売れない本はどうしてる?古本を寄付する場所や方法まとめ

本

家に眠る古本の数々。買い取り専門業者への持ち込みや、フリマアプリなどを利用して個人間で販売するほかに、寄付という選択肢もあります。寄付する側は身辺整理ができてスッキリ、さらに寄付することが社会貢献にもつながるため、おすすめの方法のひとつです。

どのような場所で寄付できるのか、そしてその際に気を付けることなどを紹介します。

寄付の前にできることと考え方

手持ちの本を施設に寄付/寄贈したいと考えたら、できるだけその施設への事前確認を行いましょう。書籍の種類によっては、もうすでに十分な数を所蔵しているケースもあり、逆に迷惑になってしまうこともあるそうです。また最近は人手不足もあり、受け入れた本の分類に人手を割くことができず、断らざるを得ないケースも…。本に限らずですが、相手あっての寄付なので、現在の需要を前もって確認し、一方的に送ることはないようにしたいものですね!

図書館

本の寄付
本の寄付と聞くと、まず図書館を思い浮かべる人が多いかもしれません。図書館に置かれている書籍のジャンルは幅広く、受け付けてくれる範囲が幅広いのが特徴です。また、寄贈というかたちで地域の人に喜ばれ、有効活用されるのはうれしいポイントです。

ただし、すでにある本と重複するものなどは図書館の蔵書とならなかったり、状態によっては廃棄されたりすることもあるのだとか。そのようなことがないように、事前確認をすることが気持ちのいいやり取りにつながります。予約の多い本を調べられる、検索機能がある図書館も多いので、活用してみてもいいかもしれませんね。

「図書館」「本」「寄贈」で検索すると、たくさん出てきます。地元の町や、都道府県の図書館から調べてみましょう。

寄贈できる図書館の一例:
・話題の図書や郷土資料が特に喜ばれる「札幌市中央図書館」
・持ち込みだけでなく郵送でも受け付けが可能「東京都板橋区図書館」
・重複などの際には、公的な団体や市民に無償で譲渡「大阪市立図書館」
・人気の本はサイト上でチェック可。公的な団体や市民に無償で譲渡も「京都市図書館」

教育機関

本の寄付
保育園から幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と私たちの成長過程には良本が不可欠です。

公に募集をしている施設もあれば、寄付したいと申し出ると受け付けてくれる施設もあります。小学校や中学校の図書室でも寄付(寄贈)できる可能性があるので、まずはお子さんが通っている教育機関などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。

寄贈できる教育機関の一例:
・外国語の絵本も歓迎!子どもたちに文字に触れる楽しさを「サンライズキッズ保育園」
・古本の書籍を社会へ還元させるとともに、東京大学の教育・研究に役立てられるプロジェクト「東京大学基金」
・寄付された書籍の買取金額が全額「京都大学基金」への寄付金に「本de募金」

被災地

自然災害が多い日本では、毎年さまざまな震災が発生しています。震災で学校や図書館などの学ぶ場を失い、学習環境が整うまでに時間がかかる場合も多くあります。災害が起きた場合、それらの被災地を支援する団体には窓口が設けられ、本の寄付を呼び掛けるところも。被災地で暮らす人々、特に子どもたちが本を通して、少しでも心が前向きになるような素晴らしい支援になるはずです。今すぐにではなくても、こういった取り組みがあることを選択肢として知っておきましょう。

NPO法人・公益財団法人

NPO法人・公益財団法人などのなかには、本を買い取って支援活動の資金にする、または直接本を活用するために本の寄付を募っている支援団体があります。全国から募集している団体はもちろん、地域に根付いた活動もあるので、まずは地元の団体から探してみてもいいかもしれませんね。

寄贈できる団体の一例:
・読まなくなった本で誰かの頑張りを応援「ありがとうブック!」
・経済的な理由で絵本の購入が難しい人に無料で届ける「絵本寄付書店」
・大切な本のセカンドライフを地域のために「セカンドブックアーチ」

番外編:買い取り業者

本自体を施設に寄付する以外にも、買い取った金額や書籍を必要な施設に寄付する取り組みを行う、古本の買い取り業者も存在することをご存じですか。例えば、お馴染みの買い取り業者が入口となり、関連や提携しているNPO団体に寄付されるという仕組みです。

「読まなくなった本を通して寄付をする」というゴールが同じであれば、こちらの選択肢も考慮に入れるのも一案です。

寄贈できる買い取り業者の一例:
・ブックオフが運営する「キモチと。」を通して寄付「Japan heart」
・ネットオフが運営する寄付先を選べるプロジェクト「スマイル・エコ・プログラム」

古本を寄付する方法を紹介しました。私たちは寄付自体を良いことだと思いがちですが、本当に求められている場所に求められるものを届けて、初めて役立つ取り組みと言えます。せっかく寄付をするのであれば、ごみを捨てる際と同様、手放す先までを想定して、応援したい活動や団体に寄付したいですね!

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mia

旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ ・アロマ検定一級 | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を実践しながら発信中。地球と人に優しい暮らしのヒントをお届けします。