特定プラスチック使用製品とは・意味

特定プラスチック使用製品とは

2021年6月にメーカーによる設計や製造の段階から廃棄まで、包括的にプラスチック資源が循環する仕組みの構築を目指す「プラスチック資源循環促進法」が制定されました。この新法に基づき、現在コンビニなどで無料で配られるスプーンやストローなど12品目のプラスチック製品を年間5トン以上使う大手事業者に対して、製品の有料化や再利用といった対応を義務づける方針が示されています。

具体的には、コンビニなどで提供されるスプーンやストロー、ホテルや旅館で用意される歯ブラシやかみそり、クリーニング店で使われるハンガーなど12品目が、「特定プラスチック使用製品」として使用削減の対象となります。事業者は、これら製品の無料で提供を見直し、有料化や受け取らない客へのポイント還元、プラスチックの代わりとなる素材の製品を使用するなどの対策が求められます。

これにともない、2022年4月からは、スーパーやコンビニのレジで、ストローやスプーン・フォークを無料でもらうことができなくなる可能性が高いです。

「特定プラスチック使用製品」12品目

今回「特定プラスチック使用製品」に指定されたのは、以下の12品目。どれも日常の中で無償で提供される機会が多いものばかりです。

  • ストロー
  • フォーク
  • ナイフ
  • スプーン
  • マドラー
  • ヘアブラシ
  • くし
  • かみそり
  • シャワーキャップ
  • 歯ブラシ
  • ハンガー
  • 衣類用カバー

2020年7月の「容器包装リサイクル法」の改正のともない、小売店でプラスチック製のレジ袋の有料化が義務化されました。それに続き、今回の規制により、事業者は「特定プラスチック使用製品」を有料化するか、受け取らなかった場合のポイント還元、受け取る意思確認、再利用、代替素材への転換などで対応することが求められます。

私たち消費者も、環境に配慮した製品の購入や「使い捨て」を辞め、マイバッグやマイボトル、マイストローを携帯するようにするなど、生活の意識を変えていく必要があります。

【参照サイト】経済産業省『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案』が閣議決定されました
【参照サイト】海洋プラスチック問題について |WWFジャパン
【参照サイト】環境省 令和元年版 環境・循環型社会・生物多様性白書

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