食を通じたSDGsや多様性が注目されるなか、日本でも、代替肉などのヴィーガン食材や、カフェやデリでヴィーガンメニューを目にする機会が増えはじめています。
とはいえ、ヴィーガン食に興味はあっても、「どのような食材を選べばいいのかわからない」「献立を考えるのがむずかしい」と、ヴィーガンな食生活にハードルの高さを感じ、生活に取り入れることができずにいる方も少なくないのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、ヴィーガン食を自宅で気軽に楽しめるサブスクリプションサービスです。定期的にヴィーガンミールや食材が自宅に届くヴィーガン食のサブスクは、どんな食材を選び、どのように調理するのかわからない初心者や、仕事や育児で忙しい方でも簡単にヴィーガンな食生活をスタートすることができます。
今回は、そんなヴィーガン食のサブスクの中から選りすぐりのサービスを8つ紹介します。それぞれの特徴や料金を比較して、自分にぴったりなサービスを見つけましょう。
ヴィーガン食のサブスクサービスを選ぶポイント
ヴィーガン食のサブスクを選ぶ際、まず確認したいのは調理の必要性の有無です。温めたり、解凍したりしてすぐに食べられる調理済みの食品もあれば、届いた食材を使って調理が必要なミールキットもあり、それぞれメリットがあります。
調理済の食品は、時間がないときでも、オーブンやレンジで温めたりするだけでサッと食事を用意できるため、リモートワーク中の自宅ランチや、子育て世帯は重宝します。自宅では手間がかかるような、少し凝ったヴィーガンメニューも楽しめます。
一方のミールキットは、アレンジで自分好みの味に調整できますし「料理をした」という充実感を味わえます。レシピを覚えれば、スーパーで材料を揃えて自宅でヴィーガンフードを再現することも可能です。
他にも内容量や配達頻度、また価格も重要なポイントです。多くのサービスでは、自身のライフスタイルの合わせて、残さずに食べられて、無理なく続けられるサービスを選びましょう。
ミールキットから冷凍食品まで!おすすめのヴィーガンサブスク8選
Good Good Mart(グッドグッドマート)

Good Good Martは、日本最大級のソーシャルグッド&エシカル専門のオンラインショップ。プラントベース(植物性)の食品やオーガニックコスメ、など幅広いアイテムを展開しています。そんなGood Good Martが提供しているヴィーガンサブスクは、植物性食品の詰め合わせを、月替りでお届けするというもの。主食、レトルト、お菓子、調味料など、毎月6~10品の商品がバランスよくそろっています。
初回お届けセットの中身は、「雑穀たちとマッシュルームが踊るキーマカレー」「玄米パスタ」「豆乳マヨ」など。ついつい買い忘れがちな調味料が入っているのが、うれしいポイントです。また、より気軽にヴィーガン食材を楽しめる「ヴィーガンおやつ月替りBOX」も。こちらは毎月4~7品のおやつが届きます。
おすすめポイント
- 調理されたレトルト食材や調味料などすぐ使える食材が届く
- 日本最大級のソーシャルグッド&エシカル専門のオンラインショップが運営
- おやつセットが選べるコースもある
St.Palace(セントパレス)

株式会社ホテルセントパレス倉吉は1965年創業の企業で、鳥取県倉吉市内でホテルやギフトショップを展開しています。そんなSt.Palaceは、鳥取県出身の野菜料理研究家・カノウユミコ先生と生産者とタッグを組んで鳥取の豊かな土壌で作られた野菜を使ったサブスクサービスを提供しています。
「時々ヴィーガンコース」はその名の通り、無理なくヴィーガンを続けられるようにと配慮されているところが特徴。ホテルならではのコース料理を提供していて、月に一度、二人分の食材が冷凍便で届けられます。
コロナ禍でなかなか旅行に行けない昨今、自宅で気軽に旅気分を味わえそうです。前菜・スープ・メイン・デザートはどれも見た目も美しく、なおかつヘルシーで身体も心も満たされます。
おすすめポイント
- 湯煎や解凍して、簡単に自宅でコース料理が味わえる
- 月に一度気軽にヴィーガン食を取り入れることができる
- 鳥取県の食材が楽しめる
Purple Carrot(パープルキャロット)

アメリカ生まれのヴィーガンミールキットブランドの「Purple Carrot(パープルキャロット)」。「時々ヴィーガン」をキャッチフレーズにしていて、実際にユーザーの8割以上は
ノンヴィーガンとされています。
日本では食材宅配サービスのOisix(オイシックス)が2019年より取り扱いを開始していますが、これがわずか2年で100万食を超えるほどの大人気に。定期会員は1万7,000人を突破しています。
「20分で完成するミールキット」が定番で、1セットは2人前。シチューやリゾットなどの洋食から鍋料理や焼きそばといった和食まで、メニューのバリエーションは豊富です。
おすすめポイント
- 15~20分程度で完成するミールキットが届く
- 週1回バリエーションが豊富なメニューを届けてくれる
- 自宅で外食気分を味わいながら、気軽にヴィーガン食を取り入れられる
ブイクックデリ

ヴィーガンレシピ投稿サイトの「ブイクック」を提供している株式会社ブイクックが提供している、ヴィーガン惣菜サブスク「ブイクックデリ」。新鮮なまま冷凍されたヴィーガン料理が定期的に届けられます。元公邸料理人である遠藤雅文シェフが考案したメニューは、「照り焼きハンバーグ」や「生姜焼き」などの定番から、「ベジフィッシュの台湾風味噌煮」といった個性的なメニューまで充実しています。
タンパク質や食物繊維、カロリーも表記されているのは、ダイエット中の人にうれしいポイント。国産野菜にこだわって、食品添加物を極力避けているため、食の安全もバッチリ守られます。
週1回・2週間に1回・4週間に1回の3コースのなかから、ライフスタイルに合わせた配送頻度を選びましょう。
おすすめポイント
- 元公邸料理人考案のメニューの料理が冷凍された状態で届く
- 配送頻度を選ぶことができるので、自分のライフスタイルに合わせられる
- できるだけ国産野菜を使い、食品添加物をなるべく使わないなどの食材へのこだわり
【関連ページ】200点以上の商品が集まる、ヴィーガン通販サイト「ブイクックモールβ版」オープン!
OneBite(ワンバイト)

「まずは一回、ヴィーガンを試してみたい」と考える人にぴったりなOne Bite。季節に合わせたレシピと食材を合わせて開発されたミールキットが、月に一度宅配されます。発売開始からわずか1年で3,000食を超えたOne Biteは、彩りが豊かでおしゃれなメニューが特徴。
「ペンネのご馳走ラザニア」や「オーガニック野菜のバーニャカウダ」など、食べ応えのあるメニューが中心で、パーティーメニューにも応用できます。使用されている野菜は、オーガニック農法で作られた安心安全の国産野菜です。食欲をそそる料理には自然と箸が進み、「ヴィーガン=ストイック」のイメージが変わるかもしれません。
おすすめポイント
- レシピと材料が届くので、献立を考える必要がない
- オーガニック農法で作られた安心安全の国産野菜を使用
- 月に一度の宅配なので気軽にヴィーガン食を楽しめる
Fine Fast Foods(ファイン ファスト フーズ)

レストランの品質やファーストフードのシステムなど、飲食サービス全般を展開するFine Fast Foods株式会社は、オンラインストアで「ハーブ&スパイスVeganカレー」の定期便コースを設けています。1カ月から3カ月まで、配送頻度を選択することができ、約2人前のカレー400g×4種類が毎回届けられます。
4種のラインナップは、
- 栄養素が豊富なビーツと複数のスパイス、ココナッツミルクが合わさったビーツカレー
- トマトの甘みが効いたローストトマトと大豆ミートのイタリアンカレー
- タイカレー特有の爽やかな香りを楽しめるアボカドと柚子胡椒のグリーンカレー
- ひき肉感を味わえる豆腐を使用した豆腐と大根のキーマカレー
です。
同じカレーでもタイプが全く異なるため、飽きずに個性的な味を楽しめます。冷凍状態で届けられるため、日常のストックにもぴったり。1回あたりの価格は6,000円(税込)で、送料は無料です。
おすすめポイント
- 冷凍食品ですぐに食べられるしストックにぴったり
- 配送頻度を選択でき、送料無料
- 家ではなかなか味わえないカレーを楽しめる
Grino(グリノ)
プラントベースフードブランドであるGrino。同ブランドが2021年に実施したクラウドファンディングでは、30万円の目標金額に対して70万円以上の支援が集まり、見事目的を達成しています。
現在は調理済みのプラントベースフードを自宅に届けるサブスクサービスを展開していて、気軽に植物性食品を味わえます。実現が難しいレシピにも挑戦しているので、マンネリな献立に飽き飽きしている人は、チャレンジしてみていかがでしょうか。
食べ応えのある大きな野菜を使いつつも、急速冷凍の技術を駆使していることで、野菜本来のおいしさを楽しめます。売り上げの一部は気候変動や環境保護に取り組む団体に寄付されるため、寄付活動に興味のある人は、こちらのサブスクサービスを利用してみるのはいかがでしょうか。
おすすめポイント
- 調理済みのプラントベースフードが届くので、自宅で簡単に楽しめる
- 頻度を選べるのでライフスタイルに合わせてヴィーガン食を取り入れられる
- 間接的に環境保護団体への寄付活動に参加できる
Makarimo Curry(マカリモカレー)

プラントベースのスパイスカレー専門店であるMakarimo Curryでは、オリジナルスパイスを焙煎して、グルテンフリーのプラントベース食材のみを使用しています。白砂糖や添加物、化学調味料、保存料は基本的に使用しておらず、体に優しいカレーに舌鼓を打てます。
そんなMakarimo Curryのサブスクは、毎月もしくは隔月に一度、3・6・9点のカレーが届けられるサービスです。単品でも購入可能ですが、サブスクサービスを利用すると安くなります。
継続の回数に縛りはなく、スキップや途中停止できるところもメリット。お店で出しているのと同じ工程で作られたレッドカレーやグリーンカレーなど、充実した種類のカレーが気軽に自宅で楽しめます。
おすすめポイント
- グルテンフリーのプラントベース食材のみを使用した冷凍カレーが届く
- 頻度を選択できる定期便でスキップや停止もできる
- 店内で出しているのと同じ工程で手作りしたカレーを自宅で楽しめる
気軽にヴィーガンメニューを取り入れてみてはいかが?
どのヴィーガン料理もおいしそうで、どれにしようか迷ってしまいそうですね。日々の食卓に取り入れるのはもちろん、少し豪華なヴィーガン料理を休日や週末のランチやディナーに取り入れると、特別感がでておすすめです。無理なく続けられそうなサブスクリプションサービスを選んでみてください。
※各サービスに関する情報は、2021年12月現在のデータにもとづくものです。変更の可能性がありますので、利用される際は各社のウェブサイトなどでご確認ください。
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河端 麻紀

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