宿を選ぶ際は、環境配慮も重視?旅行者意識調査、エコアメニティでSDGsに取り組む

法人用オリジナルグッズの製造・販売を手がけるアイグッズ株式会社は、旅行者1,101人に対し、環境に配慮した宿の施策が旅行者の消費意識へ還元できているか、旅行者がどのような判断基準を持って宿選びをしているのか等、旅行者のSDGsに関わる意識調査を行った。

意識調査の結果

調査は2021年12月24日、25日の2日間で1,101名を対象にインターネット上にて実施し、20歳~59歳、男性6割女性4割から回答を得たもの。今回の調査ではレジャー目的・旅行の際に宿泊する場合を想定し、出張などはのぞいている。

宿の選定基準


宿の選定基準において重視することの1位は『値段』で、2位は『ホテルグレード』だった。手の届きやすい宿泊費はもちろん、きれいな環境や充実した施設・サービス提供が必要。また、年に6~10回以上旅行に訪れるリピーター層で旅館に対し「ホスピタリティ」を求める割合は約69.2%と、年5回以下の層に比べて高い数値が出た。

宿の人気アメニティ


「家に持ち帰られるグッズ・質の良いバスグッズ・無料の飲食提供」において、どのカテゴリも大幅に人気の差はなかった。しかし年に6~10回以上旅行に訪れるリピーター層は無料の飲食提供よりも持ち帰られるグッズや質の良いバスグッズの人気が高く、「宿泊時に実際使用するグッズ」に特に注目していることが分かった。

環境への配慮


環境に配慮しているホテル旅館に対し、全体の71%が「印象が良い」と回答。また、年に6~10回以上旅行に訪れるリピーター層でエシカル消費(環境に配慮した消費行動)を普段意識する人は約74.7%と年5回以下の層に比べて高い数値となり、リピーター層の環境への意識の高さが伺えた。

サステナブルグッズ・アメニティを取り入れよう

日本はプラスチックごみ排出量のうち8割以上がリサイクルされているが、プラスチックのリサイクルには問題点も隠されている。近年の海洋プラスチックごみ問題の関心の高まりを受け、「プラスチック資源循環促進法」が閣議決定された。2022年4月よりプラスチックの有料化や不使用を促す動きが社会全体でさらに活発化していくことが予想される。

ホテル業界でもSDGsを取り入れやすくするため、脱プラスチックを推進するアメニティ『SUS organicシリーズ』から、竹歯ブラシ、竹カミソリ、竹ヘアコーム、竹綿棒・コットンセット、バイオマス素材エコシャワーキャップの計5種類が登場した。
 
竹は二酸化炭素を吸収するうえに、栽培の際に人工肥料や薬品を必要とせず、発芽してからたったの3年で成木になる。成長スピードの早いものは定期的に間伐する必要があるため、その資源を有効活用することが可能だ。また、伐採した切り株から新たに再生・成長するため、植え替えの必要がなく土壌への負担もかからないことから、現在エコ素材として注目されている。

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ラインアップ①竹歯ブラシ『SUS organic toothbrush』


柄部分に天然の竹を使用した歯ブラシ。レギュラータイプと細タイプの2パターン展開で、どちらも全長180mm。竹素材なゆえに重さも9gと軽く、持ち歩きに便利な仕様となっている。

ラインアップ②竹カミソリ『SUS bamboo razor』


柄部分に天然の竹を使用した全長130mmのカミソリ。持ちやすい形状にこだわり、竹特有のツルツルする肌触りを防止するための加工がなされている。滑る心配もなく、安定した状態で使える。

ラインアップ③竹ヘアコーム『SUS organic hair comb』


天然の竹を使用したヘアコーム。6mmの厚さでかさばりにくく、折れにくい丈夫さが特徴。

ラインアップ④竹綿棒&コットンセット『SUS Swab&Cotton set』


軸に竹を使用した綿棒が2本、コットンが2枚ずつ入ったアメニティセット。パッケージには竹素材を使用していることが明記されているので、環境に配慮していることがお客様に分かりやすく伝わる。

ラインアップ⑤とうもろこし由来 シャワーキャップ『SUS ShowerCap』


とうもろこし由来のバイオマス素材を使用したエコなシャワーキャップ。植物由来で再生が可能なので石油資源のように枯渇することがない、地球温暖化防止の対策に繋がるエコなアメニティだ。

宿泊の際だけではなく、どれも持って帰っても使いたいと思えるような、ギフト感あるおしゃれな風合いになっている。SNSにも映え、風変わりなアメニティから口コミが広がることを期待できるだろう。

旅先でもSDGsと触れ合う

今までは宿泊時に1度使用したら捨てられていたアメニティ。今回紹介したSUS organicシリーズのようなおしゃれなアメニティが普及していくことで、宿泊時に利用しただけで捨ててしまうのではなく、家に持ち帰って普段使いすることが当たり前になっていくだろう。1つ1つは小さなことだが、毎日多くの人が宿泊施設を利用していることを考えると、意外と環境への貢献度は大きいものになりそうだ。

【参照サイト】アイグッズ株式会社 公式サイト
【参照サイト】サステナブルグッズ特設サイト SUSPRO SUSorganic商品ページ

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高橋 真理

秋田県出身、宮城県在住。旅行・生活系記事を中心にライター活動中。日常が少しでも楽しくなるささやかなご褒美を自分に用意して過ごす。最近の趣味は旬の食材にこだわった料理を作り気分を上げること。