子どもと一緒にサステナビリティ~おすすめ児童書5選~

「サステナビリティ」や「ゼロウェイスト」のことを子どもに伝えたいな、と思ったら、ぜひ絵本や児童書(漫画含む)を、おすすめしてみましょう。今回は、小学校低学年から中学生までオススメの児童書(1人読み向け)を5冊、ご紹介します!

1.『理科と社会がすきになる エコのとびら3』

えこのとびら表紙

朝日小学生新聞で好評連載中の学習まんがを書籍化したシリーズ第3弾。自分勝手な主人公のエゴちゃんとその仲間たちが、身近な生活の中で環境問題について考えるまんがです。おこりっぽいけれどおちゃめなおじいさん、気が強い女の子など出てくるキャラが強烈!笑いながら読みつつ、気づいたらエコについて理解できています。

特にシリーズ3巻目の本書には、コンポスト、フードドライブ、詰め替え製品など「ゼロウェイスト」関連の話がたくさん入っています。

著者  SAPIX環境教育センター(企画・編集)
出版社 代々木ライブラリー
発売日 2021月7月12日
対象年齢(だいたい):小学校低学年~

2.『いっしょに考えよう!17の目標 ドラえもん探究ワールドスペシャル SDGsでつくるわたしたちの未来』

表紙

「ドラえもん探求ワールド」という、国語・算数・理科・社会に関するいろんな疑問に答える学習まんがシリーズの1冊。ドラえもんのまんが17本と、SDGsの17の目標について解説が入っています。まんがを読んだあとに、関連するSDGs目標を学び、理解を深められます。

「ゼロウェイスト」に特に関連しているのは、目標12の章。まんがを読むだけでも資源の無駄づかいについて考えさせられます。

著者  藤子・F・不二雄 (協力:進学教室 浜学園、監修:北 俊夫)
出版社 小学館ー
発売日 2021月11月10日
対象年齢(だいたい):小学校低学年~

3.『サステナブルビーチ』

表紙

アメリカ人のお母さん、日本人のお父さんを持つ12歳の主人公、七海(ななみ)が、夏休みに遊びに行ったハワイでの出会いをきっかけにプラスチック問題を知り、アクションを起こすまでを描いた本。

出てくるキャラクターが全員とても魅力的で、七海の語り口も面白く、大人も子どももあっという間に読みきれます。七海とピカケちゃんの小さな恋の物語もほほえましく、素敵です。

著者
小手鞠るい 文
カシワイ 絵
出版社 さ・え・ら書房
発行年月日:2021年4月12日
対象年齢(だいたい):小学校中学年~

4.『キッズvsプラスチック大作戦』

表紙

著者 
マーティン・ドーレー 文
ティム・ウェッソン 絵
水野 裕紀子 訳

出版社 化学同人
発行年月日:2021年4月15日
対象年齢(だいたい):小学校中学年~

たった2分間でできる、生活のなかからプラスチックを減らす方法を紹介している本。子どもの生活に根差した提案が多く、通学かばん、お弁当の中身、キッチン、洋服などすぐに取り組める脱プラのアイデアが、イラスト入りで分かりやすく提案されています。

4.『キッズvs気候変動大作戦』

表紙

『キッズvsプラスチック大作戦』の気候変動編。気候変動とはどんなことなのか分かりやすく伝えたあと、2分間でできる取り組みをいろいろ紹介しています。この本で特にいいな、と感じたのは「学校で気候変動と対決」を提案している「ミッション13」の章。学校をゼロウェイストに近づけるための方法が載っています。

著者 
マーティン・ドーレー 文
ティム・ウェッソン 絵
水野 裕紀子 訳

出版社 化学同人
発行年月日:2021年4月15日
対象年齢(だいたい):小学校中学年~

さりげなく提案を

いかがでしたか?子どもが一人でも読める児童書は、大人が読んでも楽しめます。お子さんに「これ、どうかな?」と聞いてみて、少しでも興味を持ったようでしたら、さりげなく読ませてみてください。

【関連ページ】子どもと一緒にゼロウェイスト~読み聞かせ向け絵本4選~

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/