遊ばなくなった子どものおもちゃはどうする?捨てずに譲る方法

子どもは遊びを通していろいろなことを学び、さまざまな能力を身に付けていきます。その遊びにおいて大切な役割を果たすのがおもちゃです。子どもが産まれると、親や周りの大人はいろいろなおもちゃを与えようとします。ただ、子どもは成長と共に遊ぶ内容が変化するため、遊ばなくなってしまったおもちゃも出てきてしまいます。また、与えてみたものの子どもがあまり興味を示さず、ほとんど使わなかったというおもちゃもあるかもしれません。

今回は、使わなくなったけれどまだまだ使えるおもちゃを譲る方法を紹介します。おもちゃを処分する前に、周りに譲り先はないかを一度考えてみてください。

子どものおもちゃを見直すタイミング

おもちゃを見直すにあたって意外と難しいのが「いつ見直すか」ということです。最近は全然使っていなかったおもちゃも、いざ自分の手を離れるとわかると抵抗を感じてしまう子どもは少なくありません。また親にとっても、まだ使えるのでもったいないという気持ちになってしまい「もうちょっと使うかな」と放置していたら、部屋がおもちゃだらけの状態になってしまった…なんていうこともあるでしょう。そんなおもちゃを見直すのにおすすめのタイミングをご紹介します。

入園・入学・進級時

4月は子どもにとって入園や入学、進級など、環境が変化する時期です。新生活には新しい持ちものが必要になり、家の中にものが増えます。それらを収納する場所を作るタイミングでおもちゃの見直しをしてみましょう。環境が変わることで、子どもの興味関心に変化が表れ、おもちゃの好みが変わる時期かもしれません。

年末の大掃除

年末の大掃除は、家中のいるもの・いらないものを見直すタイミングです。その際にはおもちゃ箱の中身を全部出してみてください。下の方から使っていないおもちゃが出てくるかもしれません。

新しいおもちゃが増えるタイミング

新しいおもちゃが増えるタイミングでおもちゃの見直しをするという習慣をつくっておくと、おもちゃを常に一定量に保つことができます。見直しの際に子どもが迷うようなことがあれば、保留ボックスを作って少しの間そこに入れ、本当に必要かどうかを考えてもいいかもしれません。

引っ越し

引っ越しの際は、家中のものを見直す時期です。引っ越し先で使うおもちゃだけを厳選して、持っていくようにしましょう。

子どものおもちゃを見直す時のポイント

おもちゃ 譲る

おもちゃを見直す際に大切な点を紹介します。今家にあるおもちゃが、子どもにとって本当に必要なものかどうかを見直してみましょう。

年齢に合っているか

以前は気に入ってよく遊んでいたおもちゃでも、成長とともに遊ばなくなってしまったというものはありませんか。おもちゃの箱に書いてある、対象年齢なども参考にしてみてください。与えてみたものの興味を示さないおもちゃがある場合、まだ使いこなすのが難しいものである可能性があります。その場合は、少し大きくなってから与えてみると興味を示すようになるかもしれません。

最近遊んでいたおもちゃかどうか

子どもの性格や好みによって、遊ぶ内容やおもちゃも変化します。なかには、購入はしたけれど一度も遊んでいる様子がないおもちゃもあるかもしれません。親としては「せっかく購入したのに」と思えてしまいますが、成長段階に合っているのに子どもが遊んでいないおもちゃは、子どもの好みに合っておらず、この先も使わない可能性が高いです。

子どもと一緒に選別する

子どもが自分で必要なおもちゃかどうかを決められる年齢に達しているのであれば、一緒に選別してみましょう。「捨てる」ではなく、「譲ってあげようね」など、子どもへの伝え方も工夫するとスムーズにいきます。

遊ばなくなったおもちゃを手放す方法

おもちゃ リサイクル
おもちゃの選別が済んだら、譲り先や譲る方法を考えましょう。その際にはできる限り環境負荷を減らせる工夫はできないか、という点も考えてみてください。可能な限り身近な相手に譲ることができると良いでしょう。

近所の子どもへ譲る

近所の子、友だちの子、親戚など、おもちゃを必要としている人が身近にいないかどうかを探してみましょう。できるだけ自分の身近な人に譲ることができれば、環境の負荷もかかりません。

地域のフリーマーケットやバザーで売る

地域で行われるイベント、商業施設などで行われるフリーマーケットやバザーなどへ参加すれば、楽しく譲ることができます。子どもと一緒に参加すれば、ものの売り買いを学ぶこともできます。

地域の施設などへ寄付する

地域の幼稚園、保育園、支援センターなど、子どもに関連する施設は、おもちゃの寄付を受け付けているところがあります。ただ、寄付を受け入れていない施設もありますので、事前に確認をしてみましょう。

自治体のリサイクルセンターを利用する

リユース・リサイクル活動を行っている自治体は多くあり、おもちゃの引き取りも可能です。お住まいの自治体のリサイクルセンターのサイトなどをチェックしてみてください。

最寄りのリサイクルショップへ売る

リサイクルショップでは、おもちゃを売ることができます。おもちゃ以外も幅広く取り扱っているので、家族の洋服や日用品なども一緒に見直してみてはいかがでしょうか。

2nd STREET(セカンドストリート)

セカンドストリートは、全国750店舗以上ある総合リユースショップです(2022年12月時点)。売りどきのおもちゃメーカーや参考買取価格などは公式サイトでチェックできます。

【ウェブサイト】2nd STREET

HARD・OFF(ハードオフ)

ハードオフグループは、日本内外に900店舗以上あるリユースショップです(2022年12月時点)。おもちゃ専門の「ホビーオフ」と、暮らし全般の「オフハウス」で、おもちゃの取り扱いがあります。

【ウェブサイト】HARD・OFF

身近に譲り先がない場合

これから挙げる3つの方法は、おもちゃを送ったり、取りに来てもらったりする必要があるという点で環境への負荷が考えられますが、身近にリサイクルできる場所がなく困ったという場合に有効です。

フリマアプリで売る

フリマアプリはスマホで簡単に出品ができ、売りたい金額を自分で設定できます。利用する際には、販売手数料などが必要になることがあります。

mercari(メルカリ)

メルカリは、月間利用者数が2,070万人を超えるフリマアプリサービスです(2022年11月時点)。利用ユーザーが多いため、買い手が見つかりやすいのがポイントです。

【ウェブサイト】mercari

ヤフオク!

ヤフオクは、常時出品数が7,630万品あるオークションサービスです(2021年11月実績)。オークションとフリマ、好きな方法で売り買いができます。

【ウェブサイト】ヤフオク!

出張買取や宅配買取で売る

トイズキング

トイズキングには玩具専門鑑定士が多数在籍しており、日本全国どこでも出張買取してくれます。宅配買取や店頭買取を選ぶこともできます。

【ウェブサイト】トイズキング

BOOK・OFF(ブックオフ)

ブックオフはおもちゃだけではなく、幅広い商品の買取をしてくれます。出張買取、宅配買取以外にも、一部店舗での店頭買取を選ぶことができます。

【ウェブサイト】ブックオフ

民間非営利団体などへ寄付する

民間非営利団体などへおもちゃを寄付することで、発展途上国の子どもや、必要としている子どもたちを支援することができます。寄付先を選ぶ際は活動実績もチェックしてみてください。

セカンドライフ

セカンドライフは、不要になったもののリユースを通して子どもたちのワクチン募金を受け付けています。ぬいぐるみなど1件の寄付によって、ワクチン1人分が寄付されます。

【ウェブサイト】セカンドライフ

いいことシップ

いいことシップは、不要品の寄付で子どもたちを支援しています。段ボール1箱につき100円の寄付を受け付けており、寄付する支援団体を選べる点も特徴です。

【ウェブサイト】いいことシップ

壊れたおもちゃを修理する

おもちゃ リサイクル
おもちゃが壊れてしまい、使わなくなってしまったという場合もあります。おもちゃを修理することで、また楽しく遊ぶようになるかもしれません。

日本おもちゃ病院協会

日本おもちゃ病院協会は壊れたおもちゃを修理する、全国組織のボランティア団体です。全国に650カ所以上開設されているので、最寄りのおもちゃ病院もきっと見つかるはずです。

【ウェブサイト】日本おもちゃ病院協会

ぬいぐるみ病院

ぬいぐるみ病院はぬいぐるみ専門店フモフモランドの提携病院で、ぬいぐるみの修理やクリーニングを行っています。ぬいぐるみを一人の患者として治療を行う、丁寧なコンセプトが特徴です。

【ウェブサイト】ぬいぐるみ病院

おわりに

子どもと一緒におもちゃの選別をしたり、譲り先を考えたりすることで、子どもに「もの」を大切にする意識が芽生え、環境への関心も向上します。遊ばなくなってしまったおもちゃを捨てる前に、一度譲ることができないかどうかを考えてみてください。どのように譲れば良いかが分かれば、子どもの成長とともにその都度おもちゃの整理がしやすくなりますよ。

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中池 梓

現在は子育てに奮闘しながら、頑張り過ぎずエコで優しい生活を目標に田舎暮らし。最近の趣味は、小説の深読み(植物が登場する作品に限る)。参考文献などを読みあさり自己流に作品を分析してマニアックに楽しむことにはまっている。