コスモ、都内3カ所で8月31日まで、持続可能な航空燃料の原料となる廃食用油回収キャンペーン実施中!

コスモ石油株式会社は、東京都やパートナー企業と連携して、廃食用油回収促進キャンペーン「東京 油で空飛ぶ 大作戦 Tokyo Fry to Fly Project(東京 フライ トゥ フライ プロジェクト)」を開始した。これは廃食用油を回収して、航空燃料の原料としてリサイクルするものだ。6月24日(月)から8月31日(土)まで、都内3カ所のサービスステーション(ガソリンスタンド)にて家庭から出た廃食用油の回収を行う。

セルフ&カーケアステーション光が丘(練馬区)

現状、航空燃料は原料や製品を海外から輸入しているが、資源不足や社会情勢の影響による価格高騰など、安定した供給が危ぶまれている。そこで今、注目を集めているのが廃食用油などの循環型の原料で製造された、次世代の航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)である。

同プロジェクトでは、日本国内でのSAFの原材料の調達・生産・加工・流通といった流れの構築や事業開発を加速させるとともに、大阪・関西万博が開催される2025年に国産SAFを供給できる体制づくりを目指している。また、2050年までに世界の二酸化炭素排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現を目指した取り組みでもあるのだ。

このようなグローバルな課題解決の取り組みのためには、企業や団体だけでなく、一人一人の協力も必要だ。そこで、家庭から出る廃食用油の出番である。

廃食用油回収からSAF供給までの流れ

同プロジェクトへの参加は簡単。

まずは、使用済みの食用油を常温まで冷まして容器に入れる。このとき、ペットボトルなどの蓋(スクリューキャップ式)のようにしっかり閉めることができる容器に入れてほしい。

そして、サービスステーションに設置されている回収ボックスに、容器に入れた廃食用油を出す。未使用や期限切れの油も出すことができるので、台所で使わずに置いてある植物油があればサービスステーションに持って行こう。

廃食用油回収ボックス設置イメージ (セルフ&カーケアステーション光が丘)

サービスステーションに持ち込まれた廃食用油は、その後工場に運ばれてSAFが生産され、航空燃料として利用される。

同プロジェクトは8月末までの実証後、9月以降に本格的な運用のために都内サービスステーションに順次拡大していく予定とのこと。

ごみとして処理されることが多い廃食用油だが、実は、リサイクルすることができる大切な資源なのだ。

これからは、廃食用油は捨てるのではなく、リサイクルするようにしよう。

廃食用油の回収ボックスが近くにある場合には、ぜひ積極的に活用してほしい。

「東京 油で空飛ぶ 大作戦 Tokyo Fry to Fly Project」詳細

  • 実証期間:2024年6月24日(月)~2024年8月31日(土)
  • 回収拠点
    ・セルフ&カーケアステーション光が丘
    ・セルフ&カーケアステーション中野哲学堂
    ・セルフ&カーケアステーション芝浦
  • その他:各拠点での回収ボックス設置場所、回収時間等の詳細はこちら
  • ※回収対象は家庭から排出された常温液体の植物油のみ
    ※食品などの”かす”はできる範囲で取り除く

【関連ページ】サステナブルで「快適な空の旅」はもっと有意義に! 航空会社のSDGs取り組み事例5選

The following two tabs change content below.

あゆみ

元英語講師。英語を通して異文化を知ることで、改めて“日本”にも着目。日本の歴史や文化の中にあるサステナブルな考え・モノに心惹かれる。風呂敷、手ぬぐいを愛用。日本茶検定1級。大阪在住ライター、1児の母。