株式会社高島屋と子会社である東神開発株式会社は、循環型社会のターミナルとなることを目指して、11月25日(金)より、玉川髙島屋ショッピングセンターの西館3階に「Depart de Loop Port(デパート デ ループ ポート)」を設置することを発表した。
この新しい回収BOXは、不要となった衣料や雑貨を持ち込んだ際に、回収後の循環先を自身で選択できる”参加型”のものとなっている。
循環先の選択肢は以下の4通り。
- BRING(ブリング):独自のケミカルリサイクル技術によって、新たな衣料原料として再利用
- PASSTO(パスト):まだ使用できる衣料や雑貨を選別・再利用し、国内外にて必要な人に届ける
- PLUS∞GREEN PROJECT(プラスグリーンプロジェクト):ポリエステル繊維をリサイクルしてTUTTI ®(トゥッティ)という培地し、野菜・花・苗木を育てるための繊維培地へと転換
- CIRCULAR FARM(サーキュラーファーム):「衣」から新しい「食」への循環をコンセプトとに、衣料を再資源化して土壌改良剤や肥料などに生まれ変わらせる
商業施設が不用品の回収BOXを設置するケースは増えてきているが、今回のように数種類の回収BOXを設置することは珍しい。自宅で使わずにいる衣料や雑貨があれば持ち込んで、気になる活動に参加してみよう。
さらに、同センターでは、従業員一人ひとりの環境問題への意識改革にも力を入れており、1974年の開業初期から設置されていたゴミ分別施設が、今月15日に「リサイクルステーション」として新しく生まれ変わった。
今回のリニューアルでは「透明性」をコンセプトに、コロナ禍で使用した飛散防止アクリル板 512㎏を再利用した素材を活用し、分別ルームを透明な空間にした。
また、ごみの廃棄量を可視化するために、次世代型計量管理システムpool(プール)を導入。テナント単位で廃棄量を確認できるようにすることで個々のモチベーションを上げ、廃棄物の削減とリサイクル率の向上を目指していく。
同センターでは、地域住民にもごみ廃棄の実態や環境保全に対する取り組みを知ってもらうきっかけづくりとして、春休みにあわせた2025年3月に、小学校高学年の児童を対象にした環境教育プログラムの実施を予定している。
その他、髙島屋グループの ESG 経営やSDGs、サーキュラーエコノミー、廃棄プラスチック問題などについて学べる研修なども計画されているとのこと。今後の発表に期待したい。
地元のショッピングセンターで循環型社会に参加できたり、環境教育を学べたりする場があると、環境問題を身近に感じ、行動する人も増えていくだろう。このような取り組みが、全国に広まっていくことを願う。
【参照ページ】SDGsに向けた活動|玉川高島屋ショッピングセンター
【関連ページ】不用品は捨てずにリサイクル!おすすめのフリマアプリや人気のオークションサービス5選
【関連ページ】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランドまとめ
あゆみ
最新記事 by あゆみ (全て見る)
- 「幸せ」と「持続可能」を両立する!Plan・Do・Seeの新しいウエディングプランとは - 2024年11月29日
- ファミマ、プラスチック製スプーンなどの有料化で提供本数を78%削減 - 2024年11月27日
- 玉川高島屋S・C、循環先を選択できる”参加型”の衣料回収BOXを設置 - 2024年11月22日