いろんな工夫がある!世界のごみ処理事情【世界のゼロウェイスト】

ごみ袋

海外在住の方に、その土地で見つけたゼロウェイストな試みをレポートしていただく【世界のゼロウェイスト】シリーズ。紹介される取り組みの中には、私たちの暮らしにも取り入れられるような実践例やアイデアが数多くあります。今回は、世界のごみ処理事情をまとめました。

【ノルウェー】家庭用のごみ袋もおしゃれ!

ノルウェーのトロムソ市では、ごみの種類ごとに色分けわれた袋に入れてから、大きなごみ箱に袋を全部入れて出すシステムになっています。新しく流通し始めている透明タイプのゴミ袋は、水玉模様でおしゃれです!

ごみ袋もおしゃれ!ノルウェーのゼロウェイスト事情をレポート

【米国シリコンバレー】市が容器を配って、生ごみを回収

シリコンバレーにあるSunnyvale市は、climate action playbook(気候変動へのアクションブック)を作成し、持続可能な資源の活用を重点分野の1つに掲げており、商業施設や集合住宅での生ごみ回収の仕組みづくりを、積極的に展開しています。集合住宅では、市から配られた生ごみ用の保管容器(スペイン語、中国語も併記されています!)に生ごみを入れ、決まった曜日に出す形になっているそうです。

アメリカでは生ごみをどうしてる?コンポスト事情をレポート【世界のゼロウェイスト】

【オーストラリア】色別の巨大なごみ箱に分別!

ニューサウスウェールズ州ウィロビー市では、黄色と赤の分別用ごみ箱にごみを出すシステムになっており、回収後は業者がさらに分別してくれるそうです。町には「Return and Earn」の場所があり、ここに使用済みの瓶や缶、ペットボトルを持って行くと、その場で数を数えてもらえて1本あたり10セント(日本円で約1円)がもらえます。さらに町中には不要になったものをリサイクルに出せる場がたくさんあり、ごみの分別やリサイクルが根付いている土地柄が伝わってきます。

コンポスト用のごみ箱も!オーストラリアのリサイクル事情をレポート【世界のゼロウェイスト】

【ニュージーランド】多くの人がコンポストを実践中!

ニュージーランドでは、多くの家庭でコンポストが行われています。丸くて底の開いたプラスティック容器を土の中に埋め込んで使うタイプが人気で、生ごみを入れたあと、枯れ葉や花がら、刈った芝生などを振りかけるだけなので楽に続けられる、とのことです。

ニュージーランドに学ぶ!コンポストを暮らしに取り入れるためのコツ【世界のゼロウェイスト】

【台湾】生ごみ用の冷蔵庫がある!

台湾の驚きポイントは、町のあちこちにある政府が管理する衣類回収ボックスと、生ごみ用の冷蔵庫です。衣類回収ボックスは、誰でも無料で利用でき、1着の衣類を回収することでどれだけ炭素の排出量を削減できるかが明記されています。生ごみ用の冷蔵庫はごみの回収場所に置いてあり、指定された曜日に出すシステムになっています。

町のあちこちに服の回収ボックスがある!台湾のゼロウェイスト事情をレポート

世界の事例を見習ってみては?

いかがでしたか? 家庭ごみの処理については、世界各地でその土地に合った工夫がされていて興味深いですよね。できるかぎりリサイクルができるようにしている場所が多く、世界的なゼロウェイスト意識の高まりを感じました。これからも世界のごみ処理事情に注目していきたいと思います!

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/