不要なモノを処分して部屋をスッキリ!と思った時に最初に頭に浮かぶクローゼットや押し入れの着なくなった衣類たち。不要な服はごみ袋に入れて自治体のごみ収集日に出すだけなので、捨てるのはとても簡単です。でも、ちょっとした工夫と手間をかければ、衣類をごみとして廃棄しなくて済みます。そうした取り組みは、環境への負荷の低減だけでなく、困っている人の手助けにつながったり、ちょっとした臨時収入になったりすることも。
そこで今回は、誰でも簡単に取り組める、着なくなった服をゼロウェイストに処分する10の方法をまとめたのでご紹介します。
1.お下がりとして誰かに譲る
子ども服の場合は、お下がりとして譲るのが良いでしょう。ご近所や親戚で、自分の子どもよりちょっと小さな子がいる家庭に「お下がりがあるんだけれども、もしよければ…」と声がけしてみましょう。
最近は「お下がり交換会」もあるので、「地域名+お下がり交換会」で検索したり、地元のフリーペーパーなどをチェックしたり、児童館などに聞いたりしてみましょう。
2.自治体の「不用品コーナー」やウェブサイト「ジモティー」を活用
自治体によっては、児童館などに「不用品コーナー」を設けているところも。この方法は、いつでも好きな時に不用品を置いて行って、ほしい人が自分のタイミングでもらっていくというゆるさが魅力。また、ウェブサイト「ジモティー」に情報を掲載して、無料で譲るという方法もあります。
3.フリマに出店する
売れそうな衣類がたくさんある場合は、フリーマーケットに出店してみるのも面白い方法です。不用品を売って処分できますし、臨時収入も得られます。また、買いに来る人とコミュニケーションを取りながら売買できるところも楽しいです。
4.フリマアプリを使う
まだ着られそうな衣類は、フリマアプリの「メルカリ」や「ラクマ」に出しましょう。誰かに使ってもらえるのでごみにならずに済み、ちょっとした臨時収入になります。送付の手間を少なくしたい人は、セットで売ってみましょう。
なお、稼いだ分のお金を使ってフリマアプリ内で買い物をすることで、使わなくなった衣類の循環が生まれ、ゼロウェイストにもつながります。
5.リサイクルショップに買い取ってもらう
すぐに不用品を処分したい、フリマに出店する時間がない、フリマで売れ残りが出た…といった時は、リサイクルショップや古着屋の買取を利用してみましょう。店頭に衣類を持ち込み、その場で査定してもらえるので、一気に衣類を処分できます。
直接店に持って行く他にも、宅配買取や、大量の衣類を処分する際に便利な出張買取サービスを提供しているショップもあります。近所にリサイクルショップや古着屋ない場合や、処分したい衣類の量が多くて運べない時など、利用してみてはいかがでしょうか。
6.リメイクする
まだきれいな状態の服や、思い出が詰まった服は、リメイクしてみましょう。おすすめの簡単リメイクは、布マスクやみつろうラップの材料として使う方法です。
布マスクは、意外と簡単にできます。
みつろうラップは、好きな大きさに布を切るだけでOK。縫う作業はありません。
7.ウエスとして活用する
着古した衣類は、汚れを拭う布切れや古布「ウエス」にしましょう。作り方は簡単。要らなくなった布製品を、使いたい大きさに切るだけです。切ったらまとめて箱に入れておき、掃除用の使い捨て雑巾にしましょう。費用0円で作れるので、節約にもつながります!
8.自治体の衣類リサイクルに出す
ウエスにするには衣類が多すぎる、そもそもウエスには向かない素材でできている……という時もあきらめないで! 多くの自治体が、衣類リサイクルを実施しています。住んでいる自治体のウェブサイトを調べたり、電話で問い合わせたりして、衣類リサイクルに出しましょう。
9.ブランドのリサイクルに出す
ユニクロやH&Mなど多くのアパレルブランドが、お店で衣類回収をおこなっています。自分が持っている衣類のブランドがやっているかどうか調べて、実施していたらお店に出しに行きましょう。割引クーポンがもらえることもありますよ!
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10.寄付をする
「セカンドライフ」「日本救援衣料センター」などの団体は、衣類の寄付を受け付けています。古着が世界のどこかで困っている誰かに活用されたり、子どものワクチン接種につながったりします。送料や作業にかかる費用は私たちが負担するケースが多いので、事前に仕組みを調べて活用しましょう。
自分に合った方法で実践を
不要になった衣類をごみとして廃棄しないさまざまな方法をお伝えしましたが、衣類の状態によって合うやり方もあれば、合わないやり方もあります。そこを考えた上で、できそうなやり方を試してみてください。
また、着なくなった服の寄付やリサイクルにはさまざまな問題もあります。イギリスの公共放送「BBC」は、西アフリカの国々には毎週、寄付やリサイクルにまわった古着が大量に輸入されているが、低品質のファストファッションは誰も欲しがらず、約40%は埋め立て地へ直行しており、衣服の墓場になっていると伝えています。このように、古着の寄付やリサイクルは、寄付先の国や地域に大量のゴミを発生させ、環境にも悪影響を与える結果に繋がっていることがあります。
そもそも衣類を買う前に「本当に必要かどうか」をよく考える、きちんとケアして長持ちさせる、といった心がけも大事です。ぜひ、これを機に、ゼロウェイストにつながる衣類との付き合い方を考えてみてください!
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曽我 美穂
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