大阪にある移動式エシカルショップ「スイッチバック」は、「量り売り」を通して人と人、場所と場所とがつながるプラットフォーム。「スパイスなどを好きな量だけ買えたらいいな」と思ったことから始まったというストーリーや、商品へのこだわり、環境問題への取り組みなどを、スイッチバック代表の門脇さんにお聞きしました。
量り売りでつながる人や場所、お店をプラットフォームに
大阪府で唯一の村「千早赤阪村」に、「日本一かわいい道の駅」があります。スイッチバックは、そんな道の駅で開催されている「もったいない・循環」をテーマとした「そだてるマーケット」に出店しています。
スイッチバックは、門脇さんがいつも使い切れずに捨ててしまっていたスパイスなどを、好きな量だけ買えたらいいなと思ったことから始まりました。
門脇さん:私自身は「揃えたがり」だけど料理が得意じゃなくて、スパイスなどを買っても、結局は使い切ったことがありませんでした。働いてお金をもらって、そのお金で物を買って、それが最終的にごみになって地球を汚してしまっているって矛盾しているな、サイクル的におかしいのではないかと思い、好きな量だけ買えたらいいなと思ったのが始まりです。
これまでは主に環境メディアで仕事をされていたと言う門脇さん。環境問題について、一方的な伝え方しかできていないと感じていたそうです。
門脇さん:環境問題に対する敷居をもっと低くしたいと思って、あえて「エコだから」とか、「地球のため」とかは言わないようにしています。そういうことを言うとそっぽを向かれることがあるので。買ってもらって結果的にエコだったら、作る側にもお客さんにもWin-Winになるので、別にわざわざ言う必要はないんじゃないかなと思っています。
お店を始めて約5か月。移動式の量り売りショップを始めて、改めて感じていることがあると言います。
門脇さん:「量り売り」って、必然的にお客さんとの会話が生まれるので、人と人をつないでいるような気がしています。生産者の想いをお客さんに伝えたり、反対にお客さんの言葉を生産者に伝えたり、小売というよりも「つなぎや」です。また、移動式なので、違う場所に出店すると、訪ねてきてくれるお客さんがいます。自分自身が気持ちよく楽しめる場所を選んでいるので、そういう意味では場所もつなげているなと思います。スイッチバックは、人もだし、場所もだし、そういういろいろなものをつなげるプラットフォームみたいだと感じています。
量り売りのお買い物方法
スイッチバックには30種類以上のスパイスやナッツ、お菓子、石鹸などが、かわいい瓶に入って並んでいます。また、洗って使えるリネンのコーヒーフィルターなど、雑貨も揃っています。
門脇さん:商品は、ほぼ知人つながりで仕入れています。知人がおすすめしてくれたものを中心に取り扱っているので、商品には自信があります。また、生産者や仕入れている方には必ず連絡を取り、直接会ったことがない人でも電話で声を聞くようにしています。
そんな門脇さんこだわりの商品を、すべて量り売りで好きな量だけ購入できます。また、瓶、お弁当箱、缶、タッパー、コットンバックなどのマイ容器を持っていくことによって、プラスチック包装のごみも減らすことができます。どれもこれも欲しくなってしまうので、マイ容器を多めに持ってお買い物に行くことをおすすめします。
量り売りでシンプルで無駄がない暮らし
環境問題と言うと、とても難しいものに感じてしまいますが、根本はとてもシンプルだと言う門脇さん。
門脇さん:無駄なものを買わない、プラスチック包装を意識して減らすだけで、ごみをかなり削減できます。ごみを減らすと処理をするお金が減るので、結果的に税金も減らせます。誰かのためではなくて、自分が得することにつながるのです。ただ商品を売るだけではなく、スイッチバックを通して、シンプルで無駄のない暮らしを楽しんでくれたらと思っています。
今月から「世界一簡単なエコラップ作り」のワークショップを始めた門脇さん。門脇さんがすでに持っている道具や材料をシェアして行われるので、新たにものを買わずに済むスタイルです。さらに、来年からは毎月テーマを決めて、エシカルなライフスタイルを簡単に取り入れられるセミナーも始めるそうです。(申し込みは、スイッチバックのインスタグラムから)
ますますパワーアップしていきそうなスイッチバック!ぜひ、マイ容器を持って訪ねてみてください。
- SWITCH BACK
- 対応容器タイプ:マイ容器・マイボトル
- 移動販売(詳細はインスタグラムをご確認ください)
- 詳細情報:https://www.osaka-hokasan.jp/spot/xv8n270eyvtx1y8/
Osakaほかさんマップ利用情報
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