衣替えの季節、クローゼットの奥に「もう着ないけれど、捨てるには忍びない服」が眠っていませんか? その一着が、遠い国の誰かを厳しい寒さから守る、温かい毛布に生まれ変わるかもしれません。
今回は、私たちにとって身近になりつつあるアクションの一つ「衣類回収」を通じて、世界に希望を届けるオンワードの素敵な取り組みをご紹介します。
衣料品を「資源」として循環させるオンワード・グリーン・キャンペーン
「オンワード・グリーン・キャンペーン」は、オンワードが2009年から続けている、不要になった自社製品を回収し、リユース・リサイクルする取り組みです。
回収された衣料品は、まだ着られるものは環境コンセプトショップ「オンワード・リユースパーク」(東京・吉祥寺/ECサイト)でチャリティー価格で販売されたり、新たな商品にアップサイクルされたりします。そして、リサイクルされる衣料品の一部は、再生糸から作られる「リサイクル毛布」として、新たな使命を帯びるのです。
氷点下40℃の冬を温める「希望の毛布」

(画像:オンワードホールディングス)
このリサイクル毛布は、日本赤十字社の協力のもと、国内外の被災地や開発途上国など、支援を必要とする人々のもとへ届けられてきました。
2025年10月、15回目の支援先として4,000枚の毛布が届けられたのは、中央アジアのカザフスタン。この国は急速な経済成長の裏で、都市部と地方部の経済格差が課題となっています。特に農村部では暖房設備が不十分なことも多く、冬には気温が氷点下40度を下回ることもある厳しい環境です。
そんな厳しい冬を過ごす子どもたちやその家族にとって、一枚の毛布は命を守るための大切な物資。現地で行われた寄贈式では、毛布を受け取った方々から喜びの声が寄せられました。
「毛布の配布を楽しみに待っていました。寒い冬を乗り切るのに非常に助かります。支援をしてもらえることで、一人じゃないと感じられてとても幸せです。日本のすべての皆様に本当にありがとうとお礼を伝えたいです。」
「この地域の冬はとても寒く、外に出ることも難しいです。今回いただいた毛布は寝具として使用します。柔らかくてぐっすりと寝ることができそうでとても幸せです。」
日本で大切に着られた服が、遠い国の家族の笑顔と温もりにつながっていく。そんな素敵な循環が、この取り組みを通じて生まれています。
累計49,500枚の毛布を国内外へ寄贈。15年以上続く支援の歩み
オンワードは、2010年から今回を含めて累計49,500枚のリサイクル毛布を、国内外の被災地や開発途上国へ寄贈してきました。これまでの寄贈先には、バングラデシュの難民キャンプ、日本の震災被災地、中国・四川大地震の被災地、ラオスやタジキスタンなど、多様な地域が含まれています。
リサイクル毛布は、日本赤十字社を通じて届けられ、現地の生活状況に応じた支援に活用されています。単発の寄贈ではなく、15年以上にわたって継続されている点は、ファッション企業としての社会的責任を果たすだけでなく、資源を活かす循環型モデルの定着に寄与しています。
「捨てない」という意識から始まる。衣料回収の社会的意義
衣類のリサイクルには、さまざまな方法があります。まだ着られる服はリユースとして再販売され、状態によっては素材として再資源化されるなど、循環のルートはひとつではありません。今回のように、毛布として再生されるケースもその一つであり、廃棄されるはずだった衣類に新たな役割を与える方法のひとつとして位置づけられています。
オンワード・グリーン・キャンペーンでは、衣料品の状態に応じてリユース、リサイクル、再エネルギー化といった複数のルートが用意されています。毛布への再生は、冬の寒さが厳しい地域に暮らす人々を支援する手段として活用されており、衣類が持つ可能性を社会価値へとつなげる取り組みといえます。
このような循環の仕組みは、衣類を「不要なもの」ではなく「活かせる資源」と捉える視点を広げるきっかけになります。

(画像:オンワードホールディングス)
オンワード・グリーン・キャンペーンに参加するには
今回の取り組みを知り、「自分でも参加してみたい」と感じた方のために、オンワード・グリーン・キャンペーンの参加方法をご紹介します。
- 対象製品:婦人、紳士、子供、ゴルフ等の衣料品(オンワード製品のみ)
- 回収場所:全国百貨店内のオンワード樫山ショップなど(※一部未実施の店舗あり)、オンラインでの受付も可能(※送料はお客様負担)
- 回収期間:常時(休館日は除く)
- 回収された衣類の行き先:状態により、リユース・リサイクル・再生素材化など複数のルートに振り分け
- 参加特典:回収に協力すると、オンワードグリーンポイント付与などの特典(※店舗や時期により異なる)
- 詳細情報・実施店舗:オンワード・グリーン・キャンペーン公式サイトをご確認ください
【参照サイト】オンワード・グリーン・キャンペーン公式サイト
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