海を眺めて心を開く。神戸の循環するヴィーガンカフェ「AUWA(アウワ)」を取材

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海岸線沿いの道、突然現れる明石海峡大橋に感動しながら辿り着く絶景カフェ「Auwa(アウワ)」。

すぐ隣にあるプライベートビーチを持つ地中海レストラン「N‘ocean(ノーシャン)」の姉妹店が、今年1月11日にテーマを一新、ヴィーガンカフェへと転向しました。コンセプトを変更した経緯やお店について、オーナー・辰畑沙樹さんにお聞きしました。

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メインシェフ・富澤理恵(左)さん、オーナー・辰畑沙樹さん(右)

コンセプトを一新!AUWAとは

店の前に広がる海と、その向こうに見える淡路島にかかる明石海峡大橋。

そんな絶景を一望するマンションの一階に構えるAUWAは、今年1月11日にコンセプトを一新したヴィーガンレストラン。完全にヴィーガン(プラントベース)へと舵を切り、料理からデザート、ドリンクにいたるまで植物性の原料のみを扱うのはもちろん、人と環境に配慮した原材料選びにこだわっています。

循環する店内

auwa扱うのは土に還るもの、循環するものであることはAUWAの軸のひとつ。

店内のテーブルやインテリアは廃材やリサイクル品を活用しており、例えば、テラスのテーブルはお隣のN‘oceanで使わない古材を譲り受け作られたものです。店内で使われている椅子は、100%再生可能なプラスチックからできているものも。

また、工事をお願いする際にも「なるべくごみを出さないように」と頼んでいたのだとか。無駄を出さず、資源を循環させ作られています。

量り売りスペース

auwa自然の力を借りたセルフケア「お手当」も大好きだと語る沙樹さん。量り売りコーナーには、スギナなど珍しい野草が多い印象です。

「量り売りは、野草茶などを販売することで、試してもらうきっかけになればと思って。後は、近所に生えている野草を見て、『これも飲めるかな!』と気づき、暮らしが広がり豊かになるお手伝いがしたい。そして地球はこんなに豊かで、いつも与えてくれていると伝えたい」のだと言います。

ほかにもご友人が無農薬で育てた玄米など、店内で料理にも使われているおすすめの食材をはじめ、オリジナルのグラノーラ、クッキーなども量り売りで購入できます。

auwa量り売りは、希望の商品を選んで欲しい分量を伝えるとスタッフの方が量ってくれます。
バッグや容器などのマイアイテムを持参して購入する他、AUWAにはデポジットを払って借りられる瓶もあります。気軽にスタッフに相談してみてくださいね。

今後はお客さんの声を取り入れながら、商品の充実をすすめていくそうです。

エシカルショップの一角も

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ひとつひとつに物語があるアイテム

レジ周りにはエシカルグッズ、日本や海外の職人による手作り工芸品などが並べられています。農家や作り手を応援したいとの思いから販売されているそうです。

メニュー選びは自然に優しいアクション

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自家製ラッシーつき「カレープレート」には選べるスイーツをプラス

提供されるメニューはいずれも動物性食品を一切使わない、ヴィーガンメニュー。無添加、無化学調味料、手作りであること、白砂糖も不使用というこだわりも。

また地元生産者さんより届く食材は、規格外のものを積極的に取り入れ、野菜はできるだけ丸ごと活用することでフードロス対策やゼロウェイストへの取り組みにも積極的です。

AUWAでは、なにを選んでも環境に配慮した選択につながるのが嬉しいですね。

「想い」がカタチになる場所

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AUWAをオープンするきっかけはどういったものだったのでしょうか。

「マクロビオティック」を勉強していたことがある、沙樹さん。それゆえ「人にも環境にも、本当にいいと思うものを提供したい想いがありました」と話します。

すでにオープンしていた店のコンセプトを一新するには、スタッフの方々の理解や協力も必要になります。今までヴィーガンや自然派の暮らしとは無縁のスタッフもいるなか、すぐに方向転換はできず、無理強いはできないと考えていたそう。

「ただ、このままだとやりたいことからどんどんずれてくるのもわかっていました」。

そこで最初は自家製塩こうじを使ったサンドイッチなどを、軽食として提供。また手作りのコンブチャを差し入れするなど、自身が学んだ自然の知恵を少しずつお店にも取り入れていきました。

ベジフードプロデューサーとの出逢い

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あるとき、インスタグラムでたまたま目にしたベジフードプロデューサーの千葉芽弓さん。ピンときてオファーすることに…!

「この出会いに励まされ、確信しました」と沙樹さん。「千葉芽弓さんはベースが商売ではなく、愛。仕事一つひとつに込めた意味に、感銘を受けて…!」。同時に、今自分が向かおうとする方向性に対して「これでいい」と強い後押しを感じたのだそうです。

そのうちスタッフの方々もどんどん理解を示してくれ、「無理も言いましたが、協力してくれて感謝しかない」と話します。

「私の想いだけでは決して現実化できなかった。この店(AUWA)は愛と感謝の循環の場なんです」と語ります。

店名に込められた想い

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「AUWA(アウワ)」という店名の由来は、円形の図形の中に日本の古代文字を並べたフトマニ図。宇宙の成り立ちを現しているとされているその中心の文字が「AUWA」で、店名はそこからつけられました。

沙樹さん曰く、「AUWAとは宇宙の根源であり中心、はじまりの意味」とのこと。「人の意識の一番大切な部分に響かせたくて。AUWAが最初のきっかけとなるよう、ここからなにかひとつでも持ち帰って欲しいと考えています」と話します。

店で見るもの、食べるもの、触れるもの…五感を解き放つことの大切さ。目の前に海が広がる空間だからこそ、自然と心が開けて感じ取ることができやすくなるのかもしれません。

沙樹さんの想いを中心に、千葉芽弓さんの後押しとスタッフの方々のサポート、そして訪れるお客さん。それらを図にすると、まるでAUWAを中心としたフトマニ図のようだと感じました。

編集後記

神戸西舞子にあるヴィーガンカフェレストランAUWAを取材しました。

オーシャンビューに感動したい人も、ヴィーガン料理が気になる人も、インスタ映えの撮影を楽しみたい人も、そのきっかけはなんでもいい。実際にAUWAを訪れて、感じるものを大切にして欲しいという沙樹さんの言葉が印象に残っています。
自然を感じる空間で、体にいい食事をし、スタッフの方々との温かいやり取りを楽しむ。そのすべてが心地よく、自分らしく過ごせる時間になりました。

また同時期には、宮古島に姉妹店がオープンしています。こちらはよりゼロウェイストに特化し、廃材をふんだんに使いDIYで手作りされているのだとか!

舵を切りなおしたばかりのAUWA、今後の進化も楽しみですね。


【参照サイト】AUWA(アウワ)インスタグラム
【関連ページ】淡路島を望む絶景カフェ「AUWA(アウワ)」が、ヴィーガンカフェにリニューアル!量り売りも
【関連ページ】京都にヴィーガンカフェ・量り売り・ゲストハウスの「Tu casa」誕生!

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mia

旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ ・アロマ検定一級 | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を実践しながら発信中。地球と人に優しい暮らしのヒントをお届けします。