【食品ロス削減】野菜・フルーツ、まるごと活用術!ベジブロスの作り方もご紹介

野菜の皮

近年日本でも注目を集めている食品ロス問題。必要以上に食品や食材を廃棄しないよう心がけているけれど、野菜やフルーツの皮や葉などは食べられないから仕方ない…と廃棄してしまっている方も多いのではないでしょうか。

しかし実は野菜や果物は皮も葉も食べられるものが多いことをご存じですか?しかも栄養たっぷりなんです! そこで今回は野菜やフルーツをまるごと活用する方法をご紹介します。さらに野菜くずを活用した「ベジブロス」作りにもチャレンジしてみました。

野菜やフルーツは皮や葉、切れ端までまるごと活用できる!

野菜やフルーツの皮や葉はふだん何気なく捨ててしまいますが、食べられないという理由だけではありません。食感や風味をよくするために捨てられていることも実は多いのです。しかし実際に食べてみるとあまり気にならなかったり、むしろ食感のアクセントとなったり、味の幅を広げてくれることもあります。

また、皮や葉には食物繊維やビタミン、「第七の栄養素」と呼ばれるフィトケミカルなど、多くの栄養素を含んでいるというメリットも! 野菜やフルーツを丸ごと使えば食品ロス対策に貢献できるだけでなく、おいしく栄養たっぷりの料理が作れるんです。

まるごと食べられる野菜やフルーツはこんなにある!

皮や葉も食べられる野菜やフルーツにはどんなものがあるのでしょうか。おいしい食べ方とあわせてご紹介します。

大根や人参、ゴボウなどの根菜類は皮もおいしい

大根やカブ、人参などは皮ごと味噌汁や煮物などに調理して食べられます。ほとんど皮の食感は気になりません。ゴボウは泥などの汚れをしっかり落として調理することで、豊かな風味を楽しめます。

フルーツも調理次第で皮ごとおいしく食べられる

りんごやみかん、柿や梨などのフルーツは皮ごと食べるのに抵抗がありますが、焼くことで実はおいしく食べられます。魚焼きグリルやオーブントースター、フライパンを使ってこんがりと焼きましょう。皮ごと使って、ジャムやコンフィチュールにするのもおすすめです。

カブや大根の葉も残さず使おう

カブや大根、人参などの葉は細かく刻んで、汁物に入れれば彩り抜群です。他にもカブ、大根の葉は塩で揉んで漬物に、人参の葉はかき揚げの具にすると残さずおいしく食べられます。

ベジブロスで野菜の切れ端まで使い切ろう!

野菜の皮や葉、切れ端はベジブロスの材料として使ってみませんか。ベジブロスとは「野菜出汁」のこと。捨てるはずの野菜の切れ端からは、実はおいしい出汁をとることができるのです。作り方は簡単。ぜひチャレンジしてみましょう!

【用意するもの】両手いっぱいの野菜くず

ベジボロス①

今回は玉ねぎの皮やネギの青い部分、ピーマンのヘタと種、えのきだけの石づき、人参のヘタを使いました

用意するものは両手に乗るほど(約250g)の野菜くずです。玉ねぎの皮やネギの青い部分、かぼちゃの皮やワタ、ピーマンのワタや種、きのこの石づき、じゃがいもの皮など。りんごやとうもろこしの芯もおすすめです。いろんな種類の野菜くずを使うことで、味に深みが生まれます。ただし、クセや苦味のある野菜を多く入れると、出来上がりの香りや風味に影響を与えやすいため、注意してくださいね。

【作り方】全部まとめてコトコト煮出す

ベジボロス②

洗ってそのまま鍋に投入するだけで簡単!

野菜くずをしっかり洗い、汚れを落としたらさっそく調理します。

  1. 大きな鍋に水1,300mlと小さじ1杯の酒、野菜くずを入れて火にかける
  2. 沸騰するまでは強火にし、沸いたら弱火で20〜30分ほど煮込む
  3. 火を止め、ざるで野菜を濾す(こす)

保存は密閉容器に入れて冷蔵庫で3日ほど。冷凍も可能で、1ヶ月ほど保存できます。ふだんから下ごしらえで出た野菜くずをストックしておくと便利ですね。

【使い方】いつもの出汁と同じように使う

ベジブロス③ 
玉ねぎの皮からきれいな色が出ました。思っていたよりずっと香りがよく、優しい野菜スープのような風味です。

できあがったベジブロスは、いつも使っている、かつお出汁や昆布出汁と同じように使うことができます。次のような料理に使うのがおすすめです。

  • 味噌汁やスープなどの汁物
  • おひたしや煮物
  • カレーやシチュー

他にもごはんを炊いたり、リゾット・炊き込みごはんに使ったりと、水の代わりにベジブロスを使ってみても。アイデア次第でさまざまな調理に活用できます。

野菜やフルーツはまるごと使っておいしく食品ロス削減を!

これまで当たり前に捨てていた野菜やフルーツの皮や葉ですが、実は食べられるものが多く、栄養もたっぷり含まれているので、ただ捨ててしまうのはもったいないです!いつもの調理に使うほか、ベジブロスの材料として活用するのもおすすめです。いずれの場合も汚れをしっかりと落とし、硬い部分などは無理に食べないようにしてくださいね。

野菜やフルーツをまるごと活用すれば食品ロス削減はもちろん、おいしくてヘルシーで一石三鳥! ぜひ今日から試してみませんか?

【参考ページ】その皮、もったいない!?野菜や果物、栄養豊富な皮も美味しく食べよう | House E-mag

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。