大阪にゼロウェイストショップ「WAKKA」オープン!量り売りでごみが出ない

住宅街のなかに個性的な商店が点在し、古き良き町並みが残る大阪・中津界隈。
通りに立てられた手書きの看板を目印に曲がると、突き当りには築65年の木造アパートを改築した「UPCYCLE中津荘」がお目見え。自然に配慮した暮らしや、アップサイクルに共感する店舗や事務所が集まるアパートの一階に、量り売りの食品店「WAKKA(ワッカ)」がオープンしました。

WAKKA

こちらの看板を目印に

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「UPCYCLE中津荘」

モロッコの自然豊かで素朴な暮らしがきっかけ

WAKKAWAKKAをオープンしたのはジャズーリ陽子さん。モロッコ料理のレストランをしている関係で、仕入れも兼ねて旦那さまの故郷でもあるモロッコに通ううちに、日本に溢れるプラスチックごみが気になるようになりました。特に旦那さまが生まれ育ったのは自然豊かな村で、そこでのシンプルで自然に寄り添う暮らしに影響を受けたそうです。

「モロッコの市場では、商品は裸のまま盛られていることが多いです。日本ではコロナ禍以降、今までに増して個別包装が過剰になってしまいました。私自身はプラスチックごみが出ない買い物をしたいのですが、身近にないので『自分で作ろう!』と思って」と陽子さんは笑います。

内装も商品もごみを出さない

WAKKA
コンセプトはシンプルに「ごみを出さない」こと。
内装工事の際には「なるべくごみが出ないように、リサイクルするように」という思いに共感してくれる大工さんに依頼しました。店の中心に配された味のあるテーブルや棚類は、廃材やりんご箱をリサイクルして大工さんが丁寧に作ってくれたものです。

販売方法は量り売りのため、プラスチックの個別包装は一切なし。買い物客がそれぞれ容器やバッグを持参します。液体を購入するなら空瓶などの密閉容器を、粉類にはシリコン製のバッグがおすすめです。店舗で購入できる容器やバッグ、デポジットを払って「借りる」ことができる容器もあるので、スタッフに質問してみては。

内装から販売までごみを出さない、お店の細部までそのコンセプトが浸透しています。

オーガニック食材やモロッコスパイスがメイン

WAKKAWAKKAで扱うのは、主にジャズーリさんが厳選したオーガニック食材。
古代小麦のパスタ各種、フランス産大豆ミート、ドライトマト、ひよこ豆など豆類、トラーパニの塩(塩の花)、乾燥わかめ、カカオニブ、アルガンオイル、ココナッツオイルなどが定番商品です。

特におすすめはほかではなかなか手に入らない、ローストのアルガンオイルだとか。
「モロッコ料理にオリーブオイルを使うのですが、私自身もオイルを使うのが大好きなので仕入れています。ローストのアルガンオイルはごま油に近く、香ばしいナッツ感があります。ポン酢とも相性がいいし和食にも合うんですよ!」。

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アルガンオイルを購入する際は持参した瓶に

これらに加えて月に二度、能勢から届く無農薬栽培の野菜が店頭に並びます。また数種類あるモロッコ産のスパイスは、モロッコ料理店も営むWAKKAならではの商品です。「スパイスはモロッコから直接買い付けてくるので、帰国した直後が一番種類も豊富です」とのこと。そのタイミングを見逃さないよう、SNSの発信などでチェックしておきたいですね。

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取材時は旬のオクラとミニトマトが

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珍しいモロッコ産のスパイスで、現地の料理にも挑戦してみては

人との交流を生む量り売り

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ジャズーリ陽子さん(左)とモロッコ料理店からのスタッフさん

量り売りはまだそこまで浸透しておらずお店によってもシステムが異なるため、買い方がよくわからない人も多いとジャズーリさん。
WAKKAでは店内に2ヶ所ある秤に持参した容器を乗せ、風袋を引いて重さで値段が決まります。「今はまだオープンしたてということもあり、私たちスタッフがお手伝いしています」とのこと、心強いですね。

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秤の近くにの手順を参考にして

またジャズーリさんとお話していると話題は自然とプラスチックごみや、モロッコの話に…。このようにお店のスタッフとお話しながら買い物ができる、昔ながらのスタイルも量り売りの魅力のひとつと言えます。

WAKKAの今後は…

WAKKA本来捨てられるはずだったものにアイデアやデザインで新たな付加価値を持たせる手法であるアップサイクル。「UPCYCLE中津荘」はその名前通り、アップサイクルの文化を広める拠点にしようと誕生しました。WAKKAのほかには洋服のアトリエショップ「igria(イグリア)、私設図書館「本の部屋 Ton ton」などが入居しています。

このコミュニティの発起人であり「関係案内書なかつもり」を運営する山田さんと出会ったご縁で、こちらで開店することに。「この建物自体が町おこしの役割があるので、私たちもその一部として発信したいですね」とジャズーリさん。
今後については商品を充実させていくことはもちろん、イベントなどを開催し地域の人との交流の場を作ったり、買い物をしてもらうことで環境のことに気づくきっかけ作りをしたいとのこと。

大阪の中津にオープンした量り売りのお店の今後にぜひ注目したいですね。

【参照サイト】wakka
【関連ページ】【Osakaほかさんマップを歩く】移動式エシカルショップ「スイッチバック」

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mia

旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい暮らしのヒントをお届けします。