買ったお弁当を食べた後に出てしまうゴミ。一人分でも意外と多く、複数人分や、毎日となると結構な量になってしまう。きっと容器を捨てる時に疚しさを感じている人も少なくないはずだ。
うみゴミ対策琵琶湖プロジェクト実行委員会は、繰り返し使えるリユース可能なお弁当箱「リパコ」を制作し、滋賀県大津市内にある飲食店3店舗で実証実験を開始した。食べたあとの空になったリパコをお店に返却することで、これまで発生していた容器ゴミを減らすことができる。実験期間は2月1日(水)〜28日(水)まで。
繰り返すという意味の「RE」と「箱」を組み合わせた造語「リパコ」は、商品名とサービスの名称。素材にはヒノキの木粉を混ぜたバイオプラスチックを使用しており、耐熱温度はマイナス20℃〜140℃、電子レンジはもちろん、食器洗浄乾燥機にも対応している。本体サイズは横187mm、縦119mm、高さ50mm(容量0.8L)だ。
利用方法は、はじめにLINEでリパコを友だち追加する。実証実験の参加店舗に来店し、デポジット料金1,000円を支払いリパコ会員登録を行う。あらかじめLINEに届いた申込書を印刷し、記入してから持参すると手続きがスムーズに済むとのこと。
登録が済んだら、各店舗の対応メニューをリパコで購入しよう。1回の利用で、プラごみを約25g削減、CO2を約132g削減できる(環境省「3R原単位の算出方法」を参考に算出)。
返却時は、容器を洗浄して次回来店時に持参する。参加店舗ならどこでも返却可能だ。原則として2週間以内に返却してほしいとのこと。またリパコで購入すると、LINEアカウントでポイントも付与される。今後、たまったポイントは特典と交換できるようになるようだ。
実証実験の実施店舗は次の3つとなっている。
本宮にある「つなぐキッチン」は、近江野菜を使ったお弁当屋さんでカレーやハンバーグ弁当などを販売している。リパコは、毎週月曜日と金曜日の店舗販売時に利用可能とのこと。
同じく本宮にある「みかづきカフェ」は、自家焙煎のコーヒーと素朴な家庭料理で構成されたメニューを楽しめるカフェだ。営業日は毎週火〜金曜日となっている。
京町にある「sotoko(ソトコ)」は、自家製果実酒や調味料を使った旬野菜おかずや黒米ごはんなどが入ったお弁当を販売している。営業日は毎週火・水・金曜日となっているので注意しよう。
忙しい日常のなかで、少しでも時間に余裕を持ちたいときに便利なのが、お店で購入できるお弁当だ。仕事やアウトドアなどで購入する人も多いだろう。ただ、お弁当の使い捨て容器を捨てるときには、少なからず罪悪感を感じてしまうときもあるのではないだろうか。そんな人はぜひ、リパコを採用したお弁当を検討してみてほしい。
【参照サイト】びわ湖Rプロジェクト REPAKO
【参照サイト】環境省「3R原単位の算出方法」
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斉藤雄二
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