東京都は、サステナブルな未来の東京を体感できる「エモーション・クロッシング展」を開催する。「感情」をテーマに、先端テクノロジーを駆使したクリエイターたちの表現を通して、未来の東京について考える機会を提供するイベントだ。
展示ではテクノロジーに焦点を当て、来場者一人ひとりが未来を自分ごととして捉えられるよう、ユニークな鑑賞体験が展開される。
日常ではなかなか実感しにくい隠れたテクノロジーを、AR三兄弟、快歩、Japan Global Association株式会社、松田将英、YUKARIといったさまざまな分野で活躍するクリエイターたちが体験型アートとして表現していく。
さらに、第4期からは世界中のイノベーションの結節点を目指す「Tokyo Innovation Base(トーキョー イノベーション ベース)」と連携し、スタートアップ支援に関するイベントや展示も実施。未来の東京を担う新たな才能の発掘と育成にも力を入れることで、「テクノロジーが作る未来の東京」に向かって、より具体的にアプローチする試みだ。
世界でも有数の超大型都市である東京都。最先端の高層ビル群、効率的な交通網、多様な文化が息づく街として、一見すると豊かで恵まれているように見える。
しかし、その一方では人口集中、高齢化、環境汚染など、さまざまな課題が山積みだ。特に大量のエネルギー消費や廃棄物処理問題、ヒートアイランド現象などは、持続可能な社会を目指すうえで避けては通れない問題だ。パンデミックや自然災害時の脆弱性も危惧されており、都市のレジリエンス強化は急務だろう。
今回のイベント会場となるSusHi Tech Square(スシ テック スクエア)は、そんな東京都が持続可能な新しい価値を生み出す取り組み「SusHi Tech Tokyo(スシ テック トーキョー)」の一環として2023年8月にオープンした、メディアアートとテクノロジーの拠点だ。
エモーション・クロッシング展は、あくまでアートがメインのイベントだ。アートは、衣食住のように直接的な利益をもたらすものではない。しかし、人の感情を豊かにしたり、コミュニケーションを促進したり、社会を映し出す鏡となったり、文化の創造や継承を担ったりと、目には見えない強みを持っている。
開催期間は2024年10月12日(土)~12月25日(水)。入場は無料であるため、興味のある人はぜひ立ち寄ってみてほしい。
【参照サイト】エモーション・クロッシング展
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斉藤雄二
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