家庭で食べきれない食品を前に、「捨てるのはもったいない」と感じることはありませんか。未開封で賞味期限に余裕がある食品でも、使いきれないまま期限が近づいてしまうことがあります。食品ロスを減らす方法のひとつとして、身近な店舗や公共施設に食品を持ち寄るフードドライブの取り組みが広がっています。
フードドライブとは、家庭で余っている食品を集め、フードバンク団体、こども食堂、福祉施設など、食品を必要としている地域の団体へ寄付する活動です。集める場所は、自治体の窓口、学校、企業、イベント会場、スーパーマーケットの店頭などさまざまです。
近年は、自治体や企業でもフードドライブの実施が広がっています。職場で食品を持ち寄る活動や、店舗を回収拠点として地域の支援団体につなぐ仕組みなど、暮らしの近くで参加しやすい形が増えています。食品ロス削減だけでなく、地域の支え合いにつながる取り組みとしても注目されています。
イオンは、2025年度のフードドライブで寄せられた約246トンの未利用食品を、各地域のフードバンク団体や社会福祉協議会などを通じて、こども食堂などへ寄贈したと発表しました。実施期間は2025年3月1日から2026年2月28日までです。
イオンでは、家庭から出る食品ロス削減を目的に、2017年からフードドライブを進めています。2025年度は、従来の総合スーパーやスーパーマーケットに加え、ヘルス&ウエルネス事業、ディスカウント事業でも定期開催や常設化を広げ、グループ17社、約2,100店舗で実施しました。

フードドライブ実施の様子(左:まいばすけっと、右:ウエルシア薬局)(画像出典:PR TIMES)
寄せられた食品は、飲料、米、乾麺、調味料、調理油、缶詰食品、瓶詰食品などです。各地域のフードバンク団体や社会福祉協議会などを通じて、地域で食を必要とする場へ届けられました。
2025年度からは、店舗、自社物流網のイオングローバルSCM、協力物流会社が連携し、食品を物流センターへ一括集約する仕組みも導入されました。従来の店舗ごとの直接回収に加えて、複数店舗分の食品を物流センターでまとめて受け取れるようにすることで、地域のフードバンク団体などの回収負担を減らしながら、より多くの食品を効率よく受け取れる体制を整えています。
フードドライブを広げるには、食品を持ち寄る人や店舗だけでなく、受け取った食品を必要な場所へ届ける支援団体の負担を減らす仕組みも欠かせません。店舗ごとに回収すると、受け取りや仕分けに手間がかかりやすくなります。物流センターでまとめて集約することで、食品を届ける側と受け取る側の双方が参加しやすい形に近づきます。
イオンは今後も、定期的なフードドライブの実施や常設化を進め、2026年度は未実施店舗への導入拡大などを通じて活動を広げるとしています。
食品ロス削減は、家庭だけで完結させるには難しい場面もあります。買い物や外出のついでに未利用食品を持ち込める場所が増えることで、「捨てる前に誰かへつなぐ」という行動を暮らしに取り入れやすくなります。家庭の棚に眠っている食品を見直すことが、地域の食を支える小さな一歩になるかもしれません。
また、日々の食材を使い切る工夫も、家庭でできる食品ロス削減につながります。野菜の皮や芯の活用、干し野菜、コンポストなど、キッチンまわりで始めやすいアイデアは、【ゼロウェイスト生活でできること!アイデアまとめ【食材編】】で紹介しています。
【参照ページ】~ イオンでつなぐ 食と笑顔のリレー ~ 2025年度のフードドライブで寄せられた約246トンの食品を地域で活用いただきました
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