MSC認証とはMarine Stewardship Council(海洋管理協議会)の厳格な規格に適合した漁業で獲られた天然の水産物にのみ認められる証で、「海のエコラベル」ともいわれています。
持続可能で適切に管理されている漁業であることを認証する「漁業認証」と、流通・加工過程で、認証水産物と非認証水産物が混じることを防ぐCoC(Chain of Custody)認証の2種類の認証からなる認証制度です。
国際的なNPOであるMSC(Marine Stewardship Council)により運営・管理されており、国際連合食糧農業機関(FAO)の「水産物エコラベルのガイドライン」をはじめとする、水産物の認証とエコラベル制度に関する国際的に合意された基準を満たしています。
MSCの漁業認証は、3つの原則を用いて審査します。
- 原則1:資源の持続可能性
過剰な漁獲を行わず資源を枯渇させないこと。枯渇した資源については回復を論証できる方法で漁業を行うこと。 - 原則2:漁業が生態系に与える影響
漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力等を維持できる形で漁業を行うこと。 - 原則3:漁業の管理システム
地域や国内、国際的なルールを尊重した管理システムを有すること。また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。
スケソウダラ、真タラ、カツオ、サバ、ニシン、ビンチョウマグロ、赤魚、ホタテ貝、ズワイガニなどが対象です。
【参照サイト】Marine Stewardship Council
【参照サイト】FAO | 国連広報センター
【参照サイト】Food and Agriculture Organization of the United Nations