2021年6月に可決されたプラスチック資源循環促進法、通称「プラ新法」の施行が4月1日に迫っている。プラスチック製品を扱う各事業者や自治体は、環境資源の3R(Reuse・Reduce・Recycle)達成を目指した、さまざまな取り組みを行っている真っ最中だ。
特に注目されているのが、「ワンウェイプラスチック製品の使用合理化」と呼ばれるもの。店頭でもらえる使い捨てスプーンやフォーク、ストローの扱いを見直そうという動きだ。
多くの事業者や自治体が、該当製品の扱いを「廃止」もしくは「有料化」するとみられており、話題になっている。
また、新学期からは、子どもたちの生活にも、少しずつだが変化がありそうだ。
江崎グリコは、4月から学校給食で提供される牛乳パックを改良する代わりに、従来のプラスチック製ストローの廃止を決定した。
同社生産子会社と協働し、牛乳を生産している全国4つの工場すべてで、ストロー不要な改良型紙パックに切り替える。スタートは新学期を迎える4月から、各工場から牛乳を納入している小中学校、特別支援学校が対象だ。
新しくなった紙パックは、開け口の下を押して綴じ目に指を入れやすい設計になっている。ストローが必要な児童・生徒にも対応できるように、ストロー穴はそのまま残すとのこと。
江崎グリコによると、学校給食用牛乳のストローを廃止することで、2023年には2021年比で年間約2500万本のプラスチック製ストローの削減になると発表している。二酸化炭素排出量に換算すると約25トンにも上るそうだ。
2022年で創業100周年を迎えた同社は、持続可能な社会を目指した取り組み、「Glico グループ環境ビジョン2050」を発表したばかりだ。「ヨウ素」を使った食品由来素材マスク「I-53 MASK」の開発や、アメリカで人気だったアーモンドミルクを、「アーモンド効果」としていち早く取り扱うなど、積極的な姿勢をみせている企業だ。
今回の取り組みに関しても、「社会課題であるプラスチックごみの削減に向けて、全国の各自治体とともに、学校給食用牛乳のストロー廃止に向けて検討してきました。児童・生徒が環境への意識をより⾼めることにもつながります」とコメント。
かつて「ひと粒300メートル」を謳ったグリコが、今度は子どもたちの力を借りて「たった1本のプラストロー」から地球環境改善に挑戦する。
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斉藤雄二
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