ごはんと並び、好きな人が多い主食、パン。でも売られている数が多いぶん、作り過ぎなどによる食品ロスもたくさん出ています。それではもったいないし、環境にも負荷がかかってしまいます。そこで今回はパンの食品ロスを防ぐ方法をご紹介します。
捨てられる前にレスキューしよう!
パンを定期購入する
ブーランジェリー・ドリアン店主の田村陽至さんの著書『捨てないパン屋』には、食品ロスをなくし、ハッピーにパン屋を運営するまでの道のりと、現在について書かれています。その中で、食品ロスのパンを減らす方法の一つとして紹介されているのが、定期購入の仕組み。定期購入なら、お店のほうで作るべき量を分かったうえで準備できるので、作りすぎることがなくなります。ぜひ、近所のパン屋さんやパン屋さんの通販サイトでやっているか、どうか調べてみてください。前日にパン屋さんに予約しておくのも、良い方法です。
パンの見切り品を買う
スーパーやパン屋さんの閉店時間の近くに行くと、消費期限が迫った見切り品が置いてあることがあります。まだまだ全く問題なくおいしく食べられるパンばかりなのでぜひ試してみてください。最近では、コンビニにも見切り品のシールが貼られたパンが置いてあります。こちらもぜひチェックしてみてください。
Rebakeのロスパンを買う
パンのお取り寄せ・通販サイトrebake(リベイク)では、まだ食べられるのに廃棄せざるをえないパンである「ロスパン」を積極的に販売しています。全国のおいしいパン屋さんのロスパンが冷凍された状態で送られてくるのですが、どれもお得で抜群においしいパンばかり!日々の楽しみが増えますよ。
【関連ページ】ロスパンで食品ロス削減!rebake(リベイク)のおすすめパン屋さんも
「夜のパン屋さん」で購入する
「夜のパン屋さん」は、まちのパン屋さんが営業時間内に売り切れず、食品ロスになりそうなパンを預かり、販売しているパン屋さんです。食品ロス問題解決だけでなく、夜に働く販売員の雇用も生み出しているので、さまざまな社会問題の解決にもつながります。現在は東京都内の3カ所で開かれています。
パンを最後までおいしくいただくレシピ
せっかくパンの廃棄削減に取り組んでいるサービスを利用して買ったパンは、最後までおいしくいただきたいもの。そこで、筆者がよく作っている、簡単レシピを2つお伝えします。正確さが必要なパンやケーキ作りと異なり、少しアバウトな計量でもおいしく仕上がるので、材料の量はお好みで調整してください。
オーブンで作る「食パン耳ラスク」
ボウルの中で混ぜて、天板に広げてオーブンで焼くだけなのですが、できあがりはとてもおいしく、子どもたちにも大好評。あっという間になくなります。
材料
パンの耳(パン屋さんのまとめ売りがおすすめ)250g
米油(バターやオリーブオイルでもOK)大さじ3ほど
きび砂糖 大さじ2ほど(黒糖やはちみつでもOK)
シナモン 適量
作り方
☆オーブンは180度に予熱しておく
1. パンの耳を2cmずつくらいに切る
2. パンの耳、米油、きび砂糖を入れてよく混ぜる
3. オーブンシートを敷いた天板に並べて、180度で20分焼く
4. 冷めるまで待ち、できあがり!
簡単フレンチトースト
母がときどき朝食に作ってくれたフレンチトーストをベースにしたレシピです。粉砂糖とシナモンがたっぷりかかっているので、朝のテンションが上がります!
材料
パン 2枚
卵 1個
牛乳 100mlほど
砂糖 大さじ1~2(お好みで)
粉砂糖 適量
シナモン 適量
作り方
1. 卵、牛乳、砂糖を混ぜる
2. 4等分にした食パンをひたす(数時間でもOKですが、おすすめはじっくりひたせる一晩です)
3. ひたした食パンを焼く
4. 上に粉砂糖とシナモンをかけて、できあがり!(お好みでメープルシロップやはちみつにしてもOK)
できることから始めよう!
パンの廃棄を減らすことはそんなに難しいことではありません。一人一人がパンの購入方法を少しだけ考えてみることで、捨てられてしまうパンを減らすことができます。そして何よりもパンは工夫次第で最後までおいしくいただけます。ぜひ、今回ご紹介したアイデアや自分の知恵を絞って、パンを味わい尽くしましょう!
【関連ページ】2023年は食品ロス削減にチャレンジ!今すぐできるアクション13選
【関連ページ】パンのお取り寄せ人気ショップ5選!食品ロス削減にも
曽我 美穂
最新記事 by 曽我 美穂 (全て見る)
- トイレや排水システムを自作し、ゼロウェイストを目指す【南米エクアドル・ゼロウェイスト便り】 - 2024年10月26日
- 【世界のゼロウェイスト:韓国編】生ごみ回収率90%!持続可能なごみ処理システムを現地レポート - 2024年10月25日
- 今から始めよう!不用品の処分~その理由と背景は? - 2024年9月30日