体となってこびりついていた汚れもきれいに落とせました。スプレーすると同時にみかんのさわやかな香りが広がるのも心地よく感じられましたよ。
【ジャガイモの皮】シンクのくもりや茶渋に
ジャガイモの皮もシンクや蛇口のくもりを取り除いてくれます。皮の側ではなく実の側を使うのがポイントです。また、湯のみやティーポットなどにこびりついた茶渋を落とすのにも使えます。
蛇口まわりのくもりが気になっていたので、さっそくじゃがいもの皮で磨いてみました。繰り返し磨くとくもりがすっきり! じゃがいもの皮には少しぬめりがあって、洗剤が付いているような感覚で磨きやすかったです。
番外編:【たまごの殻】手が届きにくい水筒などの奥の汚れに
野菜ではありませんが、たまごの殻も日々のお掃除に活用できるアイテムです。粉々に砕いたたまごの殻は研磨剤の役割を果たし、茶渋などの汚れを軽い力で落とすことができます。特に活躍するのが、なかなか手が届きにくい水筒やミキサーなどの底部分を洗う際です。砕いた卵の殻と少しの水を入れてシャカシャカと振るだけでOK。びっくりするほどピカピカに洗い上げることができます。
ふだんは柄のついたスポンジで洗っている水筒の底部分ですが、卵の殻を使って洗ってみました。卵1個分の殻と少し水を入れて振ります。数十秒ほど振った後に水ですすぐと、底のくもりが取れてピカピカになっていました。
野菜くずは捨てる前に掃除に活用!
野菜くずは、捨てる前にキッチンの掃除で無駄なく使い切ってしまいましょう。洗剤もいらず、調理のついでに掃除がすませられるのも助かります。また、本来なら捨てるはずだったものが役立つのは何となく気持ちがよいですよね。
環境に優しく、お財布にも優しい野菜くずを使った掃除術をさっそく今日から実践してみませんか?
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みすみぞの いずみ
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