衣類が土に還る、未来を耕す新たな応援「CIRCULAR FARM SOUTH GARDEN」で始まる循環

CIRCULAR FARM(サーキュラーファーム)

「着なくなった服、どうしよう」そんな悩みに、アリーナでできる新しい選択肢が生まれました。2025年秋に開業を予定している「TOYOTA ARENA TOKYO」。このアリーナの屋外テラスに誕生する「CIRCULAR FARM SOUTH GARDEN(サーキュラーファーム サウスガーデン)」で、不要になった衣類を土に還すプロジェクトが始まります。

衣類回収ボックスに、使い古した服やタオルを入れるだけ。それが「CIRCULAR FARM(サーキュラーファーム)」の技術で土壌改良材として生まれ変わり、アリーナの緑を育む土の一部になります。焼却によるCO₂の排出を抑えつつ、豊かな土へと循環させる仕組みです。

CIRCULAR FARM(サーキュラーファーム)

この取り組みは、Bリーグ「アルバルク東京」のホームゲームに合わせて実施され、ファンとともに育むサステナブルな応援のかたちとして行われます。まず先行して、代々木競技場 第一体育館で行われるアルバルク東京のホームゲーム3試合において回収を実施。4月16日のシーホース三河戦では実施済み、4月26日、27日の川崎ブレイブサンダース戦でも回収が行われます。来シーズン以降は、全ホームゲームでの実施が予定されています。

4月16日(水)の衣類回収の様子

4月16日(水)の衣類回収の様子

プロジェクトの魅力は、単に「衣類を再利用する」だけにとどまらず、選手自身も練習着やタオルを持ち寄ってプロジェクトに参加していること。ファンと一緒に、未来の環境づくりに取り組む姿勢を見せています。

アルバルク東京の安藤周人選手は、「不要な衣類が環境に優しい資源に生まれ変わります。プロバスケットボール選手としてプレーをする上で必要不可欠なウェアを捨てることなく活用し、アルバルク東京が取り組むSDGs活動の1つとして進めていきます」とし、ライアン・ロシター選手も「私たちも参加します。ぜひファンの皆さんも身近に参加できる衣類の回収にご協力ください」と呼びかけています。

活動を支える「CIRCULAR FARM」は、衣類の大量廃棄がもたらす環境問題を背景に、化学繊維を含む衣類も土壌改良材として再資源化する技術を開発しており、焼却による温室効果ガスの排出を抑え、農業や緑化に役立つ「土」として還すサイクルを提案しています。プロジェクトを通じて、スポーツの熱と、環境への思いやりがひとつに。新しいアリーナでのファンの応援が緑を育てる力になります。

【参照ページ】 「服をあつめて、未来をつくる」プロジェクト特設サイト

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Life Hugger 編集部

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