タブレット端末、Wi-Fiルータ、掃除機、電子工具、測定器など身の回りの多くの物に使用されている充電式バッテリー。株式会社エコソルは、それらの不要となった小型充電式バッテリーを回収・再資源化するサービスを開始した。
同社では、劣化したバッテリーパックを回収し、内部の電池を新品に入れ替えて再生する「リフレッシュバッテリーサービス」を長年行ってきた。バッテリーのリフレッシュ価格は純正品の半額程度。純正品の部品を再利用するため、非純正製品を使うよりも安全性があり、新たなバッテリーパックを作る際に排出される二酸化炭素の削減にも貢献している。これにより、利用者が末永く安全に愛用の機器を使用することを実現させてきた。
しかし、利用者の中には、新製品への買い替えなどで機器を手放すことを考える人もいるだろう。そのようなとき、不要となってしまったバッテリーはどのように処分すれば良いのだろうか。本来バッテリーは、メーカーや販売店などによる自主回収と再資源化が義務づけられている。ところが実際には、利用者が一般ごみとして処分しているケースは少なくない。その結果、ごみ収集作業中の車両火災、ごみ処理場や工場での火災が年々増えているのが現状である。
また、最近注目を集めている電気自動車だが、そのバッテリーを作るための資源不足が世界的に問題になっている。そのような問題に取り組むべく、同社が新たに始めたのが今回の廃棄バッテリーの回収と再資源化のサービスである。これにより、貴重な資源を無駄にすることなく安全に循環させることが可能となる。
バッテリーの回収方法は簡単だ。まずは、同社のホームページにて専用の回収ボックスを購入する。回収ボックスが届いたら、付属の緩衝材と絶縁テープを使って不要な廃棄バッテリーを梱包。あとは、梱包済みのボックスを配送業者に渡すだけ。回収したバッテリーは工場にて再資源化される。価格は、回収ボックスの送料と回収費込みで1,760円(税込)となっている。
対象となるのは、電動工具やハンディーターミナルの測量機、無線機など様々な機器に使用されている小型充電式バッテリー。車やバイクなどに使用される鉛電池は対象外である。
バッテリーを再利用して機器を長年使用すること、また、使う予定がなくなったバッテリーを再資源化することはSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」の取り組みにもつながる。機器を購入するときに熟考するように、手放すときも再利用・再資源化ができないかを考えて行動しよう。
【参照サイト】株式会社エコソル
【参照サイト】小型充電式電池のリサイクル|東京都環境局
【参照サイト】SDGグローバル指標12「つくる責任つかう責任」|外務省
【関連ページ】電気自動車(EV)は普及する?国内の現状や取り組みを紹介
あゆみ
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