コンポスト「キエーロ」の使い方は?実際の様子、うまくまわすコツをレポート

キエーロ

コンポストがある毎日は、どんな感じ?その疑問に答えるべく、コンポストの「キエーロ」を使い始めて2年ほどの筆者が「コンポストがある1週間」の流れをお伝えします。

【関連ページ】 【コンポスト~実践編】ゴミを入れるだけで超簡単「キエーロ」の実力とは?

生ごみをためるための秘密道具

我が家でコンポストをスムーズに進めるうえで欠かせないものは、ホーロー容器と排水口用のかごです。

ホーロー容器

ホーロー容器

実は最初にコンポストを始めたころは、使わなくなったプラスチック製のタッパーに生ごみを入れていました。ただ、タッパーには匂いがつきやすく、素材によっては汚れが落ちにくいことがあったので、解決策はないか、と調べていました。

すると、生ごみには、ふたつきのホーロー容器が良い、という口コミ記事を多数、発見!そこで、決して安くはない買い物でしたが、容量1リットルの野田琺瑯の「持ち手つきストッカー」を購入しました。

使い始めると、すぐに便利さを実感しました。ホーロー素材は汚れや匂いがつきにくく、万一、ついた時もオキシクリーンなどにつければ、簡単にピカピカにできます。持ち手がついているのでコンポストに入れに行く時も楽です!

ホーロー容器

オキシクリーンにつけている時は、こんな感じです。

容量が1リットルなので、その日の献立にもよりますが、4人家族で3~4日ほどで満杯になることが多いです。ホーロー製のふたを閉めておけば、臭いはほぼ感じません。

排水口用のかご(ステンレス製)

カゴ

流しの排水口は、カバーとかごがついている形が一般的ですよね。賃貸住宅の我が家の流しもその形でしたが、毎日、生ごみを取るのがちょっと億劫でした。数日忘れると臭くなるのも小さなストレスに……。そこで、ステンレス製のかごを買い、入れることに。

浅いお皿なので取るのも簡単ですし、生ごみがたまってくるのがすぐに分かるので、ズボラな私でも1~2日に1回、ホーロー製の生ごみ入れに入れることができています。

コンポストに入れるための下準備

コンポストには、だいたいの生ごみを入れてOKですが、NGのものや、分解が進みにくいものもあります。まずはそれをお伝えしたうえで、効果的な下準備をお伝えします。

コンポストに入れてもOKなもの、NGなもの

下記がリストです。人が食べられるもの、自然由来のものはだいたいOK、だと覚えておきましょう!

【OKなもの】
ごはん、麺、野菜の切れ端、果物、果物や野菜の種(芽が出ることがあります)、コーヒーがら、お茶がら、魚の骨や内臓、肉(骨以外)、落ち葉や枯れた花、ペットの毛、人間の髪の毛など

【NGなもの】
プラスチックや金属(実験として入れてみると、全く堆肥化しないので驚きます!)

【分解に時間がかかるもの】
卵の殻、たまねぎの皮、トウモロコシの皮、コーヒーフィルター(紙製)、肉の骨、貝殻など

分解を早く進めるために、細かく刻む

ホーロー容器

ホーロー容器に紙製のフィルターとコーヒーかす、茶葉を入れたところ。

生ごみは土と接する面積が大きければ大きいほど、分解が早いです。ちょっと面倒ですが、大きめの野菜くず(キャベツの芯やサトイモの皮など)は、刻んでからホーロー容器に入れるのがおすすめです。とはいえ、私は「ちょっと面倒だな」と感じる時はそのまま入れて放置しています。気長に待っているとちゃんと土に還ります。その過程を観察するのも楽しいですよ!

生ごみをコンポストに投入!

キエーロ

我が家では、ホーロー容器とシャベルを持って、勝手口から歩いて数歩のところに置いてある「キエーロ」に生ごみを入れに行っています。キエーロのふたを開けて、20cmほどの穴を掘り、中に生ごみを入れ、上から土をかぶせるだけなので、3分以内に終わります!

キエーロ1

ふたを開けます。

容器

生ごみが入った容器を土の上に置いて、穴を掘り、生ごみを入れます。

キエーロ

上から土をかぶせて完了です!

だいたい3~4日に1回のペースで入れていますが、魚料理の時に出る内臓や骨は、その日のうちに入れるようにしています。臭いに悩まされることがなくなり、今までより気軽に魚を丸ごと調理したり、エビを頭ごと買ってきたりできるようになりました。他にも、こんなうれしいことがありました。

  • コンポストを使い始めてから、台所にコバエがいなくなった
  • ごみ捨ての時の袋が軽くなった
  • 本当にごみが消えるので、自然の力を実感できた
  • コンポストを習慣にしてしまおう!

    コンポストを続けるには、生ごみ関連のストレスから自由になれる快適さを実感すること、日々の習慣に組み込むことが大切だと思います。また、生ごみをなるべく出さないように、皮つきで調理したり、野菜くずとしてこれまで捨てていた部分を食べてみる、といった工夫も重要です。ぜひ、コンポストを日々の習慣に組み込んでみてください!

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    曽我 美穂

    曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/