余ったおせちは飽きずに最後までおいしく食べよう!すぐできる簡単リメイクのアイデア

おせち料理

お正月の定番である豪華なおせち料理も、日を追うごとに飽きてしまうことがありませんか。そんなときにはちょっぴり手を加えて、リメイク料理に変身させましょう!おいしく蘇らせることができるだけではなく、食品ロス削減にも貢献できます。

とはいえ、のんびり過ごしたいお正月シーズンに手のかかる料理はちょっと面倒ですよね。そこで今回は、おせちを簡単にリメイクできる料理のアイデアを集めてみました。

【筑前煮】けんちん汁やけんちんうどんに

筑前煮
筑前煮は煮しめとも呼ばれ、いろいろな具材をひとつの鍋で作ることから、「家族みんなが仲良く過ごせ、末永く繁栄しますように」という想いが込められた料理です。おすすめのリメイク料理はけんちん汁や、それにうどんを足したけんちんうどん。筑前煮とは具材がほぼ同じであるため、残った具材をだし汁の中へ入れて、醤油と塩で軽く味付けをするだけでできあがります。お好みで七味唐辛子やゆずの皮を加えると風味がアップしますよ。

【紅白なます】ちらし寿司やサラダに

紅白なます

紅白なますはその色合いからお祝いの席にふさわしいとされ、平和や平安を願う気持ちが込められているおせち料理です。酸味があり、リメイクしにくいのでは?と思われるかもしれませんが、意外とおいしく変身してくれます。

たとえば、細かく刻んでちらし寿司の具材として使ってみましょう。なますには酢が含まれているため、ごはんに混ぜるだけで即席の酢飯になります。味を調整したい場合は、お好みで酢や砂糖を追加してくださいね。また、筑前煮に入っているシイタケやタケノコなどを一緒に刻んで入れるのもおすすめ。仕上げに錦糸卵やもみのりを散らせば、おもてなし料理にぴったりです。

また、軽く塩もみしたキャベツの千切りと一緒に和えて、マヨネーズや塩胡椒で味付けすればコールスローサラダに早変わりします。コーンやハムを加えれば、さらに食べ応えがアップ。他にも茹でたもやしと和え、ごま油、中華ドレッシングで味を整えて中華サラダにするのもおすすめです。

【黒豆】スイーツやおつまみに

黒豆
黒豆は「日に焼けて真っ黒になるまでまめに過ごせますように」との願いが込められているおせち料理です。関東ではしわが寄るまで元気に働けるようにと、しわができるように煮るのだとか。甘い黒豆はスイーツの具材としてリメイクすると、おいしく食べ切ることができます。ホットケーキミックスを使って作るパウンドケーキやスコーンに混ぜると簡単に作れます。また、カットしたクリームチーズと一緒にクラッカーにのせれば、ワインのおともにぴったりですよ。

【田作り】ふりかけに

田作り
田作りは五穀豊穣や子孫繁栄などの象徴であり、縁起が良い料理とされています。カタクチイワシの小魚を丸ごと使っているので、カルシウムなどの栄養がたっぷり!ぜひ残さずに食べきりたいところですね。おすすめのリメイク術はふりかけです。かつおぶしやごま、海苔などと一緒にフードプロセッサーで砕くだけでできあがり。魚が苦手な子どもでも食べやすく、お弁当にもぴったりです。

【数の子】クリームチーズ和えやポテトサラダに

数の子
数の子はニシンの卵巣で、その卵の豊富さから子孫繁栄を願うおせち料理です。余った数の子は食べやすい大きさに角切りし、同じく角切りにしたクリームチーズと和えればおつまみにぴったりの一品に。塩昆布やかつおぶしを混ぜると風味がします。また、ポテトサラダに混ぜると、プチプチ・コリコリとした食感が楽しい一皿になりますよ。

【栗きんとん】マロンアイスクリームに

栗きんとん
栗きんとんは「栗金団」と書き、金運上昇の縁起をかつぐおせち料理です。余ってしまった栗きんとんは、その濃厚な甘みを生かしてマロンアイスクリームに変身させましょう。市販のバニラアイスクリームをしばらく室温に置いて柔らかくしたら、栗を荒く刻んだ栗きんとんを混ぜ、冷凍庫で固めるだけでOK。栗はいくつか保存しておき、刻まずにトッピングの材料にするとおしゃれに仕上がりますよ。お好みでラム酒を加えると大人の味わいになります。

【伊達巻き】ホットサンドに

伊達巻
伊達巻きは見た目がかつての書物を思わせることから、学業成就の願いが込められたおせち料理です。食べきれなかった伊達巻きはふわふわとした食感と優しい甘さを生かした、ホットサンドにしてみませんか。バターを塗った食パンに伊達巻きとチーズを挟み、専用のホットサンドメーカーで焼きます。フライパンを使う場合は、具材を挟んだ食パンの上からフライ返しなどでぎゅっとプレスすれば、専用メーカーと同じように作れますよ。

【おもち】ピザ生地に

お餅
おせち料理ではありませんが、おもちもお正月に余りやすい食材のひとつ。和風の食べ方に飽きたら、洋風にアレンジしてみませんか。ピザの生地にすると、飽きることなくおいしく食べきることができます。薄くカットしたおもちを3〜4個ほどフライパンに並べて加熱し、柔らかくなったらフライ返しなどで上から押さえ、大きな円になるように成形します。裏返したら、市販のピザソース、ウィンナーやベーコン、チーズなどをのせ、蓋をして蒸し焼きにすればできあがりです。具材を変えればいろいろな味を楽しめますね。

おせち料理はおいしく食べきろう!

せっかくの豪華なおせち料理を「飽きたから」という理由で捨ててしまうのはもったいないことです。食品ロスとなればゴミも増えて、環境に悪影響を及ぼしてしまいます。残ったお正月料理は手軽にかしこくリメイクして、おいしく食べきりましょう!

また、年末年始の華やかな雰囲気につられて作りすぎたり、買いすぎたりすることも、おせちやお正月の料理を余らせてしまう要因のひとつです。食品ロスを減らすためには、食べきれる量の見極めも忘れないようにしたいですね。

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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。