街が華やかさをまとい、一年の中でもワクワクする季節がやってきました!プレゼントは何にしようか、料理は何を作ろうかなど、早くからわくわくしている方もいらっしゃるはず。しかし、12月は1年でも消費がもっとも多い時期であり、フードロスや過剰包装によるゴミの大量発生など、環境や社会へ大きな負荷をかけている時期でもあります。そこで提案したいのが、「ゼロウェイストなクリスマス」。私たちが楽しめるだけではなく、地球にも優しいクリスマスの過ごし方をご紹介します。
1.プレゼントはサステナブルなモノを
クリスマスに欠かせないプレゼントは、「サステナブル」を意識して選んでみませんか。フェアトレード認証やオーガニック、エコフレンドリーなどをキーワードに選ぶと、自然にサステナブルなアイテムを選べます。確かな素材で丁寧に作られたモノなら、長く愛用できて、心にも残りますよね。
自分で選ぶのは難しいと感じても、サステナブルをコンセプトにしたお店で買い物をすれば、困ることがありません。身近にないという方には、オンラインストアもあります。例えば、楽天市場は社会や環境に配慮したアイテムだけを扱う「EARTH MALL with Rakuten」をオープンしており、エシカルやサステナブルといった取り組みにあまり縁がない方も気軽に利用できます。
2.モノではなく「体験」をプレゼント
モノではなく、体験をプレゼントするという選択肢もあります。「せっかくもらったプレゼンだけど好みと合わなかった」という話は多いもの。それならば、体験の機会を贈り、楽しんでもらうというのもひとつの手です。もちろん一緒に楽しんでも。「モノより思い出」なんて言われることもあるくらいですから、きっと忘れられないクリスマスになるはず。コンサートや映画のチケット、興味をひきそうなワークショップイベントを予約してみてもいいでしょう。
3.ラッピングは最低限に
プレゼントのラッピングは最低限にとどめ、過剰な包装は避けたいものです。購入したお店で包んでもらうのもいいですが、エコな素材を使い、自分でラッピングするのもおすすめです。とっておいた包み紙や再生紙、海外の新聞紙、麻ひもなどが活躍します。着られなくなった服や不要になったハンカチなどを裂いて、リボンにしてもおしゃれ。庭にある木の枝を添えても素敵ですね。また、海外では、布を使ったラッピングも人気です。かわいいハンカチや風呂敷で包めば、包装紙のごみも出ません。心を込めて選んだプレゼントを、相手のことを思いながらラッピングする時間も楽しいはずです。
4.プラスチックではないクリスマスツリーを
クリスマスツリーといえばプラスチック製のものが一般的ですが、サステナブルという視点から考えると、できれば異素材で作られたものを選びたいところです。例えば、拾ってきた枝でクリスマスツリーを作ってみるのも素敵です。また、布で作られたツリーのタペストリーであれば場所をとりませんし、コンパクトな間取りのお家や、小さなお子さんのいる家庭でも安心して設置できます。
5.手作りのオーナメントでツリーを飾って
市販されているツリーのオーナメントも、プラスチック製が多いものです。そこで身近な材料を使って手作りしてみませんか。庭や公園に落ちている松ぼっくりやどんぐり、枝を組み合わせて作るのも楽しいですよ。赤や緑、ゴールドの紐などを使うとクリスマスムード満点です。また、折り紙で作る方法も。お子さんと一緒に作って飾ると、いい思い出になるのではないでしょうか。また、ヨーロッパで伝統的に作られているジンジャーブレッドクッキーを作り、本格的なクリスマスを演出するのもおすすめです。
6.身近な素材でリースやスワッグを
部屋にリースやスワッグを飾り、クリスマスを楽しむ方も多いのではないでしょうか。生花店などで購入する方法もありますが、身近な素材で作ってみませんか。庭などの枝やツタなどを使い、組み合わせて作ります。リースには松ぼっくりを付けると、クリスマス感がアップ! オリーブやユーカリ、ローズマリーなどがおすすめ。フレッシュなままでも、ドライにしてもOKです。実のある植物をプラスしたり、クリスマスカラーのリボンを結んだりすると、より華やかに仕上がります。
7.料理はサステナブルな食材を
クリスマスにはおいしい料理がつきものです。食材を選ぶ際にもサステナブルを意識してみませんか。オーガニックの認証(有機JAS認証やEUオーガニック認証など)やサステナブル・シーフードの認証(MSC認証やASC認証、BAP認証など)が付いている食材を選び、献立を考えてみましょう。また、地元で作られた食材を選べば地産地消という点でサステナブルを実現できます。
8.料理は食べきれる分だけ
つい、あれもこれもと多くの料理を作りたくなるクリスマスの食卓ですが、作りすぎはフードロスを招きます。食べきれる量を見極めて、必要な量の食材を揃えて無駄なく使い切りましょう。もし作りすぎてしまったり、残してしまったりした場合には、リメイク料理でおいしく食べ切りたいですね。
9.テイクアウト料理は保存容器を持参して
クリスマスには人気のレストランやカフェのテイクアウトを利用しようと考えている方も多いかもしれません。その際、可能であれば保存容器を持参し、料理を持ち帰ると、使い捨てプラスチック容器などの利用を避けられます。料理を予約するときに、容器の持参が可能かどうか確認しておくとスムーズです。また、大阪府が提供している「Osakaほかさんマップ」を使えば、マイ容器が使えるお店をすぐに確認することができるので、お住まいの方はぜひチェックしてみてください。
10.テーブルコーディネートは使い捨てにならないアイテムで
華やかなクリスマスのテーブルコーディネートは使い捨ての紙皿や紙コップではなく、おうちにある食器などを工夫して使い、できるだけゴミを減らしましょう。最近はおしゃれな紙皿や紙コップが手軽に手に入りますが、テーブルクロスやおしゃれな食器を使ってもクリスマスの雰囲気を十分に演出できます。大きめの皿に小皿を重ねてカフェ風にしたり、白い大きめの皿に柄の入った皿を重ねたり、家にあるものを使って自由な発想でテーブルの上を彩りたいですね。
今年のクリスマスは少しだけゼロウェイストに
今年のクリスマスは、少しだけゼロウェイストを意識して過ごしてみませんか。今回ご紹介した方法すべてを実践するのは難しいかもしれませんが、ひとつだけでも取り組むことで社会や環境に優しい影響を与えられます。ぜひ参考にしてくださいね。
【関連ページ】廃棄される草花や枝を使ってクリスマスリースとスワッグを手作りしてみた!
【関連ページ】ゼロウェイストなお店が集まる「Osakaほかさんマップ」とは?大阪府の担当者に聞いてみた
みすみぞの いずみ
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