ゼロウェイスト生活でできること!アイデアまとめ【買い物編】

ゼロウェイスト

2020年にスタートしたレジ袋有料化により、エコバッグを使った買い物がすっかり定着してきました。環境に悪影響を与えるといわれるプラスチックごみの削減が大きな目的ですが、家庭ごみ全体の削減にも一役買っているのではないでしょうか。

しかし、レジ袋の有料化だけでゴミ問題が解決するわけではありません。エコバッグを利用する以外にも、ごみを減らす方法はさまざまです。普段の買い物を見直して、ゼロウェイストを目指してみませんか。

ゼロウェイストは買い物から始めよう

環境省によると、令和4年度(2022年度)の国内のごみ(一般廃棄物)排出量は4,034万tで、1人1日当たりのごみ排出量は880g。これらのうちリサイクルされるごみはわずか19.6%で、残りは埋め立てられたり焼却されたりといった末路をたどり、少なからず環境に影響を与えることになります。

そもそも物を買わなければごみは出ません。とはいえ生活している以上、買い物は必要不可欠です。そこで、ごみの排出をできるだけ抑えられる買い物の心がけが大切です。ここからはごみの排出削減に役立つ買い物術を紹介します。

【参照】環境省 一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について

本当に「買う」必要がある?買い物前のチェックポイント

まずは買い物をする前に、考えてみましょう。手に取ったその商品は、本当に買わなければならないものでしょうか?

本当に必要?

「安いから」「みんなが持っているから」といった理由で買おうとしていませんか。必要性がないのに買った物は、結局使わずに捨ててしまうことが多いものです。買う前に、本当に必要な物かどうかを十分に考えることが大切です。

レンタルできない?

レンタルという選択肢もあります。ベビーベッドなどの赤ちゃん用品や、アウトドアグッズ、結婚式用のパーティードレスなど、使う期間が限られている物や、年に数回しか使わない物などであれば、レンタルを視野に入れるのもおすすめです。

修理や修繕したらまだ使えない?

「壊れたから」「破けたから」などの理由で、新しい物に買い替えることもあるでしょう。しかし、修理や修繕をすればまだ使えることもあります。手を加えることで愛着が増し、長く使いたくなることも。買い替えだけではなく、「直す」手段も選びたいものですよね。

どこで買う?ゼロウェイストな買い物ができるお店

買い物するお店を見直すことでも、ゼロウェイストに貢献できます。いつものお店だけではなく、以下のようなお店もちょっと覗いてみませんか。ごみの減量だけではなく、掘り出し物との出会いもあるかもしれません。

リサイクルショップや古着屋、フリマアプリ

リサイクルショップ

中古品やユーズドの物を選ぶという手段もあります。リサイクルショップや古着屋であれば、汚れや傷などをあらかじめ店舗で確認しているので、安心して手に取ることができます。フリマアプリは気軽に検索できる上、リーズナブルに買い物できる点がメリットです。

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量り売りショップ

量り売り

食料品を量り売りで販売している店も増えています。手持ちの容器に入れて持ち帰ることができるので、袋やプラスチック容器などの包装が不要。ゴミを最小限に抑えられます。最近は量り売りのお店を検索できるサービスやサイトもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。

ゼロウェイストな体験ができるお店、宿、イベント

マイボトルやマイ容器が使えるお店

マイカップ

マイボトルが使えるコーヒーショップや、お惣菜などを手持ちのマイ容器に入れてもらえるお店もあります。使い捨てのカップや容器を使わずに済み、ごみも出ません。テイクアウトを行っているお店でもマイ容器が使える場合があるので、注文する前にマイ容器が使えるかどうか、確認してみましょう。

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どう選ぶ?ゼロウェイストな商品選びはここをチェック!

値段やデザインなど、商品を選ぶ際のポイントはさまざまです。これらのポイントに「ごみを減らす」という視点もプラスしてみませんか。ここではゼロウェイストに貢献できる商品選びのポイントをご紹介します。

過剰包装されていない

できるだけ簡易包装された物を選びましょう。包装は役目を終えるとすべてごみとなってしまいます。オンラインショップでの買い物でも、備考欄に「できるだけ簡易包装でお願いします」などと記入すれば、対応してくれることが多いです。

再利用できる容器に入っている

ビール瓶や牛乳瓶、お酒や調味料の入った一升瓶などを洗浄してまた使う「リターナブル瓶」に入った商品であれば、容器ごみを減らすことができます。また、最近はリユースできる容器に入った調味料や日用品の販売も増えています。

長く愛用できる

長く愛用できる商品を選べば、ごみを捨てる機会も減ります。デザインや品質などをさまざまな面からチェックし、少々高価であっても長く使うようにすれば、結果的にリーズナブルになることも。洋服であれば手持ちのアイテムとの組み合わせを考えたり、家電であれば耐久性や機能性などをしっかり確認しておいたりすると、長く使える品を選べます。

詰め替えタイプ

日用品や調味料は詰め替えタイプを選ぶことで、ごみの量やカサを減らせます。最近は大容量タイプも多く、詰め替えパックで出るごみの削減に少しだけ貢献できます。

ゼロウェイストの輪を広げよう!

ふだんの買い物にちょっとした工夫をプラスするだけで、ごみの減量に貢献できます。一人ひとりのアクションは小さくても、多くの人が意識するようになれば大きなアクションになります。

私たちのまわりには日々たくさん排出するごみに対して問題意識を持っているものの、何をしたらいいのか分からない方も多いはず。そこでどのような工夫をしているのか、SNSなどを使って発信するのもおすすめです。毎日の買い物からゼロウェイストを心がけ、輪を広げていきませんか。

ゼロウェイストなくらしのガイド

ゼロウェイストなくらしのアイデア

日々の暮らしの中で、ゼロウェイストを実践するのに役立つアイデアやコツを集めました。

ゼロウェイストを体験する

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