虫がわきにくい冬はコンポストに取り組みやすい一方で、気温が低すぎて分解がなかなか進まないのが悩ましいところ。そこで今回は、冬のコンポストのお悩み解決方法を8つご提案します!
1.生ごみの分解しやすい・しにくいを再確認する
生ごみの中には、分解しやすいものとしにくいものがあります。例えば玉ねぎの皮、卵の殻、貝殻、肉の骨(魚はOK)、そして種は分解に長い時間がかかります。これらのものは下記のいずれかの方法で対処してみてください。
2.可食部分ギリギリまで食べる
簡単にできて、効果が高い方法です。我が家は有機野菜の宅配をとっているので、人参や大根、じゃがいもの皮はむかずに食べています。また、ブロッコリーの芯はフードプロセッサーで細かくくだいて炒めれば、ふりかけやパスタソースとして活用できます。
こちらの記事も参考にどうぞ!
【かんたんゼロウェイスト】ズボラな人でもできるクッキングアイデア6つ
【食品ロス削減】野菜・フルーツ、まるごと活用術!ベジブロスの作り方もご紹介
3.乾燥させる
生ごみの80%は水分であり、乾燥させると小さくなります。野菜や果物の生ごみは、ざるなどの上で乾かしてみましょう。1週間以上経つと、コンポストにも入れやすい状態になっているはずです。実験気分で変化を観察すると面白いですよ!4.米ぬかを入れる
コンポストの発酵を進めるためには、生ごみを入れる時にひとつかみ程度、米ぬかを混ぜておくのがおすすめです。市販の発酵促進剤でもOKですが、精米機から無料で入手できる米ぬかは気軽にチャレンジできておすすめです!
5.他の活用法を模索する
コーヒーは電子レンジやフライパンで水分を飛ばし、布にくるんでひもでしばれば消臭剤になります。みかんの皮は数日間かけて乾燥させて即席で陳皮(ちんぴ)を作り、薬味として使ったり、お茶に入れたり、お風呂に入れたりしてみては?他にも食材ごとの活用法があるので、ぜひ調べてみてください。6.簡単コンポストを作る
生ごみの分解がなかなか進まず、今あるコンポストで間に合わなくなったら、プランターに土を入れるだけの簡単コンポストを作り、そこに生ごみを入れましょう。分解に時間はかかりますが、春には良い土ができるといううれしいおまけも!プランターコンポストの実践方法はこちらの記事をご覧ください。
【コンポスト~実践編】食育にも役立つ、プランターコンポストで野菜作りに挑戦!
7.庭に埋める
庭がある人は庭の土を深く掘って、生ごみを土の中に埋めてしまうのも手です。長い時間をかけて、庭の土を良いものに変えてくれます。なお、埋める時には生ごみが完全に隠れるように土をかぶせましょう。こうすれば虫や動物の被害にあう確率が低くなります。
8.捨ててもOK! と割り切る
いろいろと考えながら試してみても、どうしてもコンポストの分解が追いつかないことはあります。困ったら燃えるごみに出しましょう。大丈夫。春が来たらまたしっかりコンポストを続けられます!
キエーロについて知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
【コンポスト~実践編】ゴミを入れるだけの超簡単コンポスト「キエーロ」の実力とは?
気楽にいきましょう!
気温が低い日が続いて「ああ、分解が進まない……」と困るのは、いわば「冬のコンポストあるある」。今回ご紹介した方法を試しつつ、気楽に冬のコンポストを乗り切ってください!
【関連ページ】生ごみが劇的に減る!ゼロウェイスト生活におすすめのコンポスト5選/
【関連ページ】【コンポスト〜実践】ここがポイント!コンポストで失敗しないために押さえるべき5つの注意点
曽我 美穂
最新記事 by 曽我 美穂 (全て見る)
- トイレや排水システムを自作し、ゼロウェイストを目指す【南米エクアドル・ゼロウェイスト便り】 - 2024年10月26日
- 【世界のゼロウェイスト:韓国編】生ごみ回収率90%!持続可能なごみ処理システムを現地レポート - 2024年10月25日
- 今から始めよう!不用品の処分~その理由と背景は? - 2024年9月30日