家庭菜園士が教える!キッチンでも使えるボカシコンポスト

コンポスト

料理をするとどうしても出てくる生ゴミ。これからの季節は臭いも気になるし、なんとかしたいと考えている方におすすめなのがコンポストです。生ごみを発酵させて、植物を育てる堆肥として再利用できます。今回は、キッチンでも使えるボカシコンポストをご紹介します。キッチンで使えるので、わざわざ外やベランダに置いてあるコンポストまで生ごみを入れに行く手間が省けて、おすすめのコンポストです。

ボカシコンポストとは


ボカシコンポストとは、生ゴミを肥料に変えるための容器です。生ゴミだけを放り込んでおくとそのまま腐敗してしまいますが、発酵促進剤を混ぜることで腐敗ではなく発酵させることができます。ボカシコンポストの目的は容器のなかで生ゴミと発酵促進剤を混ぜて分解・発酵させ、肥料の素を作ることです。

家庭の生ゴミだけをそのまま残しておくと悪臭がしますね。これは“腐敗”という状態です。生ゴミを肥料にするためには、ゴミを分解・発酵させる工程を踏まねばなりません。ボカシコンポストが自宅にひとつあると、園芸や野菜の栽培に使えるぼかし肥料の素、そして液肥と呼ばれる液体の肥料の原液もつくることができます。

ボカシコンポストの使い方

【準備するもの】
ボカシコンポスト
発酵促進剤(市販の『発酵促進剤(“ぼかし”と表記されていることもあります)』または米ぬかでも代用可能です)
生ゴミ

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【使い方】

ボカシコンポストのなかに生ゴミを投入します。その上に発酵促進剤を振りかけてよく混ぜてください。発酵促進剤によっては消臭効果が高い商品もあります。自宅のなかで使用するのか、ベランダや屋外で使用するのかによって好みのタイプを選ぶとよいでしょう。


生ゴミ500g程度に対し、発酵促進剤を大さじ1~2杯程度の分量をふりかけます。(およそでOKです。)発酵促進剤が若干多い分には問題ありませんが、促進剤が少ないと特に夏場は腐敗に傾いてしまうこともありますので注意が必要です。(あまりに大量の促進剤を使用すると、水分量が足らず分解・発酵が進まないこともあります)毎日、生ゴミ500g投入+発酵促進剤を積み重ねていきましょう。

ボカシコンポストが一杯になったら

そのまま1~2週間寝かします。(夏場は1週間程度でOK)直射日光が当たるような場所ではなく、できるだけ日陰&涼しい場所に置くようにしましょう。ふたを開けて中身が甘い匂いがしたら、うまく分解・発酵している状態です。「甘酒のような甘酸っぱい匂いがしたらそのままボカシ肥料として使用できる」という説もありますが、専門の資料と実践からすると、この後、もう少し発酵させて、味噌・醤油の匂い、またはちょっと香ばしさを感じる匂いになったときに完成(完熟)とみなします。

コンポスト内で甘い匂いになっていたら分解・発酵は成功ですが、その後、ボカシ肥料として完熟させましょう。ボカシコンポストで分解・発酵後、「土」や「腐葉土」などと混ぜてもう少し分解・発酵を進めます。よく混ぜた後、夏場なら一週間程度、涼しい時期なら2週間程度は寝かすようにしましょう。土や腐葉土などと混ぜたものも直射に当てるのは厳禁です。分解・発酵のための微生物が死滅してしまいますので、日陰や涼しい場所に置きましょう。たとえばプランターや段ボールのなかに入れて、虫よけのネットをかけておく、使い古しのTシャツなどをかけておくという方法がおすすめです。


完熟すると乾燥し、水分が抜けてパサパサな状態になります。若干のダマが残っていてもOKです。この状態になったら、植物や野菜の肥料として、栽培に利用できます。

液肥の使い方

ボカシコンポストには、水道の蛇口のようなコックがついているので、液肥と呼ばれる液体の肥料の原液もつくることができます。液体肥料として使用する場合には、500~1000倍に希釈(水で薄めること)します。500倍なら、1ℓの水に対し20mlの液肥、1000倍なら、1ℓの水に対し、10mlの液肥を混ぜて植物や野菜の栽培に利用しましょう。植物や野菜が活性する「活性剤」と呼ぶこともありますよ。

ちなみに、液肥は川や下水などに流すと水をキレイにする効果もあるといわれています。

ボカシコンポストに入れてはいけないもの

ボカシコンポストは1日500g程度の生ごみ投入が限度です。夏場は発酵が進みやすいのですが、水分量が多すぎたり、発酵促進剤が少なすぎたりするとうまく分解・発酵が進まず、腐敗してしまう可能性も。500g程度の量なら失敗は少ないでしょう。

貝の殻、家畜やペットのフンなど、腐ったものなどは、ボカシコンポストの失敗の原因になります。また、魚、豚、鶏、牛などの骨、卵の殻、甲殻類の殻、ジャガイモ、ニンジン、エダマメの皮、葉っぱなどは、分解はされますが、速度は遅いです。

ボカシコンポストに失敗しないポイント

水分量にかかっています。水分量が多いと腐敗しやすいため、一日に投下するゴミは500g程度がおすすめです。

臭い対策は(どんな臭い?)

密閉式なので、蓋を閉めて置いている分には臭いはほとんどしませんので、キッチンで使うことができます。

蓋を開けた時に、アンモニア臭、腐敗臭、お米を腐らせてしまった臭いなどなど、さまざまな表現がありますが、鼻にツンとくる臭いがでた場合には、コンポストの中身は腐敗しています。ぬか床の匂い、若干臭いと感じるけれども香ばしい感じ、米ぬかの強めの匂い、発酵促進剤(ぼかし)の匂いの場合は分解・発酵がきちんと進んでいる可能性が高いでしょう。

基本的に、発酵促進剤(ぼかし)や米ぬかには消臭の効果がありますが、さらに強力な消臭効果がある発酵促進剤(ぼかし)も発売されています。ほかに、臭い対策としてコーヒーかすなどを投入するのもおすすめです。

冬でもコンポストは使える?

一年を通じてコンポストは使用可能、ボカシ肥料を作ることができます。冬場は分解・発酵のための微生物の活動が低下しますので、分解・発酵の進行が少ないですが、少しずつ少しずつ分解・発酵されていきますので問題はありません。

キッチンに置いてもよし、ベランダに置いてもよし。密閉式のボカシコンポストはひとつあるととても便利です。家庭の生ゴミを減らすことができ、肥料も作ることができるボカシコンポスト。ぜひチャレンジしてみてください!

【関連ページ】家庭菜園士が教える!コーヒーかすを再利用したぼかし肥料の作り方
【関連ページ】家庭菜園士が教える!洗濯ネットを使ったコンポストの作り方・使い方

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七尾びび

家庭菜園士。美味安全野菜栽培士。 都内某所の貸菜園で菜園アドバイザーを務めています。自宅ではコンポスト、堆肥づくりを楽しむ日々。 人間が万物の霊長として存在できた「農」に対して敬意をもっています。