環境にも家計にもやさしい「お下がり」をもっと使おう!子ども服を譲るときのマナーも解説

洋服

あっという間にサイズダウンする子ども服の扱いに悩む方は多いでしょう。そんなときに活用したいのが「お下がり」です。昔ながらのお下がりは、環境への負荷も抑えられるエコな取り組みでもあります。

とはいえ、相手の迷惑にならないか心配などと考える方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、お下がりを譲るときに注意したいポイントやマナーについて解説します。また、身近に服を譲る相手がいない場合などに使える、さまざまなサービスについてもまとめました。

昔ながらのお下がりなら環境負荷も減らせる!

ごみ

近年、アパレル業界は深刻な環境問題を抱えていることをご存知ですか。衣類を製造するために莫大なエネルギー・水が消費されています。さらに年間90,000ktにも及ぶ二酸化炭素の排出のほか、土壌汚染なども課題となっています。

また、衣類のライフサイクルは短く、1シーズンで廃棄されたり、なかにはまったく着用されないまま処分されたりすることも少なくありません。処分の際はほとんどがゴミとして捨てられ、焼却され、埋め立てられることで、環境に大きな負荷がかかっています。これを考えるだけでも、服を捨てずに譲るお下がりは、一着のライフサイクルを伸ばし、環境への負荷を減らせるエコな取り組みだといえます。

お下がりを譲るときに気をつけたいマナー

不用品

このように環境のことを考えると積極的に活用したいお下がりですが、相手に譲る際にはいくつか注意したい点があります。譲り方によっては相手の迷惑となってしまうこともあるので、お互いに気持ちよくもらったり譲ったりするために、以下の3つのポイントに気をつけましょう。

1.事前に声がけする

お下がりはいきなり渡すのではなく、事前に「もしよければもらってくれない?」や「たくさんあるから気に入ったものだけ持っていっていいよ」などの声がけを心がけましょう。お下がりの捉え方は「もらえるとうれしい」「気に入ったものだけ欲しい」など家庭によってさまざまです。できるだけ気心の知れた相手に譲ることもポイントです。また、あらかじめ写真を撮影して服のデザインなどを確認してもらい、相手が欲しいものだけを譲るのもおすすめです。

2.譲る前にほつれや汚れがないか確認する

お下がりとはいえ、できるだけきれいな状態の服を譲ることを心がけましょう。相手に渡す前に、ほつれや目立つ汚れなどがないか確認し、事前に洗濯もしておきます。アイロンをかけてシワを伸ばしておくと、より気持ちよく受け取ってもらえるでしょう。

3.サイズを確認する

譲る前に必ずサイズを確認することも大切です。着るのに適した時期を過ぎた小さいサイズはもちろんNGですが、大きすぎるサイズも考えものです。たとえば赤ちゃんがいる家庭に120cmや130cmの服を譲っても、実際に着られるようになるのはまだまだ先です。その間ずっと保管しなければならず、収納場所が必要となり、迷惑になってしまうこともあります。ちょうど今着られるサイズか、大きくても1サイズ上程度を目安に譲るようにしましょう。

もっと手軽にお下がりを活用しよう!

洋服

身近にお下がりを譲る相手がいない場合もあるでしょう。そんなときは、以下のようなサービスを活用する方法があります。

お下がりアプリ

子ども服に特化したお下がりを仲介してくれるアプリやサービスを使う方法もあります。不要になった子ども服を寄付したり、買い取ってもらったりしたのち、欲しい人が譲り受けるという仕組みです。フリマアプリを利用する方法もあります。

お下がり交換会

各地で実施されているお下がりの交換会を利用する方法もあります。出品するのはもちろん、1点50円など家計にやさしい金額で買える服もあります。「地域名+おさがり交換会」で検索したり、地元のフリーペーパーなどをチェックするのもおすすめです。

リサイクルショップ

子ども服を取り扱っているリサイクルショップもあり、なかにはその日のうちに査定して買い取ってくれるお店もあります。子ども服だけでなく、他の不用品なども一緒にまとめて持っていける点も便利です。

お下がりが難しい服はウエスにして最後まで活用しよう

汚れたりほつれたりしてお下がりとして譲ることが難しい子ども服は、ウエスとして活用する方法がおすすめです。子ども服はコットン素材が多く、ウエスにぴったり!作り方は簡単。使いやすいサイズにカットし、ストックしておくだけ。毎日の掃除などで活躍します。詳しくは以下の記事を参考にしてください。

【関連ページ】使わなくなった古着や古タオルは捨てないで!「ウエス」で毎日の掃除をラクにエコに

昨シーズンは着ていた服が今シーズンはまったく入らない、なんてことも多い子ども服。まだ汚れも少なく、十分に着られるのであればお下がりとして譲る方法がおすすめです。その際は相手の負担にならないよう、声がけなどに注意しましょう。環境負荷を減らし、家計にもやさしいお下がりを気軽に生活に取り入れてみませんか。

【参照サイト】環境省_サステナブルファッション
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みすみぞの いずみ

九州在住、2男児の母でライター。産後、慣れない育児と家事を必死に両立させようとする中で、モノを減らした暮らしの快適さに気づく。もっともっと毎日の生活も思考もシンプルにさせたい30代半ば。