大阪の能勢町で地域支援型農業のCSA「のせすく」を始めた、「成田ふぁーむ」の成田周平さんを取材しました。
【関連ページ】農家直送のオーガニック野菜が届くCSAとは?大阪能勢の「成田ふぁーむ」を取材
成田ふぁーむの野菜は有機栽培を行い、有機JAS認証を受けています。
有機認証とは生産者が有機の基準に基づいて生産していると、第三者機関が証明すること。日本では1999年よりJAS法に基づき、有機食品の統一基準が定められました。現在、この基準をクリアし、「有機JASマーク」のついた商品しか、「有機」や「オーガニック」と表示して販売することはできません。
さらに成田さんは「農薬や化学肥料も一切使用していない」という厳格なルールを自ら設けています。
「薬を使わないので、虫や害虫から守る大変さはありますね。昔は葉野菜などがよく虫にかじられていたものです。最近では穴などなく、サイズや形が整ったものが求められています」と成田さん。
今回は、有機栽培で大切に育てられた成田ふぁーむのお野菜をレポートします。大阪で育てられたオーガニック野菜に、期待が高まります!
緑野菜のレシピ
成田ふぁーむの野菜はどれも生き生きとしていますが、とりわけつるむらさきとオクラ、モロッコいんげん(緑ピーマンも!)の濃い緑には、食欲がそそられます。特に粘りの強いつるむらさきは、見たこともないほど骨太!こんなに茎がたくましいつるむらさきは、近所のスーパーマーケットではなかなかお目にかかれません。その葉も肉厚で、食感が楽しみです。
つるむらさき・オクラ・モロッコいんげんの贅沢な胡麻和え
これらの野菜の調理法についてお聞きしたところ、成田さんも野菜のピックアップステーション「発酵玄米カフェ公」の中村さんも口をそろえて、「シンプルに胡麻和えがおいしい!」とのこと。
簡単なレシピで作ってみます。
〇つるむらさき 約100グラム
〇オクラ 3本
〇モロッコいんげん 3本
◇すりごま 大2
◇しょうゆ 大1
◇砂糖 大 1/2
1. すべての野菜をそれぞれさっとゆで、つるむらさきとオクラは氷水で〆て、すべて水を切っておく。
2. ボウルに◇の調味料と1を入れて混ぜて完成!
ポイントは食感を残すようにどの野菜もゆで過ぎないこと。そして特につるむらさきは鮮やかな色味を残すため、ゆでた直後に氷水で〆ています。
すりごまをたっぷりかけて仕上げ。香ばしい香りと青々しい野菜のコラボレーションが楽しめる料理が完成!
氷水で〆たおかげでシャキシャキ食感を残した仕上がりに。茎も葉も力強いつるむらさきは、やはりしっかりとした歯ごたえを楽しめました。オクラとともに粘りが強く、ねばねば系食品が好きな人には特にうれしい料理です。モロッコいんげんも筋が気にならず、適度に柔らかい。
この3種の野菜が口のなかで一度に楽しめる、贅沢な一皿に。調理法で迷ったらごま和え、おすすめです。
翡翠なすが主役のレシピ
翡翠のような透明感のある緑が特徴の翡翠なす。皮が薄く、アクや苦味が少ないのも特徴です。せっかくなのでこの淡い色を生かしたい。そしてなす類はやはり油との相性がバッチリ!翡翠なすも例外ではないため、油を使った素焼き「ステーキ風」とパスタを作ってみます。
薄焼きステーキ
ヴァージンエキストラオリーブオイルを引いて、熱したフライパンで焼き目が付くまで焼くだけのシンプルな一品。まさに翡翠カラーに仕上がって、大満足です。
1.5cmくらいの厚さでもおいしいとあったのですが、初心者なので焼き色を調整できるよう、さらに薄くカットしました。焦げ目が軽く付くまで焼き上げましょう。
ぱらっと天然塩を振りかけてもいいですが、私はまずこのままいただきました。油との相性はやっぱり抜群!油を吸ってとろとろの食感に。さらに見た目も少し似ているのですが、アボカドのようなコクや濃厚さを舌で感じます。うま味と自然な甘みがぎゅっと詰まっていて、エンドレスに食べ続けてしまう一品です。
ツナ×とろとろ翡翠なす和風パスタ
薄焼きにした翡翠なすをパスタでも楽しめるレシピ。和風だしを吸い込んだなすも絶品です。ショウガがアクセントになり、とろとろなすの食感がクセになるパスタです。
〇ステーキ翡翠なす ステーキにしたもの
〇ツナ
◇和風だし(白だしでも、みりん・しょうゆ・顆粒だしの素で作ってもOK)
◇すりおろしショウガ 小1
※〇の量はお好みで
1. 翡翠なすを和風だしにしみ込ませます(だしはなすが浸かるように ※写真参照)。
2. ゆでたパスタに上記のなす、ツナ(なくてもOK)、たっぷりのすりショウガと小口ネギをトッピングして完成です。
赤・緑ピーマンレシピ
赤ピーマンと緑ピーマン、実は同じものだと知っていましたか。緑ピーマンが熟すと赤に変わるのだそうです。成田さんとお話していると、日々口にしている野菜でも、知っているようで知らないことがたくさんあると気づかされます。成田ふぁーむで手間暇かけて丁寧に栽培されたピーマンは、赤も緑も目が覚めるように色鮮やか!その色味を生かしたレシピを紹介します。同じ能勢の別の農家さんより届いたニンニクと一緒に調理します。
赤・緑ピーマンのナムル
なるべく生の食感を残したくて、加熱なしで作ったナムルです。
作り方はいたって簡単!
〇ピーマン赤・緑 各1本
◇すりおろしニンニク 小1
◇すりごま 小1
◇ごま油 適量
1. 細切りしたピーマンを軽く塩もみし、5分ほど置き、水で流す。
2. すりおろしニンニクとごま油、すりごまを全体に混ぜて完成。
火を通していないので、ピーマンそのもののシャキシャキ感も適度に残っています。ナムルの隠し味に砂糖を入れるレシピもありますが、成田ふぁーむのピーマンは自然の甘さがしっかり感じられるのでシンプルに作るだけでも十分です。
カラフルピーマンのガパオライス
ピーマンの色味を生かして、野菜はピーマンのみ使用したガパオライスを作ってみました。このレシピでは大豆ミートを使っていますが、もちろんミンチ肉でもおいしいです。
〇赤ピーマン、緑ピーマン 各1本
〇大豆ミート 20グラム
〇卵 1個
〇ニンニク 1/2かけ
〇オリーブオイル
〇すりごま ※お好みで
◇ナンプラー、酒 大1
◇しょうゆ、みりん 大1/2
1.大豆ミートは水に戻したら、しっかり水を切る。
2.みじん切りにしたニンニクをオリーブオイルで香りが出るまで炒める。
3.大豆ミートを入れてサッと炒め、◇の調味料を入れて全体的に炒める。
4.1~2cmと細切りにカットしたピーマンを投入し、一緒に炒める。
5.お好みで目玉焼きをのせて、完成。
ピーマンはさっとゆでているため、シャキシャキが保たれていて食べごたえもバッチリ!成田ふぁーむのピーマンは、それだけで濃厚な味わいなのでエスニックでも負けることなく、バランスがよく仕上がりました。またピーマン特有の苦みやえぐみがないのも特徴的です。
成田ふぁーむの野菜を、さまざまな調理法で実食してみました。野菜そのもののうま味が強いと、調味料は最小限で済むのだと実感!土壌がいいって、オーガニックって、シンプルにこんなにおいしいのだ、と。
定期的に成田ふぁーむの野菜が届くCSAの「のせすく」。興味のある人はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】成田ふぁーむ Instagram
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